NHKでさえ..
NHKが昨年末放送した『追跡!真相ファイル・低線量被ばく 揺らぐ国際基準』の内容は
“生涯100ミリシーベルトとされる被ばくの基準で、本当に健康への影響はないのか?”
福島をはじめ、全国の人々が現実に直面している放射能の脅威。
国は「直ちに体への影響はない」と繰り返すばかりだ。
その拠り所としているのが、ICRP(=国際放射線防護委員会)の勧告。
広島・長崎の被爆者の調査データをベースに作られ、事実上の国際的な安全基準となっている。しかし関係者に取材を進めると、1980年代後半、ICRPが「政治的な判断」で、被ばくでガンになるリスクを実際の半分に減らしていた事実が浮かびあがってきた。
当時ICRPには、原子力産業やそれを監督する各国の政府機関から、強い反発が寄せられていたのだ。
そしていま、世界各地で低線量被ばくの脅威を物語る、新たな報告や研究が相次いでいる。
というもの.
これに対してICRP国内委員が,
番組の主張は、英語翻訳における意味のすり替え、事実の隠匿、音声記録の改竄など、を通じて捏造された情報に基づいてなされており、虚偽である。これは視聴者から正しい情報を知る権利を奪い、かつ正しい情報に基づいて自ら判断することを損なう点で、放送倫理基本綱領に違反する。
これらの情報操作は、国際放射線防護委員会(ICRP)とその関係者への取材内容についてなされている。これは ICRP の名誉を傷つけるのみならず、善意で取材に応じ誠意をもって質問に答えた ICRP 関係者の信頼を裏切る点で、人間社会のもっとも基本的な倫理に抵触するものである。
としてBPOに提訴しました.
提訴状を読む限り,NHKが『DDREF(線量・線量率効果係数)という技術用語を、低線量リスクと意図的に言換えている』のが事実であれば,『ICRPが「政治的な判断」で、被ばくでガンになるリスクを実際の半分に減らしていた』とする放送内容はNHKの誤認か意図的なすりかえと言われてもしょうがないような気がします.
いずれにしましても,NHKの放送内容だけが一人歩きするのは公平性を欠くものだと思います.
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