2009年9月 7日 (月)

秋刀魚とメダカは

Samma同じ仲間だって,さかなクンが言ってた.

ダツ目っていうのかな,昔はメダカ目とも言ってたらしいけど.

知りませんでしたね,魚だけに目からウロコが..とか言ってスベってる人も多いことと憂慮します.

写真は文房具屋さんで売ってたメダカサイズのシール.

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2009年9月 4日 (金)

鳩山夫人はイタい

Japan's new first lady says rode UFO to Venus(Reuters)

Japan's first lady: 'Venus is a beautiful place'(Guardian)

政治の話をするつもりはさらさらないのですが,海外にこういった記事が出るようになって頭がクラクラします.
すなわち,次期ファーストレディーとされる鳩山夫人はUFOで金星に連れ去られたことがあり,夫と共に太陽を食べているから元気,前世にトムクルーズに会っていて,そのとき彼は日本人だった..
これ,ネタじゃなくて本気の話なんでしょうかね.

トムクルーズに限らず,サイエントロジーとかニューエイジ思想に嵌っちゃってるスピリチュアル好きな著名人は多いのでしょうけど,いくらなんでもこれは鳩山さんにとっても微妙なことになりかねないんじゃ?
「さすが,ダンナはエイリアン.」 とか納得している場合じゃないような..

Michelle Obama, too, will surely be delighted to learn that Miyuki sees in her a kindred spirit. "I think she is so natural and has a kind of sensibility similar to mine. If I get the chance to meet her, I'd look forward to it."

そんなところで盛り上がって欲しくないですねえ.

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2009年8月28日 (金)

オゾンは怖いです

家庭用オゾン発生器の安全性(国民生活センター)

 オゾンは強力な酸化力を持ち、殺菌、脱臭等の作用があるため、業務用では、浄水場をはじめ、幅広い分野で利用されているが、最近では「室内等の除菌、脱臭」「生成したオゾン水による食品の添加物や農薬の除去」等、様々な効果をうたった家庭用オゾン発生器も販売されている。

 PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)には、2004年度からの約5年間に、オゾン発生器に関する相談が410件寄せられている。このうち、「利用したら気分が悪くなった」「オゾンガスが体によくないとの情報があり不安」など、安全性に関するものが67件みられた。

 オゾンは酸化力が強いため、高濃度のオゾンに曝露されると身体への影響も大きいが、家庭用のオゾン発生器から排出されるオゾンに関する規制や基準はなく、高濃度のオゾンが大量に発生している場合には、身体への悪影響も懸念される。

 そこで、家庭用のオゾン発生器7銘柄(空気中と水中の両方で使用できるタイプ4銘柄、空気中のみで使用できるタイプ3銘柄)を対象に、使用時に周囲のオゾンが高濃度にならないか、また、使用上の注意、効果、オゾンの発生量等の表示が適切であるかも調べ、消費者に情報提供することとした。

詳細情報(PDF)

オゾンは有害性がはっきりしていて,濃度基準もきちんと設定されています.
安易に空気清浄機として家の中に持ち込むのは考えた方がいいでしょう.
ましてや,鼻詰まりの解消のためにチューブを差し込むなんて..orz
はっきりと「オゾン発生機です」と謳っている商品はある意味いさぎいいですが,他にあまたある○○イオン製品だって放電で作っている以上,その○○イオンよりも圧倒的に多くのオゾンが出ているはず.
それで,『○○イオンの効果』と言っていいのか,かねがね疑問に思ってます.
オゾンの影響をどうやって排除したのかよくわからない実験モデルとか,そもそも実験モデルと製品が全く異なっていたりとかいう場合がほとんどじゃないでしょうか..

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2009年7月31日 (金)

『高圧電流』再び

アクセス解析を見ますと,朝から『高圧電流』をキーワードに飛んでこられる方が多くてびっくりです.
一昨年のこちらの記事へのアクセスがトップページを上回っています.

『高圧電流』でググってみますと,あらま,いつの間にこんな上位に..

そういや京葉線の停電ストップのニュースでNHKがまた『高圧電流』を連発していましたね.
電車から“戻ってくる”電流が異常だったとかいうよくわからないお話

JR東日本では、トラブルの原因は変電所ではなく車両側にあるとみて調べたところ、車両から異常な高圧電流が出て変電所のブレーカーがショートした可能性が高いことがわかりました。電車は、変電所から送られてくる高圧の電流を受けてモーターや冷房設備などを稼働させたあと、レールを通じて電流を再び変電所に戻していますが、この過程で車両から異常な電流が出たとみられるということです。

みたいなことを言っていましたが,これじゃ何か電車から一方的に流れ出てくるような印象を持ちますよね.
ただの地落(ショート)じゃないんでしょうかね?

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2009年7月23日 (木)

観測衛星から見た日食

7月22日皆既日食 ~「ひので」衛星から見た日食を即時公開~(ひので観測チーム)

すげー..けど逆に素っ気ないのねHi

こちら↓は2007年

部分日食 ~宇宙では皆既日食~

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2009年6月 9日 (火)

月に帰るかぐや

11日ですかー(JAXA)
満月からは3日ほど経ってしまいますか.

落下予測日時:平成21年6月11日 午前3時30分頃(日本標準時)
落下予測場所:東経80度、南緯63度 付近
落下予想日時の月齢:17.3 (東京)

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2009年4月 8日 (水)

ミサイルとか..

『衛星だってんなら真上に打ち上げろ!』

みたいなこという人がけっこういるんですねえ.
どうやって遠心力を得るんでしょう,軌道の高さまで上がったら水平加速?
そんなムチャは言っちゃダメだなー

あと,中国とかロシアとか,損得勘定間違ってませんかねえ.

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2009年3月24日 (火)

新聞社は理科離れしないでくれ

発電装置:太陽光や風力より効率良く、電磁力で電力供給--木下さん開発 /神奈川(毎日jp)

 電磁力を応用した高効率な小型発電装置を、相模原市の「ソフォス研究所」代表の木下博道さん(74)が開発した。川崎市の住宅展示場で19日から実用運転の公開展示をする。木下さんは「装置は使う場所に置くのでロスが少なく、電線などのインフラ整備が一切不要。太陽光発電や風力発電に比べて格段と効率が良く、電力供給の分散化が図られる。地球環境にやさしく、低炭素社会にふさわしい装置だ」と話している。【高橋和夫】

 ◇きょうから、川崎で公開

 木下さんは風力発電を効率的に運転する技術開発に取り組む中、24時間稼働できない太陽光発電や風力発電に代わる装置として、6年前から電磁力を使った発電プラントの開発を進めてきた。

 開発した発電装置は、円形アルミ板の周縁に磁石のN極、S極を交互に配列した回転体が大きな特徴。その周囲にコの字形の銅線コイルを配置する。始動時には市販モーターの助けを借りて回転体がコイルの間を動き始め、回転速度が増すと、ベルトでつながった別のモーターを回し発電する。

 これまでの計測結果によると、回転速度によっては、始動用モーターの消費電力の100~1000倍程度も発電可能。また始動に必要な電力は400ワットモーターなら乾電池(単3)1本でも足りるという。

 研究所での実証運転では、回転体は最高で毎分1500回転し、直径80センチ(重さ約70キロ)の装置で毎時10~15キロワット、同120センチ装置で毎時500キロワットを発電した。始動時に5・5キロワットのモーターを使った場合、1個100ワットの電球30個を点灯させていて3キロワットを発電できているのに、モーターの消費電力は2・6ワットしかなかった。

 特許出願中のため構造は極秘だが、電気工学や機械工学、物理学の研究者らが相次ぎ視察。元九州電力最高顧問で核燃料サイクルのプルサーマル研究に携わってきた元国際原子力機関委員の松下清彦さんは「画期的な発電装置」と認めている。

 松下さんはたびたびドイツを訪れ第一級の研究者と、この発電装置の理論的な解明に取り組んできた。松下さんは「ドイツの学者、研究者は発電装置として認めている」と話し、同研究所は「ほぼ実証された」として公開展示に踏み切ることになった。19日の会場は小田急新百合ケ丘駅近く。

あちこちで『毎日,またやっちまったなー』と話題になってるようですが,新聞記事だからといって正しいことが書かれているわけではないという好例.
この,中学生でもわかりそうなトンデモを真に受けて礼賛記事を書く高橋さんてどうなんでしょう?
さらにはこの記事を通したデスクって?

