便乗商法
効能ないのに「体内被曝に効く薬」 薬事法違反の疑い(asahi.com)
東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故に便乗し、「体内被曝(ひばく)に効く」とうたって飲み薬を無許可で販売したとして、警視庁は5日、神戸市灘区宮山町1丁目の健康食品販売会社経営梅若文孝(50)、従業員の千葉なつみ(29)の両容疑者を薬事法違反(医薬品の無許可販売など)の疑いで逮捕し、発表した。
生活環境課によると、梅若容疑者らは2月17日~3月29日、茨城県守谷市の主婦(48)ら3人に、30ミリリットル入り液体飲み薬「プレミアムゼオライト」10本を計4万7500円で販売した疑いがある。梅若容疑者らは2008年からこの薬を米国から輸入し、インターネットで通信販売。震災後は「体内に侵入した放射性物質を鉱物が吸着し、約6時間で尿と便に混ぜて排泄(はいせつ)する」と宣伝し、約20日間で延べ1千人以上から計2400万円以上を売り上げていた。客は福島県など東北地方と東京都が多く、多い日で100人以上が購入したという。両容疑者は「被曝対策をうたえば売れると思った」と話しているという。
同課によると、この薬に体内被曝への効能はないという。
私も見てたんですが,先日,NHKの夜9時からのニュースで汚染された水の処理方法としてイオン交換樹脂やゼオライト(←変な薬やサプリじゃなくて工業用資材の)に言及してた部分がありました.
もともと,“デトックス”(←私はNGワードだと思っています)とかいってこの手のものを販売していた人間がそれを見てここぞとばかりに乗っかったりしてるんでしょう.
汚染水処理過程に使えるモノだからといって,それを飲んで効果があるわけではないのは当然ですが,これらが素晴らしい商品であるかのように作られたホームページやblogの情報が世の中にあふれていて,それを鵜呑みにした人が『こんないいものがあった』と善意で広めて業者の方棒を担いでしまう危険性もあるわけですね.
世の中,そんなに見かけほど都合のいい話はありませんね.とりわけNETには..
| 固定リンク
「科学・疑似科学」カテゴリの記事
- Snoopy in Space(2019.07.19)
- やったね、はやぶさ2(2019.07.11)
- はやぶさ2、2回目ゴー!(2019.06.25)
- タッチダウン(2019.03.05)
- はやぶさ2(2019.02.18)
「震災」カテゴリの記事
- 閉め切って換気しないとラドン被曝が増える(2012.08.04)
- WBCのことなど(2012.07.31)
- 陸中山田(2012.07.23)
- NHKでさえ..(2012.06.29)
- やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識(2012.06.27)
コメント
便乗商法に火事場泥棒、同じような類の人間ですね。
でも今の東電、原子力なんたら委員会、政府の発表を聞いているとどれを信用して良いものやら、今日になって何万倍の放射線が・・・などと発表していました。
不安になる気持ちも分かります。
でも自分を守る為には何が一番良い対処方法なんでしょうね。
NETでの広がりは怖いものが有りますね、特に最近は・・・・・。
重いことは書いてはいけない様な風潮もありますが、私はかまわず書いています。
ただし、自分で責任の取れる範囲ですが。
投稿: JA7QQQ/8 | 2011年4月 5日 (火) 17時27分
絶望的なことにはならないだろうけども,決して楽観できるものでもなくて,現状はその間のどこかなんでしょうね.
当事者が炉の破損の詳細,燃料溶融の程度や漏洩した放射性物質の総量,経路を把握できていないのですからなんともしようがないですね.
ま,現状空気中の放射線量は減少・横這い傾向ですので,広範囲に影響しているのは水素爆発のときの拡散であって,それ以後大量に放出はされていないと思っていいのでしょうね.
一方,汚染水の状況は深刻で別に考えるべきでしょうね.
なるべく周辺に拡散しないようにしないと.
それに,冷却=漏水のジレンマ,綱渡りが絡み合って難しい状況から出口がなかなか見えません.
なんか個々にやっている対応の規模が小さく思えてなりません.
マーカーに入浴剤入れたとか..
モニタリングにだけについてももっとグリッドを小さく,しっかりしたデータを取らないと今後の対策も建てにくいと思うのですが.
どんなリスクも受け入れがたい,不安に押し潰されそうだ,という方は実際のリスクの大小にかかわらず逃げるしかないと思いますね.
悪いシナリオを辿ってきているのは事実ですが,もうちょっと明るい話が聞けるようになればいいなと思います.
とりあえず騒ぎ立てないようにするしかないなぁ...と
投稿: Yamada | 2011年4月 5日 (火) 18時08分