営業へ行けという話しになっています.
建築関係の営業体制を作るのにいろいろ資格も持っている私がよかろうと思ったらしい.
確かに昔は営業もやってました.
土木中心の会社にあってそれ以外のもの,建築でも設備でも,電気でもなんでもやるような立場でした.
建築関係の資格もハコ物建築が多数あったころ,自分で蒔いた種が実って刈り取るときに資格者がいないと受注も出来ないという危機感で取ったまでのことで,仕事をすればするほど現場の仕事も増えるという悪循環は経験済み.
資格者なんて一人だけ居てもしょうがないのです.
当時,会社ではコンピュータが導入されておらず,私物のPCで営業管理やらCADやら効率化を図ってこなしていました.
8年ほど前,会社でコンピュータを導入するときからシステム関係を見るようになって現在に至っています.
初期の段階では私が営業や現場管理の面もフォローするとのことで営業車や携帯電話の割り当てがあったのですがそれも経費削減で早晩打ち切られ,これはシステム管理に専念せよとのことなのだろうと思っていたので今回は意外な内示でした.
問題は,会社がエンジニア,技術者というものを理解できない点にあります.
社員がプログラムを作る,ということがどういうことなのかについても何度も文書を書いていますが理解されていないのでしょう.
コンピュータをどう利用するかについてトップダウンでは物事が発生しないし,ボトムアップも途中で立ち消えになります.
結果,見かねて自分の判断で既成事実(プログラム)を作ってしまい,それを会社として使いますか?使いませんか?だけを判断してもらうということをしてきました.
そうして私が作ったシステムが小規模ながらも六つほど稼動しています.
こういう状況では営業へ行けと言われて『わかりました.』とすぐには行きません.
システムにはメンテナンスがつきもので,マスタの変更,バグフィックス,アップデート,アップグレードは常に発生します.
これらのシステムを会社が使い続ける限りそのメンテナンスは著作者である私がやらなきゃいけないし,私しかやっちゃいけないことです.
一旦,コードを書き始めると数行,数文字のコマンドに何日も悩むなんてことは(私の場合は)よくあります.
会社にいる間だけじゃなくて寝床に着いても考えていることがあります.
とても営業の片手間にできることではありません.
メンテナンスを続けるとしたら私は引き続きアドミニでいなきゃいけませんし,ワークステーションも必要です.
他にもハードの保守費用を圧縮するため古い機種はベンダーの保守対象から外して私物の測定器と工具,スキルによって自前修理をしているという事実があります.
また,O君が一人になってしまうと本社<=>支店間の通信テストや設定が出来ず,支店へ出張対応している間にサーバにトラブルがあるとシステムダウンするリスクが増大します.
内示を出した人間は以上のようなことを知らないと判断して文書で問い合わせました.
回答としては私の作ったシステムは使い続けるし,その面倒を見ながら営業の体制作りもやって欲しいということのようです.
どうも,このコンピュータ室でやってきたことはブラックボックスの中のことでしかないのですね.
組織図に載らず,辞令にも書かれていないけど仕事はある,そういうことにならないか?という悪寒.
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