うちの会社にも以前,似たような投資話が来てましたよ.
風力発電した電力で水を電気分解して,発生した水素でエンジン回して,発電機回して,その電力でまた発電して...とエネルギーを変換するたびにロスが発生するどころか何倍にも増えて行くっていうお花畑.
話を持ってきた上司に『それ,永久機関です. ないです.』って即答しました.

ただ無知でこういう記事を書いちゃった,というだけでなく,この記事を信用して投資話に乗っちゃう人も居るかもしれないってことを考えてほしいですね,新聞社たるもの..

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2009年3月14日 (土)

また市民図書館で

「水伝」の本が無機化学として並んでる件.

2週間前,職員の方に確認をお願いしたわけですが,今日行ってみるとやっぱり化学の棚に配架されています.
私の依頼が伝わってないのかな?ともう一度確認しましたが,どうもこういうことのようです.

確認はしたけど,青森市民図書館としてはそのまま化学に配架することに決めた,と.
『どうしてですか?』と聞くと『うちの請求記号がそのように決まっているから.』というよくわからない返答,それは変更しないということなのでしょうか.
『県立図書館さんでは対応してくれましたけど?』
『内容的にはそぐわないと思うのですが,うちではこういう事に決まりましたので..』

市民図書館のWEB蔵書検索でもNDC分類は147(心霊研究)と表示します.
つまり,NDCやTRC-MARCの分類が147(心霊研究)であることを承知の上で市民図書館としては435(無機化学)に配架するという見解のようですね.

  • 水からの伝言
  • 水からの伝言Vol.2
  • 水は答えを知っている
  • 水は答えを知っている 2
  • 水が伝える愛のかたち
  • 水は語るWater, it tells us precious things
  • 水は語る魂をうつしだす結晶の真実

これらが無機化学だそうです.
ただ,全てがそう,というわけでもなく,

  • 水の癒し
  • 水の「真」力
  • 自分が変わる水の奇跡

これらについては心霊研究に配架されています.
どう区別してるのかよくわかりません.

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2009年2月28日 (土)

市民図書館で

おば様 お姉さま方 数名と会食に出かけたカミさんを迎えに街に出ました.
待ち時間が長かったので図書館へ行きました.

化学の書架の前を通ったら例の『水伝』関係(wikipedia)の本が分類435(無機化学)の棚にあるのを見つけました.
以前,県立図書館で対応してもらったわけですから,これも見逃せません.

棚にあった5冊を職員の方へ渡し,

『これらの本の内容は全く科学ではありあません. 現在の図書分類では147の超心理学・心霊研究,になっているはずですので確認してもらえませんか?』

とお願いしてきました. (がっかりな続編あり ⇒ こちら

20090228 ※追記

で,私が借りてきた本.

こっちの波動はホンモノですよ(笑

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2009年2月 5日 (木)

はやぶさ,すげー!!

イオンエンジン再点火、地球帰還へ向け第2期軌道変換を開始へ (JAXA)

 これまで慣性飛行を続けてきた「はやぶさ」のリアクションホィールを駆動させ、三軸姿勢制御を確立後、本日イオンエンジンを再点火させて動力飛行を開始しました。イオンエンジンの再点火確認時刻は11時35分です。今後、平成22年3月頃までイオンエンジンによる加速を徐々に行い、地球帰還へ向けた第2 期軌道変換を引き続き実施する予定です。

とっくにすごいんですけど,これ,帰ってきたらほんっとにすごいですねえ.
がんばれー!

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2009年1月13日 (火)

今からじゃダメ?じっと手を見る

手の指を見れば金持ちになれるかどうかわかる?
"Are You a Moneymaker? Look at Your Hands"(Science Now)

Previous research indicates that index-to-ring-finger (2D:4D) ratios are a good proxy for how much testosterone we were exposed to in the womb. High levels of the hormone tend to lead to growth of the ring finger and thus a low 2D:4D ratio. With increased early testosterone exposure comes increased sensitivity to the hormone in adult life--and studies have linked this heightened sensitivity to quick reactions and a willingness to take risks.

人差し指と薬指の比が小さい..つまり薬指が長いということが子宮内でテストステロンをどれだけたっぷりと浴びたかの良い指標になるらしく,早期にテストステロンをたっぷり浴びるほど成人になってからのホルモンに対する感受性が増して,機敏な行動反応やリスクを取る意欲に通じるんだと..?

けっこう薬指長いですよ,私..貧乏人だけど(汗 ほとんど長さ一緒.
おおかた,バイアスのかかった少ないサンプルで統計取って出てきた話だろうなと思いつつ,なんか一山当てたいもんですねえ(苦笑

※追記 Financial Post から

The team found those with a lower digit ratio of 0.93, on average, earned 10 times more than those with an average ratio of 0.988. Men typically have a ratio below 1, indicating their ring fingers are longer, Coates said. Women typically have a ratio of 1 or above.

男性の場合薬指の方が長いのが普通で平均の比は0.988. そうしてみると平均だね,私は. もっと長くて0.93の人は10倍稼ぐんだそうで. やっぱ足りないわ,長さ(汗

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2008年12月26日 (金)

元気が足りない電離層

宇宙は考えられていたよりも200km位近かった(/.japan)

C/NOFSが観測した現在の電離層の夜間の高度は420km、昼間は800kmとのことで、米国地球物理学連合が標準としている高度夜間640km、昼間960kmよりも低い。電離層は太陽の活動と密接に関係しているが、ここ数年太陽での黒点の発生数が少なく、活発な状態にないことと関係していると考えられている。

F2層の話でしょうけど,昼間に800kmとか960kmとか,そんなに高かったっけ?と一瞬思ってしまいました.
私たちアマチュア無線屋は下っ面(ツラ)のほうの境界面付近にばかりに目が行ってしまうけど厚みがあるんですねHi
なんにしても,もっと上がってくれないかなーMUF.

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2008年10月 9日 (木)

その底力が..

日本の底力に自信持って 首相、メルマガで強調(東奥日報/共同)

 麻生太郎首相は9日配信のメールマガジンで、日本人4人のノーベル賞受賞が決まったことを受け「日本人は、その底力にもっと自信を持っていい。日本は強く明るくあらねばならない」と強調した。

 首相は、政府の総合経済対策の早期実施も表明。米国発の金融危機を踏まえ、追加の景気対策にも意欲を示した。

 動画の「太郎ちゃんねる」では「活力ある高齢化社会」と景気回復を目指す考えを表明した。 

その底力が流出してるわけですよ.
まあ,私は才能ある人が活躍の場を求めて流出することについてはあたりまえのこと,何の問題もないと思います,国内で活躍できればそりゃいいですけど..
私も流出してみたい (違?苦笑

下村さんの御子息(wikipedia)もコンピュータ界では有名人ですね.
天才肌なんですねえ.

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2008年10月 8日 (水)

Nanbuさんは

アメリカ人なのですね.

"2 Japanese" を先に書いてちょっと気を遣ってるのかな?(笑

なんにしても,めでたいです.

Nobel physics prize goes to 2 Japanese, 1 American (yahoo news)

Two Japanese scientists and an American won the 2008 Nobel Prize in physics on Tuesday for theoretical advances that help explain the behavior of the smallest particles of matter.

The American, Yoichiro Nambu, 87, of the University of Chicago, won half the $1.4 million prize for mathematical work he did nearly a half-century ago.

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2008年9月27日 (土)

関東地区女性校長会総会に「水伝」

いささか出遅れなのですが,あまりにもひどい話なので書いておきます.

要約しますと,関東地区女性校長会の総会が「水にありがとうと言うときれいな結晶になり,バカなど汚い言葉をかけると醜い結晶になる」という非科学を主張する江本勝氏の講演を招致したということです.

以前書いたように,教育の現場で汚れた川に(かえってBODを上げてしまいそうな)EM菌の液を撒く運動とか,(全くの非科学で美醜と善悪の取り扱いが短絡的かつ杜撰に過ぎる)「水からの伝言」を“いい話だから”として道徳の授業の教材に使ってしまうということの問題が今も存在し,しかも校長という立場の人がそれをさらに広めてしまう可能性があるということに脱力感を感じます.

教育者の方々にはもちろん悪意などなく,むしろ善意で行われていることなのでしょうけど,“善意”でOKにしちゃいけない問題点を孕んでいことを指摘せざるをえません.
「水からの伝言」もEMも,いわゆる疑似科学「波動」商法に結びついています,教育に持ち込むにはセンスが悪すぎます.

