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2006年4月24日 (月)

なかなかの少年

昨日蕎麦を食べてくれたお客の一人は16歳の少年だけど面白いヤツだった.

知り合ったのは,たまたまよく行くコーヒー屋さん.
そのコーヒー屋さんは東京のカフェ・バッハで修行してこられた青年マスターが始めた店で,当地では珍しく本格的にピッキングからローストまでやってる.
そこのマスターも寡黙でいい感じの職人肌.
うちではそこの豆を買って飲んでるのだ.

16歳の少年はコーヒーにこだわりがあるらしく,そのマスターの店で随分と勉強したようだ.
で,店でブルーマウンテンNo.1が手に入りそうだということになり,予約して手に入れたそうなのだ.

私もカミさんも,そこいらの喫茶店にブルーマウンテンがあったとしても状態のいいホンモノは期待できないだろうから,と飲んだことが無い.
そんなことを言ったら,低い声でゆっくり話すその少年,

「じゃあ..今度..お宅へ伺って..ブルーマウンテンNo.1を..淹れてみますから..飲んでみてください.」

ということになり,昨日ホントに自分の道具一式を担いで我が家へやってきた(^^)

我が家では浄水器を使わないので湯冷ましを使う.
持参の温度計で逐一温度を監視.
冷めるのを待って,83.5度(!)ぐらいで淹れてみるとのこと.
右手にやかん,左手は腰に当て,足を踏ん張り第一投目を回し入れるが,腕で回してはいけない,腰で,だそうだ.

飲ましてもらったブルマンはかつて飲んだことが無いものだった.
正直,ブルマンがこんなに軽くて上品なものだとは想像してなかった.
めちゃくちゃ香るわけでもなし,強いコクがあるわけでもなく,口に含むといい具合の苦味も酸味もすっきりと感じられるけどそんなに主張しない.
で,飲んだ後甘みがいつまでも残る,そんなコーヒーだった.

一回に淹れる量は二人分だけ,ということで二回淹れ,一回目は酸味が気持ち強かったので二度目は挽きを少し荒くして,温度を0.2度(!)ぐらい高めにしてみた,とのたまう16歳.
少し飲ませてもらったら確かに酸味が少し引っ込み,コクと苦味が前に出てくる感じだ.
そういうコントロールを相手の好みで調整できるというのだ!!

お礼に目の前で蕎麦を打ち,食べて貰ったけど,

「こんな蕎麦は食べたことが無い.」

と喜んでくれたようで,それはよかった.

まー,なんにしても,面白い少年だった.

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コメント

げげげーっ

なななんと、16歳ですか
すごいねぇ

是非飲んでみたい

投稿: sky | 2006年4月24日 (月) 11時08分

こんにちは。
素敵な出会いですねー(><)お互いにこだわりがあるの、素敵だと思います☆

投稿: BENELOP | 2006年4月24日 (月) 12時06分

16歳っちゅーたら高校生??
いったい彼の人生に何があったのかしら・・Hi

自分で豆挽いて温度測って炒れたりしたことはあるけど、結局は長続きしなかったですね。
今じゃインスタント一辺倒になっちゃった。 あの道具はいったい何処へ?

投稿: jh7めv/まだ会社なの | 2006年4月24日 (月) 12時44分

皆さま,コメントをどうも<(_ _)>

16歳が今,ようやく食べたことの無い蕎麦を食べる機会があったとしても不思議は無いけど,半世紀過ぎたオヤジが今になって飲んだことが無いコーヒーを飲むのはすごいことかも,と
(私の経験不足もあるでしょうけどHi)

うちでもネルドリップで淹れたりしてるんですが,どうも味が毎回安定しない.
温度計が要るな,こりゃ

投稿: Yamada | 2006年4月24日 (月) 15時50分

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