厚木_FT1021X_01
FT1021からFT1000へ変わるときにIMD改善のためRFユニットのダイオードスイッチが変更になっています.
今回壊れていた送信系のD1005とD1006はやはり壊れやすいのでしょうか,一般的な信号用スイッチングダイオード1SS83から高圧シリコン整流用ダイオードD1N60になっています.
(整流ダイオードをRFスイッチングに使うことについてはHF帯ではON抵抗が少なく大きな電力に対応でき良好のようです,ただし,C成分が多いのでOFF時のアイソレーションに少し難があります.本機のアンテナスイッチも送信系がGM-3Bという高圧整流用シリコンダイオード,受信系がリードリレーというコンビネーションですが,アイソレーションを取るため受診時はダイオードを逆バイアスしているようです.)
また,受信系のD1064は数Wクラスのアンテナスイッチによく使われるPINダイオードMI308になっていますし,BPF群のアンテナ側(RFエネルギーの高い側)もPINダイオードの1SV157になっているようです.
私自身もTS-850のダイオードスイッチをPINダイオードに換装して,いい結果を得ていると思っていますので,この際改造しようと思います.
D1N60の代わりに1N4007,MI308は取り寄せ,1SV157の代わりに1SV128の在庫を使用しました,1SV128はチップなので実装はかなりめんどくさい細かい作業になりますのでお勧めしませんが..Hi
RFユニットで22個
BPF1ユニットで15個のダイオードを交換.
今日一日,チマチマ,まったりと作業してましたHi
合間にネグロス島から出てきたkazu260さんと21MHzでQSOできました.
受信テスト,いい感じです.
あとはATUなんですが,LPFユニット内のATU ON/OFF切り替え用のリレーが不良だったようです.
この富士通のピン配置と同等なパワーリレーは確かに入手できませんで,交換するにはゲタを履かせるしかないでしょう,5AクラスのDPDTが必要だと思います,ただ,見た目接点が大丈夫そうに見えたのでちょっと磨いてみました.
しかし,ATUを点検中に手元を誤って基板を落としてしまい,シャフトのカップラを壊してしまいました,何をやってるんだか,自分(反省
すぐにオルダム型のカップリングを発注,部品待ちです.
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コメント
いやはや、細かい仕事ですね。
この作業を一日で済ませたのですか?
基板の落下以外は感動物です。(^_^;)
1021と言う機械を知らないのですが、ネット
情報では、この系統はCWの受信音が良いようですね。
オーナーの方は喜ばれるでしょうね〜。
投稿: JH1ILX | 2014年6月 2日 (月) 11時39分
ダイオードはアキシャル形状のものをチップで置き換えるのでランドの間隔が広すぎて届きません.
リード線で下地を作ってから貼り替えますので手間がかかりました.
これで二次の歪みが低減するはずです,まあ,二倍とか足し算とかの周波数関係だけでしょうけど..
これ以上はメカニカルリレーの出番ですが,百万円マシンでないとできませんねHi
INRADのルーフィングmodもいいかもしれません.
聞いてて楽しいいい音してます.
この1021Xは初期ロットらしくボタンの色が一部違います.
500台程度しか出回っていないらしいです.
投稿: Yamada | 2014年6月 2日 (月) 12時28分
>この系統はCWの受信音が良いようですね
うーん、聞いてみたいなぁ
投稿: sky | 2014年6月 2日 (月) 13時37分
950SDXとよく比較されますね,当時のフラッグシップだったから..
まあ,好みでしょうね.
フィルタの素性がいいみたいです.
投稿: Yamada | 2014年6月 2日 (月) 13時46分
色々と見つからない部品が出てきて大変ですね、その部分の工夫がまた面白いです。
基板を落としてしまったのはご愁傷様です、壊れたのがトロイダルコアじゃなくて良かったですね。
投稿: JA7QQQ/8 | 2014年6月 2日 (月) 20時29分
パーツは同じである必要はないし,もっといいデバイスがあるかもしれないと思いながらムチャもしてますHi
オルダムカップラーはお安くないので痛かったですHi
LPFはわりと修理しやすいですよ,LCメータがありますし.
ネットアナがあれば最強なんですがねーHi
投稿: Yamada | 2014年6月 2日 (月) 20時47分