何が問題なのかよくわからないという方へおすすめするサイト↓

今回の問題に警報を発しておられる方々のサイト一例↓

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2008年9月11日 (木)

揺れた

青森は震度3か

情報を得るのにHi-netの自動観測は早いです.
とりあえず震源の大体の位置がわかりますので揺れ具合と勘案しておよその規模が推定できますね.

北海道では5弱だったようだけど,今回私のところにdocomoのエリアメール通知は無かった.

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2008年7月25日 (金)

震源くん

20080725 夏休みでもありますし,小さいお子様がおられる方は「震源くん」(NIED)でも組み立ててみられてはいかがでしょうか?

先日の岩手・宮城内陸地震では震源の深さ8km,今回の岩手県沿岸北部地震は深さ120km.
立体的にどういうところで起こった地震なのか,活断層型はどのへんか,プレートはどのように潜り込んでいるのか,目で見てわかるのでよろしいのではないでしょうか.

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2008年7月22日 (火)

AMラジオの限界

夏休み子ども科学電話相談(NHK)

車で移動中,たまたま聞いてました.
面白いですよね,これは.

少し技術的に気になった点がありました.

ひとつはイルカの調教の件.
イルカへの指示は超音波を含む極めて高音のホイッスルを使うとのことで,現場で吹いてみせてました.
現場では可聴域部分の高い音も確認できたのでしょうけど,ラジオ中継の音声帯域ではさっぱりわかりません.
ましてや,電話を通して聞いている子どもには無理でしょう.

もうひとつ,拡声器の質問の件.
これも実験的に離れた場所から「肉声,メガホン,拡声器」と音を拾って比較していたのだけど放送ではコンプレッションが利いていて平均化され,その変化がそれほど顕著に出ていないのでは?と感じました.
(差があるのはわかるのですが,おそらく現場で感じているほどには伝わっていないのでは?というニュアンスです)

AMラジオという特性を考えると,こういう音に関する実験的方法はなかなか難しい面がありますね.

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2008年6月29日 (日)

日テレもしっかり!

世界の果てまでイッテQ!(日テレ)という番組から

イモト「どん!赤道越えました!南半球に来ました!」

そんな赤道の傍らに…丸いタライのような容器が置いてある。
イモト「Did You Know?って書いてある。何ですかね?」

ガイド「ここに水を入れて栓を抜くと
    北半球と南半球で渦の方向が違うのさ」
イモト「え!違うの!?」

これは地球の自転により生まれる現象。
地球の自転が回転軸を中心に、
それぞれ上から見ると北半球では反時計回り。
南半球では時計回りとなることから、
渦の方向も変わるのだという。

まずは北半球で実験。
容器に水を入れ、水の流れを完全に板で鎮める。
そして底の栓を抜き、実験開始。
これに花を入れると花が回転しながら栓に吸い込まれる。
北半球での水の流れは反時計回り。

続いて装置を南半球へ。
その距離わずか10m。

本当に逆に流れるのか!?
イモト「おお逆だ!えぇぇ!」
渦は、北半球とは逆の時計回りに!

これはマズいですね.
現地のお兄ちゃんがやっているショーを真に受けちゃって.
台風のような規模ならともかく,タライの水を抜く程度の話にコリオリの力は関係ないです.
お兄ちゃんの水の入れ方がミソというか..これはけっこう知られたトリックですよね.

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いいぞ,小学生!

夕べ夜更かしして,今朝たまたま寝床で聞いてた『全国こども電話相談室』(TBS)
小学4年生の質問,内容は

『一番深く潜れる潜水船は「しんかい6500」ということですが,「バチスカーフ・トリエステ号」の方が10,916mで深かったんじゃないですか?』

というもの.

しんかい6500(wikipedia)  バチスカーフ・トリエステ号(wikipedia)

彼の将来の夢は海洋研究開発機構に入って海の研究をすることだという,なんとも頼もしいじゃないですか.
ちょうど,回答者には彼が憧れる海洋研究開発機構の巽 好幸先生がおられたのですが,巽先生の回答は
『1万メートル以上?それって有人ですかね?無人じゃないでしょうか?トリエステ号ですか,知りませんでした,調べておきますね.』
というものでした.

残念でした,『トリエステは退役しているので,現役ではしんかい6500が世界一』とその場で回答して欲しかった.
こういう限界領域の話って子供が一番興味を持つところじゃないですか.
専門家にはそういう気持ちを持ち続けて欲しいです.
先生にもド忘れはあることとは思いますが.

なんにしろ,小学4年生,天晴れ!

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2008年6月22日 (日)

大間へ,帰路EMと遭遇

20080622_1_2 カミさんの実家,群馬からご両親が遊びにいらしてるので,どこにご案内しようか?と悩んだ末,大間までドライブ.
海なし県には海を(笑
天気もよくて喜んでいただけた様子.

20080622_2jpg 定番の食事をとって,帰りは奥薬研(おくやげん)温泉の夫婦カッパの湯につかり,帰ってまいりました.
そうするうち霧が出てきたので,恐山はこの次にしました.

帰り道,これも定番の横浜町(神奈川じゃないよ)の『おからドーナツ』をつまんでいたら,店先にEM菌の液が..
あらま,ビリーバーですか..と思って見てたら店主らしき人が

『EMってお聞きになったことありますか?』

と声をかけてきました.(キター!)
内心は

『ええ,よく存じ上げてますよ,有用微生物「群」と大雑把にくくってしまって,とても科学的とは思えませんね. 何にでも効果があるかのように盲信されている人が多いと思いますよ. 小中学生に 「川をきれいにしよう」 とか言って液体とかだんご状の物を投げ入れさせたりしてますけど,こんな豊栄養のものを放り込んだらよけいにBOD上げちゃうんじゃ?って問題になってますよね. それに大先生が「波動」とくっついてからはますますおかしな方向へ行ってますね. 宗教との結びつきも好ましくないと思ってるんですが...』

と,いくらでも語りたいことはあったのですけど,急ぐ道中,カミさんのご両親の手前もあります.
苦笑いだけして帰ってまいりました.

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2008年6月19日 (木)

それは水溶液

新感覚の静電気防止剤「快適水」で “ホコリ”をコントロール(PDF トッパン・フォームズ株式会社)

 情報管理サービス業のトッパン・フォームズ株式会社は、静電気防止剤「快適水」を製 品化し、6月18日より販売を開始しました。 
印刷時に発生する静電気を除去する技術から着想を得た「快適水」は、その優れた特長 で空気中の「ホコリ」をコントロール。
「いつでもシュッシュッ」の新習慣で、オフィス 空間を快適に保つ、新感覚の静電気防止剤です。

>「快適水」は水溶性で、誰でも手軽に扱える製品です。静電気防止効果は長時間持続(じゅうたんでは4~6ヵ月)し、オフィスを快適に保ちます。

だそうだけど,立派に『水溶液』であるものに『○○水』というネーミングはどうなんだろうと考えてしまいます.
『あたかも水のよう』ということをウリにしたいんでしょうけど,世を見渡せば磁気だの波動だのを加えるだけで,ただの水が便利な機能を持ったり,体に良くなっちゃったりするんです,と言い張る水商売も存在することですし,その手の『××水』と同列に見られかねないのでは?間違って飲んじゃったら?と心配するのですが,余計なお世話か..

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2008年6月14日 (土)

緊急地震速報

岩手県の地震,大きかったですね.
皆さん被害はありませんでしたか?

今回は自宅でパソコンに向かいながら,なんかモニタが微震動している気がしてたら,ほどなくTVから『ピロロローン』と緊急地震速報が流れ,だんだん揺れが強くなってきました.
これなら調理中の火を止めたり,避難経路を考えたり,身構えるくらいの時間はあるかもと思いました.

追記:震度6強はデカいですね.こちらでは震度3か.
防災科学研究所の高感度地震観測網を見てたら1分半後ぐらいに鳥取県西部にも地震があったようです.
やはり日本は地震国ですねえ,ご用心!

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2008年6月13日 (金)

これも大阪

排除命令:小林製薬「銀の消臭元」など2製品 公取委(mainichi.jp)

 小林製薬(大阪市)が銀イオンによる除菌効果をうたった消臭剤など15製品を、効果が十分でないと自主回収した問題で、公正取引委員会は12日、「トイレの銀の消臭元」など2製品の表示が不当だったとして、景品表示法違反(優良誤認)で同社に排除命令を出した。同社は2月に回収を公表後、表示を変えるなどしている。

 「銀の消臭元」は、製品内の銀を含んだろ紙の部分でしか除菌されず、公取委は「トイレ内は除菌されない」と判断。「銀のブルーレットおくだけ」も「便器表面の黒ずみ発生を防げない」とした。

先の常温核融合も,新エネルギーも,これも..多いな,大阪発.

