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2007年4月 4日 (水)

DPZにつっこみ

サングラスだけでお手軽飛び出すメガネ(デイリー・ポータルZ)だそうで.

そんなのはどうでもいいのですが,「どういう仕組みか?」という説明がいただけません.

仕組みを簡単に説明すると、光がサングラスを通過するとき、そうでないときよりも少し時間がかかるらしいのです。そこで、サングラスを片方の目だけにかけて景色を見ると、サングラスを通さずに見ている目よりも、サングラスをかけている方の目が見る景色が少し遅れる、ということらしいです。

たとえばサングラスをかけた場合に映像が0.1秒遅れるとして、サングラスをかけた目が見ている景色はもう一方の目が見ている景色の0.1秒前の景色なわけです。だから横に動くものを見るとサングラスをかけた目とかけてない目で視差が生まれて飛び出して見えるってことなんですが、いまの説明でわかりました?

わからないですね.
たしかに光学ガラスは2より低いぐらいの屈折率を持つので光のスピードはガラスの中では半分強ぐらいのスピードになるでしょう.
しかし,それは数百メートル先のモノを見ているときに5mmほどのレンズの厚みを通る間だけの時間差で,無視できる差.
ましてや真空中秒速約30万キロの光です,屈折率が2だとしても「サングラスをかけた場合に映像が0.1秒遅れる」には厚みが一万五千キロのメガネをかけなきゃいけません.
これは,時間差じゃなくてガラスを通したときの屈折と色の違いで(脳内で)錯視が起こるということだろうと思いますが..

マジに突っ込むようなことじゃないんですが,このように「○○という性質がある」という話と「量的に××違う」という話は全く別モノで,科学のフリをしてこのあたりを悪用するインチキ商売が多くあります.
そういうことに陥らないような物の捉え方が必要ということで,あえて苦言を呈させていただきます.

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