プロの誇りはどこに?
先日,役所担当の当社社員から相談あり.
教委に某小学校の某機械の修理見積を出すのだそうで,話を聞くと一度修理をしたらしいのだけど不具合が直らなかったらしい.
で,現場を見に行ったらライバルメーカーの製品だし,他社数社にも声をかけている様子.
その上,きちんと見積もるためには二人で半日程度の作業をしないと出せないし,そんな手間をかけた上に仕事が取れないんじゃかなわない.
しょうがないので症状から推察されるMAXの見積を出しておいて,あとは作業させて貰わないと判断できない,という煮え切らない回答をしておいたのです.
つまり,
『この症状が出るというのはたぶんAかB,それとCの不具合が考えられます,全部やるとすると○○万円です.』
みたいな..
相当高めの金額だったし,たぶんこの仕事は来ないだろうと思っていたのですが,一昨日その社員から連絡あり.
『取れちゃいましたー.』
どうも,金額はともかく,各社の応対を見てうちの言うことが一番信頼できそうだったらしいとのこと.
その社員の子供が通っている学校らしいから良かったね.
本日,現場で作業し詳しく見てきましたが,直前に他の業者が修理したというのはちょっと信じられないのです.
『あれ,ここ外れてるじゃん. こっちは穴あいてるし. え?パッキン無くなってるよー.』
それから,今回の仕事の範囲ではないのだけど,ふと操作盤を見るとパイロットランプしか無い.
三相3.7kWのモータを回すのにスイッチはどこに?と盤の中を見ると,漏電ブレーカが1個あるだけでモータに直結.
つまり,モータのオン・オフを操作盤の中に手を突っ込んでブレーカを上げ下げすることでやっているのです.
モータ・ブレーカもマグネットスイッチもサーマルもありません.
プロの電気屋さんがこんな仕事しますかね?
これもなんとかしてやりたいよなあ,いくらなんでも.
どこの業者さんか知らないけど,もうちょっとちゃんとした仕事をしなきゃね.
団塊の世代が退職して職人さんの質が下がってるっていうけど,やっぱりそうなのかなあ.
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