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大阪,大丈夫か

水から発電する新エネルギー(Venture Press)
という,なんかとんでもないお話.
あちこちで話題になってます.

主催:「環境保全と災害対策を考えた新エネルギー」をテーマとした、
   民主党・無所属ネット議員団のまちづくり部会長 中川 隆弘様、
   環境農林部会長 森 みどり様

で,しかも大阪府の議会会館でやっていたというのも痛々しい.
おかしいと思わなかったのかな?
Gigazineにとっては絶好のネタでしたね.

ただのマジックショーならいいのですけどね,投資の話とかあるんでしょうし.
説明の中で水を入れていきなり『化学反応』ってところがあきらかに変ですね.
安定な状態の水が外からのエネルギーなしに分解するわけがないし,触媒がどうこうというより要するに電解質と金属電極の単なる電池じゃないかと思うんですが.
昔からラジオゾンデ飛ばすときに電源として『注水電池』というものに水を入れてましたよね.
それと大差ないんじゃ?
本当に額面どおりの大発明だったら,そんな,まったりやっている場合じゃないです.

私の仕事場でもフリーエネルギーや永久機関まがいの話が数回出たことがあります.
充電して,その電機で発電機回して..とやって,変換効率でロスをするどころか変換するたびに出力が増えるっていうのもありましたからね(汗

追記:
【続報】ジェネパックスが水素生成のメカニズムを明らかに。ポイントは金属または金属化合物の反応制御(Tech-on)
によると

> 金属または金属化合物と水を化学反応させて水素を取り出している
> 金属または金属化合物には常温で水と酸化反応する金属を使っている
> 水素生成反応による生成物は水に溶解し,システム中の水とともに排出される

ということのようで,やはり『水素を化学反応で発生』⇒『燃料電池』という方法で発電しているようです..というかやっぱりただの電池だし,エネルギー的には普通に電池の方が効率がいいのでは?
これでは金属との反応が終われば補充しないかぎり発電も終了だし,排水中には反応後の金属イオンが溶け込んでいるはずです.
当日のQ&Aの

> Q:水の蒸発した分だけを補給してやればいいと言うことか?
> A:そうです。これに関しては水のリサイクルもしており、垂れ流すわけではなく、フィルタを通してもう一度使っている。

とも矛盾しますね.

> CO2の排出がゼロのため、環境への負担もかけません。

て言っても金属イオン入りの廃液を出すんですよね.

さらに追記:
けいじわんさんで拝見.
えー,濃淡電池なのか?
だとすると早合点してましたね(汗

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2008年6月 3日 (火)

やめちゃえば?

40歳時点で喫煙…余命は4年短く 30万人調査で判明(asahi.com)

 40歳の時に、たばこを吸っている人の平均的な余命は、吸わない人と比べて男女とも4年近く短いことが、約30万人を対象にした厚生労働省研究班の調査でわかった。結果をまとめた京都府立医科大の小笹(おざさ)晃太郎・准教授(疫学)は「余命への影響は、実際にはもっと大きいかもしれない。さらに禁煙対策を進めていくべきだ」と指摘する。

 喫煙者の平均余命については、昨年、40歳時点で男性は3.5年、女性は2.2年短いという別の研究班の調査が公表されたが、対象は約1万人だった。今回は国内で進められている四つの疫学調査データを使い、90年代に40~79歳の男女約29万7千人に喫煙習慣などをたずね、約10年間追跡した。約2万6千人が亡くなっていた。喫煙率は男性54%、女性8%だった。

 データから年代ごとの余命を計算すると、40歳の男性でたばこを吸う人の余命は38.5年で、吸わない人の42.4年より3.9年短かった。40歳の女性では、喫煙者が42.5年で、吸わない人の46.1年より3.6年短かった。

たばこによる損失余命の大きさは従来から言われていたことですが,調査の精度を上げるほどその影響がより大きいという結果が出てくるようですね.
禁煙週間の折,まだ喫っているという方はこの際,お止めになっては?

疫学調査はそのサンプル数,前向きか,後向きか,交絡バイアスなどでその信頼度が大きく異なってきます.
この調査は30万人規模を10年間追跡した前向き調査ですよね.
その信頼度は高いと思います.
『電磁波で小児白血病のリスクが...』
というときに行われた調査などとは格段に違います.

受動喫煙で他の人の寿命も縮められているため,本来の影響はもっと大きいのかも知れないとのこと.

愛煙家の方,喫える場所も減り,いろいろ言われるし,めんどくさいですよね.

やめちゃえ

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2008年5月28日 (水)

『波動』マルチに行政処分

本件の概要(経済産業省)

経済産業省は、連鎖販売取引業者である株式会社バイオシーパルス(福岡県福岡市)に対し、特定商取引法第39条第1項の規定に基づき、本年5月28日から11月27日までの6カ月間、連鎖販売に関する業務の一部を停止するよう命じました。

本文pdf特定商取引法違反事業者に対する行政処分について

この類の行政処分では強引なマルチ商法など販売形態を主に問題にされ,科学的根拠の真偽までは問われないことが多かったのですが,今回注目すべきところはいわゆる波動商法で

「その装置が使用者個人に適した『波動情報』を水に伝え,あたかもその水が病気を治すような効能を有する.」

というような,科学的に不実のことを告げて勧誘を行っていたことを『違反行為』としてはっきり認定している部分だと思います.

いわゆる『波動』はダメです,疑似科学の横綱クラスです.
同じく単位を持たない『生体エネルギー』とかもそうですけど,学術用語としては確かに存在するけどアカデミックとはまるで関係のない(ありもしない)効能の説明に使われ,けっこう大きな顔をしていたりするんですね.

人は信じたいものをあまり考えずに事実として受け入れてしまいがちではないでしょうか.
ちょっと不思議な “ありがたい” 『有り難い』 話をどこまで受け入れるか?
血液型性格診断をネタとして楽しめる人(←これはある意味,信じちゃいない人)はいいとして,血液型で性格が決まるという話を事実と思い込み,それで人との付き合い方を変えたりするのは?
納豆ダイエットは?マイナスイオンは?上のような業者の勧誘を受けたときは?
どのあたりで線を引けますか?
その敷居が低すぎやしないかなー,という私の毎度の感想でした.

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狼が来たぞ?

Cold-fusion demonstration "a success"(physicsworld.com)

によると,阪大名誉教授の荒田吉明先生が5月22日,国内外の大学関係者,6紙,2TV局の見守る中,常温核融合のデモンストレーションに成功された?ということですね.
(WEB上に日本語のソースもあったのですが,ちょっと疑似科学満載のサイトだったのでリンクしません.)

ホントならもっと大騒ぎしていい話だと思うのですが,まあ,過去繰り返されてきている常温核融合にはやはり皆さん慎重で懐疑的なのですね.

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2008年5月24日 (土)

血液型話はつまらん

>「やっぱりB型だからね~」などと、変わり者扱いされてきたB型を取り上げた本が売れている。(毎日jp)

肯定派コメント ◇ゲーム感覚で楽しめばいい--室井佑月さん(作家)
否定派コメント ◇「差別」につながる危険性も--菊池誠さん(大阪大教授)

私は当然,菊池さん支持です,雑談のネタとしてもこの手の血液型の話はつまらないし,時に不愉快.
ところで,このご両人とも青森県出身ですね.
血液型が..とかいう話が好きな人は,室井さん南部だし,菊池さん津軽だから..とか言いそう(笑

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2008年5月16日 (金)

美顔器とかナノとか

『友達がプラチナの微粒子がスチームでどうのこうのって美顔器を買ったらしいよ. 金属取り込んで大丈夫なの?って聞いたら,説明書では“使いすぎないように”みたいなことが書いてあるらしい.』

とカミさんが言います.
あー,あの松下のやつでしょうか.

白金ナノコロイドといえば触媒還元作用で活性酸素を除去する“らしい”ということで化粧品やら健康食品分野で見かけますね.
厚生労働省の「健康食品」の安全性・有効性情報によればプラチナ/白金ナノコロイドは人に対する効果も安全性もわかっていない,ということでよろしいでしょうか.

そもそも,松下の製品のナノコロイド発生方法をみると化粧品や健康食品での生成方法と違うので,放電で作られるナノコロイドが安全なのかどうか?も独自に検証しないといけないと思うのですが..
というか,活性酸素を除去と言いながらオゾンはどうなってるの?という疑問. これは他社のなんとかイオン商品においても同様.

