TS-850のALC不具合 ⇒ DC-DC mod
an article in my poor english ==>> Here
前回の続きですが,「パワーのピークで突然ALCが振り切れ,しばらくパワーダウンし,やがて元に戻ってパワーが出たり出なかったりを繰り返す」ということがTS-850ではよく起こります.
これは,ALC用のマイナス電圧を作っているDC-DCの非安定マルチバイブレータが電源電圧の降下で発振停止してしまうことが原因です.
マルチバイブレータの発振条件には電源電圧やTrのhfeも密接に絡んできます.
前回,Trのベースに入っている抵抗を低いものにして動作するようになったのですが,これから言えることはTrの2SC2712Yのhfeが低下しているんだろなということです.やはり,Veboがたかだか5VのTrで14Vのマルチバイブレータを動かすのはストレスが大きいんだろうと思います.(なので,ベース抵抗を取り換えて動くようになったからといってそれで解決とは思えません.)
Trを元気なものに取り替えれば元の定数のままで発振するだろうし,再発防止にはエミッタに逆電圧防止のダイオードを入れるのもいいかもしれません.
しかし,14Vの非安定マルチは精神衛生上良くないし,今となればチャージポンプ用にいいICがあるわけで,ちょっとやってみました.
リニアテクノロジー社のLTC1144を使います.
8pinDIPではCN8とIN8の2種類のサフィックスのものがありますがIN8は動作温度範囲が広いです.
CN8は秋月などで手に入ります.
きわめてシンプルです,ユニバーサル基板でドーターボードをでっちあげました.
LTC1144はこの回路では約10kHzで発振しています.(オリジナルの非安定マルチバイブレータの発振周波数は1/(1.38RC)≒15kHzです)私はこれで問題ないと思っていますが,HiFi SSBerの諸先輩方には『DC-DCが可聴域で発振しているなどもってのほか!』という方もおられるかもしれません Hi
(いや,そんな人は850なんて使わないか (^^; )
そのときはLTC1144の1番ピン,ブースト端子をV+に接続しますと10倍の周波数で発振します.
ただ,あまり高くても効率が悪いでしょう,7番ピンとGND間にCを
入れると周波数が下がります,150pFぐらいで20kHz前後になるのではないかな?と推察します.
結果はいいように思いますです.
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コメント
10kHz通しているわけじゃないんだから、関係なさそうな…。
実は通していたりして Hi 3rd IMD が落ちてくる可能性があるのかなぁ?
今日は YAMAHA のV-FETパワーアンプ B-2 をいじってきました。
増幅回路は無事でしたが、Lchのメーター回路がダメなようで、
メーターが2個ともRchの回路に接続されていました Hi
見てくれを優先したんでしょうね。
ついでに ARRL DX CW なので40mで20QSOほどやりました。
アンテナが腐っているのでKWなのに随分と負けました。
N2ICなんかいまだに Hi Bear なんて打ってきます。
忘れ去られていなくて嬉しいですわ。
しかしコンディション悪いな~。
投稿: JA7RHJ/熊谷 | 2009年2月23日 (月) 00時11分
たしかにHiFiオーディオアンプで,その中にチャージポンプを住まわせる必要があるんならブーストモードで可聴域以上に上げたくなりますけど,そこまで気にするんなら別途シリーズ電源用意しますよねHi
関係ないと思いますよ,FFTかけてみたわけじゃないけど(笑
でもHiFi SSBerさんは違うかもと思いましてねHiHi
>見てくれを優先したんでしょうね。
許せんなあ,そういう目先の対応,恥ずかしいですね.
>ARRL DX CW
みたいでしたね.
なんかアンテナがズレた関係か,VSWRが各バンドコケちゃって電波出す気になりません.
暖かくなるまでほっとこう(汗
投稿: Yamada | 2009年2月23日 (月) 00時40分