三浦_930_k
いろいろやってまいりました三浦市930ですが,だいたい整ってきました.
残す主な不具合は
『CW_VBTを絞ると信号がドロップアウトする』
件です.
これについてはオーナーさんによると
『これはケンウッドのサービスセンターでも調整しきれなかったそうです。』
ということで,ファイトが湧いてきますHi
VBTはバリキャップ電圧のコントロールにより二つの局発を動かし,8.83MHzのフィルタと455kHzのフィルタの合成特性で帯域を絞るものです.
CAR1で前段のIFを ⊿f シフトし,CAR2で後段を 2×⊿f 戻してやれば両肩が⊿fづつ削れ,中心周波数が変わらずに帯域が 2×⊿f だけ狭くなることになります.
現状を確認してみましょう.
VBTツマミの最大,最小での変化の実測値は次の通りです.
CAR1 8.829980MHz ===> 8.829780MHz 差200Hz
CAR2 8.374960MHz ===> 8.374460MHz 差500Hz
INRADの400Hz帯域フィルタに対して,前段のシフト量は(ちょっと多いけど)ほぼ適当だと思いますが,後段のシフト量が 2×⊿f を上回っており,戻しすぎで信号が帯域外に逃げてしまっていると思われます.
よって,CAR2のシフト量を400Hz程度に抑えればいいのではないか?と思います.
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コメント
なかなか大変な作業が続いているようですが、拙宅でお預かりしている930Sもほぼ同じ状況ですね。 今晩電源を治さなくちゃ・・・と思いながらも、夜は町内会の班長会議があるし~。
なかなか修理に時間が割けないので困っちょります。
投稿: jh7めv/職場 | 2010年11月 7日 (日) 16時33分
時間はかかるよね,スイスイ行くときもあればハマるときもあります.
このへん,メーカーはVBT-1とかいう治具を使っておきまりの調整をするんでしょうから追い込めないでしょうねHi
VF1,VF2のコントロール回路を見直します.
ところで,バンド間の感度差が大きくて7メガだけやたら元気がいい.
BPF切り換えの回路を追ってみるとBCDデコーダ(LS145N)の9番出力が落ちっぱなし,これもかー?
投稿: Yamada | 2010年11月 7日 (日) 17時00分
VBTの追い込めない理屈は、なるほどそういうことなんですね。実際の修理は、しかし大変そうですね。。
バンドごとに感度が違いましたか?気がつきませんでした。。次から次へと、本当にお手数おかけします。
投稿: JE1@三浦 | 2010年11月10日 (水) 23時07分
オーナーさん,こんばんは
ちょっとサボってGPSで遊んだり,IC-760を見てました.
VBTは回路定数をカット&トライしてみるしか無いかな?と思ってます.
同時に二つの電圧を可変して,結果バリキャップの容量変化が
ちょうど周波数差二倍の関係になるような点を探すということになりそうです.半固定VRでもくっつけてやってみます.
BPFの切り換えがなんかあやしそうです.
とりあえずBCDデコーダが週末入ってきますのでやってみます.
でも,新蕎麦も入ってくる予定なので修理屋休業で
蕎麦屋になってるかもしれません(汗
投稿: Yamada | 2010年11月10日 (水) 23時26分