白金ナノコロイドは東大の宮本教授の研究が注目されているらしいですけど,リンク先を読むと研究の発端が
>世界には万病に効くと言われる「奇跡の水」と称されるうそ臭い天然水が幾つかある。
から始まっているのですねえ.
こちらを読んでも仮説を検証途中と拝察しました.

しかし,私のようなシロウトが東大教授のおおせになることについて何か申し上げるのはまことに畏れ多いのですが,

「教員からのメッセージ」

私は日本の天然水を数々飲み比べてきましたが、確かにこの富士山の湧き水には変な風味がなく、飲んだ後に甘いテーストが口の中に広がり、ミネラルが豊富であることを感じました。「あー、沼津市民は幸福だな。」と思いました。しかし、水道局の所長さんのお話では、「この湧き水をそのまま水道水とすることは法律上できませんので、次亜鉛素酸(Yamada注記:塩素酸のタイポでしょう)を混ぜてから水道水として使用しています。」とのことでした。法律とはそんなものなのでしょうか?結局、美味しくてしかも体に安全な水を得るには、沼津市民でも浄水器を付けて次亜鉛素酸を除かなければならないと言うことになるのでしょうか?何か残念ではないでしょうか?

生命科学をやる東大教授にコンタミの知識がないわけがないし,水道水に残留塩素が無かったら感染症のリスクが..とか,それも知らないわけがないと思います.
それをこういう言い方をするのは解せません. 一般大衆に受けることに志向しているのかな?とも感じました.

ナノ素材のリスク評価の方も進行中なわけですが,中西準子さんの記事などを拝見しますと,効果をうたう製品や研究に比べ,リスク評価の研究の方がまっとうに感じられるのは私だけではないと思うのですが.

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2008年4月28日 (月)

うそ

桜も花吹雪のころになりますと花粉症も和らいできたようです.

さて,ちょいと『花粉症 免疫力低下』みたいなキーワードでぐぐってみて下さい.

『花粉症の原因は免疫力の低下から』
『花粉症に対抗するには免疫力を強化』

みたいな健康情報が溢れてますよね.

立派に免疫の過剰反応であるアレルギーに対して『免疫力が低下しているから』とはまた,なんと滑稽なことを上から目線で教えてくれる情報でありますことやら.
感染症と混同しちゃってるのでしょうか.

これ,むしろ信用しちゃいけない情報源であることの指標に使うといいのでは?

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2008年4月27日 (日)

私は飲料水でも,蕎麦を打つときの水にしても当地の水道水で十分と思っています.
雪どけ水を湛える八甲田山麓で取水され緩速ろ過ですから.

どこそこの天然水を山から汲んできて使うというようなことはちょっと怖くてできません.
妄信的に天然のものが美味しくて安全てのは違うと思います.
安全なのは水道水,しかもここのは美味い,妥当な判断と思ってます.

普段,直接口にする水は蛇口からダイレクトでもいいのですが,水蕎麦などデリケートな味のものと併せるときには残留塩素だけは除きたいと思い炭で吸着することにしました.

近所のホームセンターで買ってきた備長炭,いろいろ能書きが書いてます.

『室内・電気製品の側に置いて電磁波の遮断に』
『マイナスイオンで快適なお部屋に』

まったくバカも休み休み...なのですが,業者も騙そうとしてるわけじゃなくて真性ビリーバーという場合もありますしね,難しいところで..

炭は多孔質で吸着性がある,とりあえずそれでいいですから.
あと,バーベキューのときに熾っててくれれば.

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2008年4月24日 (木)

建設業の話だけど

材料と施工を込みで工事として受注したい場合に資格者数の問題から現場に技術者を配置できず断念せざるを得ない場合もあります.
配置するべき技術者は「直接的・恒常的な雇用関係」でなければいけないし,通常,健康保険の被保険者証などで確認されるので,ちょっとよそから誰かを連れてきて..というわけにはいきません.

又聞きだけど,うちに出入りする業者から,ということで,なんか変な話を聞いた.

『業務委託って形にすれば大丈夫ですよ,実際やってますから.』

んー,それって偽装請負(wikipedia)じゃないか?

労働法での『雇用』と,民法上での『委託』は全く違う話じゃないか,と..

今まで,『永久機関』まがい,とか『波動』や『××イオン』,『○○菌』,『遠赤外線』みたいな疑似科学モノがうちらの商売に忍び寄ることを警戒,チェックしてきたのだけど,法律とか他の分野も勉強しとかないと意外なリスクがあるのかも.

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2008年4月22日 (火)

来ました文庫本

20080421_2AMAZONさん,調達がうまくいったのか送られてきました.

小さな文庫本の中に数式がたっぷりです.

うしろの本は学生だったころの教科書,30年モノ.

こういう本のいいところはいつまで経ってもちゃんと理解しないので,いつまでも新鮮な気持ちでずーっと読めるってところですね(笑

座右の書としては理想的じゃないですかー ハハ

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2008年4月17日 (木)

意外なものが売れるんですね

力学・場の理論―ランダウ=リフシッツ物理学小教程 (ちくま学芸文庫 ラ 5-1) 力学・場の理論―ランダウ=リフシッツ物理学小教程 (ちくま学芸文庫 ラ 5-1)
L.D.ランダウ E.M.リフシッツ 水戸 巌

筑摩書房  2008-03-10
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某所で『話題沸騰』と言っていたので便乗してすぐにAmazonへ注文したのですが,ホントに人気なんでしょうか,さっぱり届きません.

注文したのは2008/4/11,そのとき受付メールでは『通常配送』となっていました.
二日後,来るか?と思ってたら来ず,配送予定日が 2008/4/16 - 2008/4/19 になってました.
こんな物理の本がそんなに人気?といぶかりながらも待ってましたが,今日確認したら 2008/5/10 - 2008/5/26 !!

そして,お決まりのメールが来ました.

お待たせしており誠に申し訳ございませんが、継続して商品の調達を行いますので、今しばらく時間の猶予をいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。これに伴い現時点において目処となる発送予定日に変更させていただいております。

なお、この先どうしても調達ができないと判明するまで、商品の調達ができるよう尽力いたしますが、調達不能な場合についてはその時点で誠に残念ですがキャンセルをさせたいただくこともございます。あらかじめご了承いただけますよう、よろしくお願いいたします。

やはり,文庫になって(落ちて)出てくる本としては画期的なのでしょうか.
しょうがない,待ちましょう.

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2008年4月10日 (木)

理系夫婦の会話

晩メシ喰いながら見ていたTVにたまたま映ったダイアモンドリング.

『私もこういうの貰える時がいつか来るのかしらねー?』

『いえ,貴女の前にはどんな宝石も輝きを失うでしょうから(棒読み)。』

『金属工学科出身としては最も硬度の高い鉱物に興味があるのよね。』

『あんなのただの炭素じゃん,どう?備長炭で手を打っちゃ?』

『それじゃダメなのよねー,いい具合に結晶してないと。』

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2008年3月26日 (水)

油断ならない

夕べなんとなく見てたTBS系の番組『これが世界のスーパードクター8!

脳腫瘍:福島孝徳ドクター,心筋梗塞:斉藤滋ドクター,変形性膝関節症:小堀眞ドクター,日本動物高度医療センター:山根義久ドクターなど,いつも通りカリスマ性のあるお医者さんを紹介されていてそれなりに興味深いのだけど,なんか違和感のあるものが紛れ込んでくる.

血液クレンジング,キレーション療法でアンチエージングだとかなんだとか.
あきらかに別撮りで内容のクオリティも低い.
番組最後にドクターをまとめて紹介する部分があるけどそこにもそれらは出てこない.
本編とは無関係なPR映像のように見えましたが,うっかりするとその部分も一連の流れと捉える人も多いんじゃ?と思いました.
TV業界はまた危ない橋を渡り始めているのか.

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2008年3月25日 (火)

道色分け問題

40年間解けなかった数学のグラフ理論の超難問、解いたのは63歳の元警備員(technobahn)

40年間に渡って証明がされてこなかった数学のグラフ理論上の難問の一つとなる「道色分け問題(Road coloring problem)」をイスラエル人の元警備員、アブラハム・トラットマン(Avraham Trahtman)さんが最近になり証明することに成功した。

周りに理解されなくても,誰にも出来ない一つのことをいつかはやり遂げる.
どんな境遇の方か存じ上げませんが,なんか勇気づけられる話です.
いえ,私は天才でもなんでもないですけど,それでも!あえて!誰が何と言おうと!勇気づけられる話です(笑

それにしてもこの元警備員さん今は大学教員として迎えられたようですが,論文の書き方も,論文ってどこに出したらいいのか?も知らなかったらしいですね(^^;

その論文はさっぱりわかりません,集合論で解けているのでしょうか.

