6m_LNA_01
これは現用のプリアンプ、何十年も前に作ったもの、U-310使用でゲインは十数dB、NFはおそらく1.5~2.0dBぐらいだと思います。
こちらは、+5Vのレギュレータとアンプ部を組み込んで、やっとできました、今回の新たな企み。
PSA4-5043+にBPFを冠したもの。
ゲインは約25dB、NF0.73dBとのこと。
ゲインを確かめてみましょう。
まずはSSGからダイレクトでピークが-41.16dBm
LNAを通しますと-17.04dBm、その差は24.12dB。
BPFのロス0.7dBを考慮すると25dBの利得はデータシート通りですね。
さっそくIC-7600につないでみました。
ゲインが高いので本体側のプリアンプはoffでも空Sが振ります、「内蔵プリアンプoff+今回の外付けプリアンプ」 と 「内蔵プリアンプ2+U-310外付けプリアンプ」が同じぐらいのゲインになりますが弱い信号を聞いた感じでは今回のものの方が若干了解度が上がります。
劇的に改善するわけではありませんが、FT-655と鳴き比べて負けていない感じになったと思います。
アナログ機に比べ、DSP機は信号が弱くなってくると急に見失うような傾向があります。
IC-7600で聞こえなくなったときにFT-655で聞くと信号の存在がまだわかる、というようなことがよくありました。
今はIC-7600で聞こえなくなったものはFT-655でも聞こえない、というところまできた感じです。
FT-655と同等に聞こえるんでしたら文句はありません、小さな差ですが、6mの弱い信号を聞くときには大事ですね。
NFが低くてゲインがあるアンプを初段に持ってくるのは受信機オーバーオールのNFには効果がありますので、(IC-7600では)その利点がちょっと出たぐらいでしょうか、これ以上やっても6mでは限界なのか..あとはアンテナ直下に持っていくか..ですね
※追記 プリアンプがどのような環境、状況下でも等しく効果があるわけではないです。
もともとの受信機のオーバーオールNF、バックグラウンドノイズの分布状況、ビームアンテナの水平面、垂直面のパターン、ビーム方向で違ってきます。
ノイズフロアの低いロケーションでシャープなビームパターンのときにはそれなりの効果が期待できそうです。
コンディションによってもなぜかノイズフロアが下がってくる時がありますがそういう時には違いが出てくる可能性があります。
ノイズが多い場所でゲイン・指向性のないアンテナを使っている場合にはノイズが増えるだけで一般的にはあまり、いい結果にならないだろうと思います。
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コメント
元気になったご様子、何よりであります
で、655の出番が無くなりそうな様子ですね
彼も老兵の仲間なのかな、お疲れ様です
投稿: sky | 2016年8月19日 (金) 06時19分
655は655でいじりたいところがありますのでキープです
いろいろ構想だけはありますHi
投稿: Yamada | 2016年8月19日 (金) 07時49分
プリ完成ですね
私はアンテナ直下にプリを入れてます。
同軸ロスを考慮してなのですがFT-2000側に入れていたより改善したように感じます。
同じ信号で比較した訳じゃないので解りませんが直下の方がよく感じます。
投稿: kazu260 | 2016年8月20日 (土) 06時35分
ケーブルのロスはそのままNFに関与しますので、直下型がいいというのは全く正しいのですけど、これもトータルのNFと背景雑音レベルとの兼ね合いで、既にオーバーオールのNFが背景雑音を下回っている場合は効果を期待できないかもしれませんね。
メンテナンスもかかりますし、難しいところです。
でも、やってみたいですよねHi
オリジナルのIC7600はFT655なんかに比べて6mのオーバーオールのNFがあまり良くないんだろうと思います。
投稿: Yamada | 2016年8月20日 (土) 07時51分