青森_1021_00
部品の手配の都合や諸般の事情で順序が入れ替わりますが,待合室の方にはご容赦下さい.
ローバンドでパワーが出ないということで預かったFT-1021ですが,スペクトルを見ると高調波だらけ,パワーが制限されるのもSWR_highのプロテクトが働いているようでした.
電源を投入するだけで『カリッカリッ』というノイズがあり,そのノイズと同期してファイナルの30V電源が下がります.
これらの症状から半導体の不良が想像されますが,DC的チェックでは異常が見当たりません.
ファイナルユニットを開けてみたら,このセメント抵抗2.7Ω10W.
ここはマニュアルでは0.4Ω(酸金2W)で,ドライバのアイドリングをこの抵抗の両端の電圧降下40mVに調整するとあります.
アイドリングを測ってみると2.7Ωの両端の電圧降下は約270mVで,約100mAであることには変わりないようです.
本機のオーナーだった方は伝え聞くところでは『自分で修理する人ではなくYAESUに出していたはず.』とのことですが,こういうサービス・ブレティンがあるのでしょうか?
安定化の意味があるのかな?ご存知の方はおられますでしょうか.
セメント抵抗はぐらつかないようボンディングされ,リードにエンパイアチューブが使われておりプロっぽい,しかし反面ビス類の頭がナメてて素人っぽい,よくわかりません.
基板をハンダ上げし,テストしたところ,症状が改善し,気を緩めてパワーを上げて行ったらドライバの片側から煙を吹きました,油断でした.
やはりドライバの片側は不良だったのかも.
ファイナルを道連れにしていなければいいのですが..例によってDC的にはいいように見えますけど...
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コメント
他の修理記事見ましたけど、セメント抵抗はついてないですね。
Verが違うのかもね
投稿: k | 2012年10月10日 (水) 06時56分
kさん,ありがとうございます
どうもわかりません,あきらかに修理痕なのですが.
応急修理で手持ちに適当な抵抗が無かった場合は私もやるかもしれません..
IMDの改善?..にはならないよなあ
投稿: Yamada | 2012年10月10日 (水) 08時12分
別のマシンの話だけど
例のキリ番賞品ゲッターのKINKONさんと
伊東温泉でご一緒しまして「930」の話をした
不具合で開腹したら、宙ぶらりんのヒューズホルダーと
そんな訳無いよねと話をしていました
その内、待合室に伺うかもと言ったような‥
投稿: sky | 2012年10月10日 (水) 08時29分
skyさん
そうですか,930..
今現在,待合室に930が2台います
どんどん片付けないといけないんだけどなー(汗
投稿: Yamada | 2012年10月10日 (水) 08時37分
ウチにも1021が来ています。
同じく何度もWDXCに行ったりきたりしたみたいですね。
挙句にケースがべっこりとへこんで帰ってきて、クレーム言ったら新品のケースだけ送ってよこしたんだって。
自分で交換しろってか?Hi
着手は順番待ちなのでまだまだなんですけど、開いたらファイナル廻りをみてみませう。
RF回路はDC的に判断できる範囲が狭いから大変だよね。
だからって最初から全部疑って掛かってたら時間がなんぼあっても足りなくなるし・・
投稿: jh7めv/職場だよ | 2012年10月11日 (木) 09時20分
>挙句にケースがべっこりとへこんで帰ってきて
それはひどいね,でも新しいの送ってきただけいいのかなHi
1.9MHzでATUを使ってちょっとムリな運用をしたときにイカレたっていうことでした.
ハイバンドでは見かけパワーが出てる,でも高調波が多いのと発振気味なのと..やっぱドライバは不良だったみたい.
ファイナルもあやしいねえ..
低い電圧からテストしてみます.
投稿: Yamada | 2012年10月11日 (木) 09時41分