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2008年3月19日 (水)

アーサー・C・クラークさん没す

3月19日,90歳で亡くなられました.(BBC News)

アシモフさん,ハインラインさん,そして御三家が全て星になられたわけですね.

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2008年3月17日 (月)

活性酸素をやっつける

Coin人間の老化は体が錆びることです.
『活性酸素』が人間を錆びつかせ,ガンなどの病気や老化を招いているのです.
これは金属が酸化して錆びるのと同じことです.

さて,この実験をご覧あれ.
長い年月泥の中に埋まっていて錆びついてしまった硬貨.
これを○○ソースに漬けると!!!
あ~ら不思議.きれいに錆びが取れたではありませんか.

つまり○○ソースは錆びに効果が絶大です.
これを人間にあてはめれば,老化や病気を招く活性酸素をやっつけ,あなたも健康になれるのです,病気知らずの明るい未来が訪れます.

どうですか,あなたも!!
××食品の○○ソース!!


これがシャレにならないような商品もあったりしますよね(^^;

え,これ?
カミさんが実家の引越しの手伝いをしていて見つけたサビた硬貨です.

昔,泥棒に小銭ばかりを大量に盗まれたことがあったらしいのです.
で,今回,引越しに伴う掃除をしていたら屋外の泥の中からぞろぞろと出てきたのだとか.
逃走経路が今わかったわけですね(^^;

ちょっときれいにしてみたくなりました.
使用したのはブルドッグ・ソース(中濃)です.
みのさんが取り上げたら翌日,スーパーからソースが消える?(笑)

あ,エイプリル・フールネタにとっておけばよかった~,失敗!

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2008年3月14日 (金)

うっかり買っちまったじゃねーかー

近所のスーパーの卵,98円.

ラベルを見てがっくり.

『波動値の高い水と生体エネルギーからうまれた..』

この場合の波動生体エネルギーも私にはNGワードです.
学術用語としての『波動』(wikipedia)じゃなくてオカルトのほう(wikipedia)だし,『生体エネルギー』にしてもアカデミックな意味とは全く無関係.
用語としてはたしかに存在して発音が同じでも別の国の言葉ですね,スペイン語で『アホ』『にんにく』になっちゃうように..
科学っぽさを装ってるけど実際には意味のあることを何も言っていないのと同じです,そのエネルギーって単位は何?
養鶏,養卵もコストダウンが大変でしょうに,美味しくて安全なら,お金をかけてあちらの世界の言葉で飾る必要は全く無いのにと思うのです.
意図的じゃなく単に『信者』になっちゃった例かもしれませんけど.

まあ,ゴールデン帯に江原氏のスピリチャル番組が流れるこの国ではありがちなことなのか.
次はもう買わんです,この卵.
そういや『還元水』も置いてるよなー,あのスーパー...

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2008年2月15日 (金)

定性論を標榜する商品

【過大表示】小林製薬、「銀」配合15製品の表示見直しへ(nikkeibp)

 小林製薬は2月13日、「銀」を配合して除菌などの効果を高めたと表示のある15製品について、パッケージの記載内容が過大で誤解を招くとして、表示を見直すと発表した。

 見直し対象となるのは、衣類用消臭スプレー「ファブショット」やトイレ用消臭剤「消臭元しみつき臭の消臭ミスト」といった製品。同社のWebページに一覧を公開している。いずれも薬剤に含まれる銀イオンの量が少なく、表示と異なり銀イオンによる充分な除菌、消臭効果は認められなかった。

 小林製薬は対象製品を購入した顧客から返品を受け付ける。専用電話窓口で送付方法や返金の手続きを案内する。

 なお、銀イオンを配合した製品をめぐっては、2007年11月にアース製薬が、トイレ芳香洗浄剤「セボン」に表示しているような効果がないとして、公正取引委員会から排除命令を受けている。

アース製薬が排除命令を受けたので,『うゎ,うちの商品もヤバいよ。』ということになったのですね.
銀イオンネタでは去年の6月でしたか,同じく公取委が『浴室に置くだけでピカピカ』という銀イオン洗面器などについて排除命令を出していましたから企業としてはもっと早く対応できたはずと思いますが..

○○イオン商品,数々ありますけど,

『○○イオンには××という性質がある

という定性的な話(そこは仮説だったり正しかったり)と

『この商品には××の効果がある

ということは全く別の話で,定量的な検証が出来ていないケースが非常に多いと思います.

『△△研究所でその効果を確認済み』
という宣伝文句も,実験のモデルと実際の製品モデルがかけ離れていてにわかには信じられないものが多いです.

燃費改善グッズを取り上げたばかりの公取委は Good Job と思いますが,まだまだこの手の商品は多いので,こういう積み重ねが抑止になればと思います.

オーディオ業界なんか酷いんですけどね,影響が限定されるので優先順位が低いのでしょうけど.

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2008年2月 7日 (木)

燃費改善

省燃費:「根拠なし」と十数社に排除命令へ 公取委(mainichi.jp)

 自動車の燃費が数%~数十%向上するとうたった省燃費グッズに表示された効果の科学的根拠がないとして、公正取引委員会は週内に、「すばるメディア」(福岡県那珂川町)などメーカーや販売会社など十数社に対し、景品表示法違反(優良誤認)で排除命令を出す方針を固めた。ガソリン価格高騰が続く中、大手カー用品店などは省燃費グッズの売り上げを伸ばしており、影響が出そうだ。

 関係者によると、すばるメディアはラジエーター用添加剤「起爆水」を、インターネットの通販サイトや自動車ディーラーなどで1本1万円弱で販売。ラジエーターに入れるだけで燃費が最大で30%減るとうたっていた。公取委が効果を裏付ける資料の提出を求めたが、十分な科学的根拠は示されなかった。

 また、省燃費効果をうたったガソリン添加剤や、車内の電流を安定させる装置などを製造販売している十数社に対しても、同様に効果を裏付ける資料の提出がなかったため、排除命令を出す見込み。

 すばるメディアは「実験データがあり、根拠がないとする公取委の主張は受け入れられない。客からも燃費が向上したとの報告が寄せられている」と話している。

トルマリンやらマグネット,シガーライタソケットにコンデンサ差し込むだけとか,いろいろありますよね.
ホームセンターや車のグッズ屋さんへ行くと1コーナー怪しい商品だらけだったりします.

で,TVニュースで『ガソリン高騰に対抗』みたいな特集組んでこんな商品を紹介してたり,私,何度も見ましたよ.

一般消費者が少々違和感を持ちつつも

『科学はよくわからないけど,それっぽい説明書いてあるし,そんなこともあるんだろう』

と買っちゃうのはあることだろう,とは思いますが,マスコミがそれを真に受けて広めるような対応はどうかと思うのです.
放送局にも何人かはまともな理系の人がいるでしょうに.

さて,『燃費改善』というタイトルにしました.
おめおめとトラックバックスパムを送ってくるグッズ屋さん,ありますかね?
私のblogでは逆効果ですよ(笑

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2008年2月 6日 (水)

毒ギョーザ報道の直後

千人を越える数で体調不良を訴える方があったとか.
実際には農薬とは無関係な場合がほとんどであったわけで..
他の原因があったとか,プラシーボとかいろいろあるでしょうけど,『体調が悪かった』というのはほとんどの場合事実なのでしょう.(よくわからないけど念のため,というのもあったかもしれませんが.)

やはり人間は

『目の前で起きていること,感じていることを直前の知識や持論に結びつけてしまいがち』

なのだと改めて思います.

陰謀論,詐欺的商法,健康情報..至る所でそういう現象が見られます.
無用なトラブルを避けるためには科学的方法を尊重して,懐疑的視点を持つべきなんだろうと思います.

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2008年2月 4日 (月)

羊水が腐る,て

いったい,どこのアホが..?
と思ってましたら倖田來未ですか.

以前,中居君の番組で『水からの伝言』真に受けて『水にありがとうって言うと結晶がきれいになる.女の子も水で出来ているんだから..』みたいなことを言ってたと思いましたが,イタいですねえ.

『水伝』をいい話のように言いふらす芸能人は何人かいますが,今回のはどこからそんな話を持ってきたんでしょうね.
不思議な話に対する耐性の低さといいますか.
抵抗なく口から突いて出るというのは単に知識や思いが至らないのか,何かのビリーバーなのか,何も考えてないのか..

