山形_6790_02
A2ボード 1st Mixer のモジュール(MIX BOX ASSEMBLY 08504)内D-MOSスイッチ不良だろうと踏んでいたRACAL,RA6790/GMです.
WEBを見渡してもあまり修理例がないですね.
何か踏み込んではいけない領域のような雰囲気を醸し出しています.でもやっちゃいます.
FETはCalogic社のSD215DE(PDFデータシート)というCANタイプのD-MOS FET 四個が小さな基板に収められています,リング接続・パッシブ動作です.
(サブストレートは100kΩを介して-15Vに接続されています.)
入手難なFETですが,ebayで見つけることが出来ます,これを四個手配してもいいのですが,オーナーさんもオリジナルに拘らないということなので,今回は別のデバイスを注文しました.
SD5000(PDFデータシート)という16PIN_DIPでして,内部に納められた四個のFETの性能は数字上まず同じです.
これのほうがSD215DEを四個揃えるよりはお安いです.
(RA6830など他のRACAL受信機にも使用されているようです)
単体×4に比べて気になるのはクロストークですが,-107dBもあれば十分か.
(SD215DE単体の入出力アイソレーションは120dB)
モジュール内の配線自体,100dBをどうこう言うような配線には見えない(個人の感想です)し,ICであればむしろマッチド・クァッド並みに特性が揃うのでは?という期待もあり(個人の感想です)これを採用することにしました.
左がオリジナルの基板SD215DE×4.
右がSD5000です,こいつを空中配線することにしました.
ここで,アクリル棒を切り出してちょっと加工.
SD5000の枕にします,ケースにあまり近いと容量結合しそうですから.
配線は期待以上にうまく納まりました.
さて,ドキドキの試運転.
やったー,OKですね,元気に受信しています.
しばらくヒートランしますね.
あとはランプ類が全て切れていますのでLED化を検討します.
| 固定リンク
「アマチュア無線」カテゴリの記事
- うーん(2019.11.02)
- 14MHzで南スーダン(2019.07.26)
- 二匹目のドジョウ(2019.07.06)
- ごもっとも(2019.07.06)
- 北米はダメ(2019.06.23)
コメント
禁断の領域まで行けば怖い物無しじゃぁー
投稿: sanyoshi | 2013年5月11日 (土) 17時07分
以前,問い合わせのコメントもありましたし,今回私も遭遇したのでよくある症状だと思うんですけどね,みなさんどうしてるんでしょう?
『こんな風にやりました』っていうのがないね.
ボードやモジュールごと交換かなぁ
投稿: Yamada | 2013年5月11日 (土) 17時34分
和歌山に有名なROCAL伯父さんがいるのですがご存知でしょうか
私が知ってるころで20台くらい所有しておりました。
投稿: kazu260 | 2013年5月11日 (土) 18時01分
kazu260さん
和歌山ですか,存じ上げませんでした.
20台とはすごいですね.
6790ですが,オーナーさんは主にAM放送を聞いているようです.
たしかにAMにはいいと思います.
ハムバンドではなかなかAGCの具合が難しいのとルーフィングフィルタの広さがネックでしょうか..
投稿: Yamada | 2013年5月11日 (土) 18時31分
GJ!
オリジナルにこだわらなければ何とかなるもんにゃ。
私がやらかした中では松下さんのBCLラジオかな。
フロントエンドからミキサーまで新回路にしてやって、おまけに2SK241で広帯域アンプつけてやったヤツ。 下手に性能の高いアンテナを付けると発振気味になっちゃうHi
投稿: jh7めv/職場だよ | 2013年5月13日 (月) 09時24分
オリジナルでなきゃ..て人もいるから
オーナーさんに確認してやりました.
たぶん同等な性能になってるでしょうね.
1st IFが40.455なんだよねー
FT-9000や5000のルーフィングフィルタを入れてみたくなるよね.
投稿: Yamada | 2013年5月13日 (月) 20時27分