アマチュア無線不要論
PLCについてアマチュア無線家による行政訴訟が起こされました.
原告団オフィシャルサイト
毎日新聞の記事
NHK News
TBS News i
/.Japan
7J3AOZ's Hamlifeさんの「必要かどうかは社会が判断するでしょう」という記事によるとアマチュア無線不要論も湧いているようですね.
つまり,
「PLCという技術発展をアマチュア無線は既得権で妨害しようとしている.免許人口も減りつつあるアマチュア無線は役目を終えた.アマチュア無線に割り当てられた周波数を受け渡せ.」
的な発想なのでしょうか.
私はPLCについては環境問題と捉えています.
ノイズフロアが上がるのは100%の事実で一方それを甘受してまでの将来性がPLCにあるとは思えません.
電灯線という既設の目的外のラインに高周波信号を乗せる中途半端な技術と認識しています.
それが推進されるのは規制緩和によって誰かにもたされる利権のためかなとも思っています.
不要論を仰る方々はそこを重要視はせず,HF(短波帯)の特性や魅力もご存じないのでしょう.
自然雑音にも変動があります.
雑音それ自体が情報であり,人工雑音にマスクされる機会は極力少なくあって欲しいのです.
今は太陽の活動期の入り口です,おりしもX9.0級の特大フレアが発生してましたね.
自然雑音の表情はそういうことも反映するでしょう.
「来たか?磁気嵐」「お,これがブラックアウト,デリンジャ現象ってものか.」とか...
ノイズの表情,ノイズに浮き沈みする彼方の信号に聴き耳を立てていると季節,日中に地球が宇宙の中で回っていることを実感できます.
こういう場がどれだけ私たちに残されているでしょうか?
こういうことを体感できる環境は私のようなオヤジのためだけじゃなく,若い人たちのためにも是非残しておかなければ.
一部の経済優先で自然科学を廃れさしてはならないと思います.
ヘッドホンを頭に,受信機のダイアルとビームアンテナをくるくる回してノイズを聴きながらニンマリしているオヤジ,これも不要ってことなんでしょうけど(汗
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コメント
短波帯を利用しているのはアマチュア無線だけではないのに,不要論を展開している人々は妨害問題を矮小化しようとしているように思えます。そんなことをしても何の解決にもなりません。PLC技術が未熟なのだから。
投稿: PLCはねぇ | 2006年12月 8日 (金) 18時07分
ハムバンドだけを聴いてるわけじゃないですしね.
MUFとかコンディションを探るためにもいろんな周波数を聴きます.
ハムバンドだけノッチが入ってても困りますね.
投稿: Yamada | 2006年12月 8日 (金) 20時56分