大人なスタッフがその場で『それはちょっと..』ってツッコむところだと思いますけどねえ.
スターにはそんなことも出来ないんでしょか,逆に『面白いじゃん,流しちゃえば』と意地悪く使い捨て感覚なのか,なんにしてもいやな話です.

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2008年1月30日 (水)

この人は..

NHK経営委員の会社 1億5000万円所得隠し(中日WEB)

 NHK経営委員の菅原明子さんが社長を務める菅原研究所(東京)が東京国税局の税務調査を受け、2007年1月期までの7年間で約1億5000万円の所得隠しを指摘されていたことが分かった。

この人がなんでNHK経営委員になっているのか以前から疑問でした.
疑似科学に注視している人ならば誰でもご存知,この人は2000年~2002年ごろ例の「あるある」などに出演して『マイナスイオン』を流布した主要人物三人の中の一人ですね.
番組では学者のような立場で科学っぽさを装うのに一役買い,論文よりも健康本を出して自分の商売につなげるような人と思っていました.
Y氏,薬事法違反で行政処分を受けた H氏,そして菅原氏の三人衆は私の中ではマイナスイオン界のドロンボー一味のようなイメージ,NHK経営委員にふさわしい人物とは思えません.
NHKの受信料を払いたくない理由(払ってるけど)の一つです.

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2007年12月25日 (火)

タミフル関連記事

タミフル:異常行動との関係、認められず(毎日新聞12月17日)

 インフルエンザ治療薬「タミフル」(一般名リン酸オセルタミビル)について、厚生労働省・安全対策調査会の作業部会は16日、昨シーズンに発生した30歳以下のインフルエンザ患者の異常行動との因果関係は認められなかったとする調査結果をまとめた。

 昨シーズン(昨冬から今春)にインフルエンザにかかり、飛び降りなど重度の異常行動を起こしたと医療機関から報告があった患者のうち、30歳以下の137件について分析。このうち、タミフルの服用率は82例で6割だった。

 また、10代の服用を原則中止した3月20日を境に、シーズン中の10代の異常行動に関する報告件数を比べた。20日以前はタミフル服用「なし」が11件、「あり」40件に対し、21日以降は「なし」が16件、「あり」が2件だった。21日以降の服用「あり」の報告数減少は、処方が制限された影響で、服用してもしなくても、異常行動は起こっていた。

 
 

タミフル:規制後、異常行動の割合減少(毎日新聞12月25日)

 服用による異常行動が指摘されているインフルエンザ治療薬「タミフル」に関し、10代の使用が原則禁止された今年3月以降、患者の飛び降りや走り出しといった異常行動の発生率が3分の1程度に低下したことが分かった。厚生労働省の研究班が今月、同省に示したデータなどで判明。タミフル服用と異常行動の因果関係を示す重要なデータになる可能性もあり、研究班は詳細な分析を始めた。

....

どちらも同じソース(12月16日の厚生労働省の報告)から書かれた毎日新聞の記事だと思うのですがこの二つは矛盾しているんじゃないでしょうか?
新聞社が違うと記事のまとめかたが違うということはよくありますが..

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2007年10月23日 (火)

『高圧電流』はもうやめましょう

テレ朝の報道ステーションで地下鉄大江戸線の停電事故のことを報道してました.

停電の原因について『断路器』の入れ忘れで『高圧電流』が一箇所の変電所に集中したため,と説明していました.

『断路器』
という専門的な用語を使う傍らで『高圧電流』などという意味の通らない用語を報道に使うのはいいかげんにやめるべきと思いますが後を絶ちませんねえ.

ニュースにはたびたび「○○万ボルトの高圧電流」などと電圧と電流を混同する表現が使われて耳障りです.
電圧と電流は別もの,電流に高圧も低圧もありません.
『高圧電流』を口にする人は電気のことをわかっていませんと言っているようなものです.
報道はプロなのですから進んで正しい用語を使わなければいけないでしょう.

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2007年10月 9日 (火)

焼くなぁー!!!!!

インドネシア、大量CO2 焼き畑で泥炭火災相次ぐ(asahi.com)

 インドネシアで森林火災が多発し、大地に堆積(たいせき)していた泥炭(でいたん)が広範囲にわたって燃えている。熱帯の泥炭は湿地に守られていたが、近年、農地開発などで乾燥が進み、焼き畑の火が延焼するようになった。この火災で出る二酸化炭素(CO2)は、日本での総排出量を上回るほどの量にのぼる。地球温暖化にも大きな影響を与えかねず、国際社会の対応が必要な事態になってきている。

 地球上の熱帯地域の泥炭面積の半分があるインドネシアでは、農地開発などで泥炭地の乾燥が進んだ1980年代ごろから、焼き畑や農地を広げるために放たれた火が延焼し、森林と泥炭の火災が相次ぐようになった。

 カリマンタンの火災現場に入ると、木々だけでなく、地面から数十センチの深さまで泥炭がえぐれるように焼失していた。専門家によると、自然界が数千年かけて蓄えた炭素が一度の火災で放たれた計算になるという。日が暮れても、地面はくすぶり続けた。

 例年、乾期の6~9月ごろにとりわけ火災が多発する。インドネシア林業省によると、今月2日に衛星から観測された火災の数は、全土で約1200カ所に及んだ。

 国際湿地保全連合(本部・オランダ)が昨年末に公表した報告書によると、インドネシアの泥炭地から大気中に放出されるCO2は年平均20億トン。日本の排出量13億トンを上回り、全世界で化石燃料の消費に伴って排出される量の8%に相当する。このうち14億トンは火災で直接発生し、残る6億トンは、乾燥が進んで活発になった微生物の活動で「冷たい燃焼」と呼ばれる分解が進み、生じているという。

 火災防止は難しく、今のところ有効な手だては見つかっていない。12月にインドネシアのバリ島で開かれる国連の気候変動枠組み条約第13回締約国会議(COP13)では、「ポスト京都」の温暖化対策の枠組み論議とともに、泥炭地を含む森林減少をどう食い止めるかが重要な議題になる見通しだ。

>インドネシアの泥炭地から大気中に放出されるCO2は年平均20億トン。日本の排出量13億トンを上回り、全世界で化石燃料の消費に伴って排出される量の8%に相当する。

これじゃあ『冷暖房の温度を控えめにして..』『レジ袋を使いません.』みたいな削減努力は消し飛んじゃいますね.
ワイルド・ファイヤー対策みたいなことにもっとお金をかけないとヤバいんじゃないでしょうか?

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2007年9月24日 (月)

買っちまった

Dryerカミさんがドライヤーを買うという.
量販店に行ってみると“マイナスイオン”だらけorz

すっかり下火になったマイナスイオンだけど,なぜかドライヤに限ってはのさばっているようで..
放電ユニットなんてそれほどのコスト増にはならないだろうし,なんかの付加価値的お題目が付くのはメーカにとってはおいしいんでしょうね.

なんでもマイナスに帯電した酸素分子が水分子を伴っているので,プラスに帯電した髪の毛に水分を浸透させて中和って..ドライヤで潤っちゃいますか!?
うーん,それって乾いてないのと違うことなんだろうな?(汗
てことはマイナスイオンで除湿機が作れるのかな?
はてなマークが飛び交います.
こういったメーカーの説明に納得できたことがありません.

まあ,私もマイナスイオンは疑似科学の日本選抜代表選手と思っている人間でマイナスイオン製品は買ったことがありませんが,ここはネタにと買ってみました.

コロナ放電を使っていますからイオナイザーのように静電気の除電ってことはあるかも,と思います.
しかし,個人的にはオゾン浴びてまで使いたくもないなあ.

さっそくカミさんに
「どう?前のと違う?」
と聞いたけど
「んー,別にー」

ま,カミさんも私がかねがねマイナスイオンを疑っているのを知っているし,一応,私より数学は出来ると豪語する理系(金属工学出身)なのでプラシーボもマイナスにしか働かないでしょう(苦笑

そのうちこっそり放電ユニットのピエゾトランスあたりを殺して気が付くかどうかやってみますか.

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2007年9月18日 (火)

シリコン?シリコーン?

東工大で実験中に事故、2人やけど(TBS News-i)

 17日午後、横浜市の東京工業大学で実験中に火が出る事故があり、男子学生2人がやけどをしました。

 17日午後3時20分頃、東京工業大学のすずかけ台キャンパスで実験中に火が出る事故がありました。この事故で、24歳の大学院生が両腕と顔に、22歳の大学生が胸にやけどをして、病院に運ばれました。

 2人は金属製の容器の中に入れた液体シリコンを電気ヒーターで加熱する実験をしていましたが、その最中にシリコンに引火。飛び散ったシリコンを浴びて、やけどをしたものと見られています。

 警察と消防で、事故の原因を詳しく調べています。(17日20:44)

『シリコン』(sillicon:ケイ素) ですか?
『シリコーン』(sillicone:シリコン樹脂) では?
eが一個つくと意味が違いますよね.

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2007年8月 3日 (金)

タバコと同じ?

タバコと同じくらい有害--レーザープリンタに健康上のリスク(C Net Japan)

 オフィスにあるレーザープリンタからの排出物質がタバコの煙と同じくらい健康に害があることをオーストラリアの大学教授が明らかにし、プリンタ排出物質の規制を呼びかけている。

 米英においては、公共の場での喫煙が禁止されて以来、オフィスで空気の心配は不要になっていた。だがそこに、新たな心配が降りかかってきたことが、 Lidia Morawska物理学教授率いるクイーンズランド工科大学の大気保全および健康維持プログラムの調査で明らかになった。

 同チームがいずれも比較的新しい62機種のレーザープリンタをテストしたところ、このうちの17機種がトナー粒子を「大量に放出」することが分かった。オフィス用のコピー機も同様の技術を採用しているが、こちらは粒子を放出しないことが分かっている。

 この粒子はまだ完全な化学分析が終了していないが、The Sydney Morning Herald紙の記事によると、そのなかには発がん性物質が含まれる可能性もあるという。この記事によると、粒子の放出が多い機種には、「1320」や「4250」など Hewlett-Packard(HP)製「LaserJet」の複数のモデルが含まれているが、HP「LaserJet 4050」シリーズの8機種については排出物質がないという。

 プリンタの排出物質データは、同大学とクイーンズランド公共事業局によるオフィス換気システムの共同調査中に、屋外の交通機関から生じる5倍の粒子が屋内で見つかったことから偶然得られた。研究者らは、電子探知器を使って排出物質がプリンタによるものであることを突き止めた。排出物質は、プリンタがスタンバイもしくは稼働状態になる日中に増加することが分かった。

 この新事実を受け、Morawska教授のチームは自分たちが所有するプリンタをテストし、健康に害のあるものについては人から遠ざけた。研究者らは現在、プリンタの排出物質に対する規制を呼びかけている。この調査には、キヤノン、HP LaserJet、リコー、そして東芝のプリンタが含まれている。同大学は、本記事の配信時点ではまだ総合結果を公表していない。

 HPは現在この調査結果を評価中だという。

 同社は声明のなかで、「標準化された動作環境における精力的なテストは、HPの研究開発と厳しい品質管理手順に欠かせない。これらの品質管理の一貫として、HPは適用される国際衛生安全要件への準拠を確実に保証すべく、LaserJetプリンティングシステムと、純正のHPプリントカートリッジや用紙については、塵排出と排出物質の評価を行っている」と述べた。

タバコの煙と同じぐらいとなりますと穏やかではありません.
レーザープリンタは私のオフィスにも何台もあります,とても気になるところ.
テスト結果を知りたいと思って探したところ,こちらのレポートの後半に一覧表がありました.↓

Particle Emission Characteristics of Office Printers

ほとんどがHPのプリンタに関する調査だったんですね.
リスト中,国産でヤバそうなのは東芝の Studio 450ということですが,e-Studio 350/450のことでしょうか.
3年も前の機種ですがコンディションはどの程度のものを調べたんでしょうね?
レーザプリンタがダメならPPCコピー機だって同じだと思いますがどうなんでしょう..

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2007年8月 1日 (水)

NHKさんしっかりして

私は見ていなかったんだけどNHKの「おはよう日本・まちかど情報室」でビミョーな放送をしてたらしい.
なんでも「洗濯の節水ができるセラミックが入ったボール」だそうで,販売元の説明を見ると

  • セラミックで水のイオン化
  • 遠赤セラミックによる遠赤外線効果
  • 水の分子集団を小さく分解
  • 水の浄化エネルギーを活性化

といった一見科学的な用語が並べられているけどどれもニセ科学のキーワードだったりします.

※-----追記-----
どういう理由で批判的に見ているのかを少し説明しておきます.

遠赤外線はセラミックボールの専売特許じゃなくて洗濯機の壁,水,洗濯物など温度をもつすべてのものから出ています.
あるものは輻射熱を受け取り,あるものは奪われて平衡の状態へ落ち着こうとします.
熱の移動は水中では熱伝導や対流のほうが大きいでしょうし,外からエネルギーを加えてもいないセラミックのボールがひとり何かに向かって遠赤外線を輻射しつづけることはないわけです.
常温で周囲と似たり寄ったりの遠赤外線程度のエネルギーで水の何がどうイオン化するというのかさっぱりわかりません.

「水の分子集団を小さく分解」って水のクラスター構造のことを言っているのだったらその意味の無いことはapjさんの「水のクラスター:-伝搬する誤解-」でも読んでいただけば足りるでしょう.

「水の浄化エネルギーを活性化」浄化エネルギーってそもそも定義がありません,意味不明です.
熱エネルギーなのか電気的エネルギーなのか運動エネルギーなのかそれとも何か大発見されてしまったのか,エネルギーは保存されますから何のエネルギーがどういう“浄化エネルギー”にどれくらい変換されたのか理論式と収支を出してもらいたいところです.
※-----追記終わり-----

これはもう,その手の商品では古典ですね.
「まちかど情報室」もときどきおかしなものを紹介するとかねがね思ってます.
NHKがこんなものを薦めているようじゃダメでしょう.

昔,会社の上司から「アメリカで売ってるらしいランドリーボールってのはどんなもんだい?」と聞かれて調べた資料が残ってました.2000年のことでした.
ボールだったり,リングだったり,ディスクだったり,いろんな商品が昔からあったようですね.
どれも「遠赤外線で水の分子構造を...」で洗剤要らずと言うわけですが,そうそうミラクルは無いわけでして.
当時,上司に提出した資料は下記の通り

Wash Daze: Laundry Gadgets Won't Lighten the Load(アメリカ連邦取引委員会)

Wouldn’t it be great to throw out those heavy boxes and bottles of laundry detergent and replace them with a small, light-weight, money-saving plastic ball? Some businesses claim that their reusable balls, rings and discs, filled with what they say is a special liquid, can take the place of laundry detergents.

The manufacturers claim their products "change the molecular structure of water" to force dirt out of clothing. Internet ads and product distributors maintain that their laundry aids, which cost about $75 apiece, can last for thousands of loads ― and save customers hundreds of dollars in detergent costs.

Before you toss out your tried and true detergents, consider this: Tests show that these gadgets do little more than clean out your wallet. At best, they’re marginally better than washing clothes in hot water alone, and not as effective as washing them with laundry detergent. At worst, the products are completely useless.

「テストした結果これらの器具にはサイフ(の中身)をきれいにする以上の効果はない.」ってのがいいですねえ.
英語サイトばかりで申し訳ありませんが The Skeptic's Dictionary,懐疑派のための辞書とでもいいますかこれも参考までに.

The ABI  Laundry Ball and The Laundry Solution and The Laundry Clean Disk

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2007年6月29日 (金)

やはり落ち着こう,電磁波

超低周波電磁界に関する環境保健クライテリアについて(環境省報道発表資料)

 世界保健機関(WHO)では、電磁界が健康と環境へ及ぼす影響を評価するため平成8年(1996年)より国際電磁界プロジェクトを開始し、その検討を進めており、その一環としてこのたび超低周波電磁界に関する環境保健クライテリアが公表されましたので、お知らせします。

---(中略)---

 環境保健クライテリアは、「発生源、計測、ばく露」「神経行動反応」「免疫、血液系」「がん」「健康リスク評価」「防護措置」等13章から構成され、その概要は以下のとおり。

(1)
    現行のばく露規制値を上回る強い電磁界によって、神経や組織への刺激は引き起こされうるが、一般環境中の電磁界レベルでは、神経系や免疫系等に対する悪影響を示す結果は確立していない。

(2)
    がんについては、一部の疫学研究(人を対象にした統計的研究)において、小児白血病のリスクの増加と一般環境としては高い磁界ばく露との間の弱い関連性が報告されている。しかし、動物実験や細胞実験では健康に悪い影響を及ぼす可能性を示唆するような再現性のある実験結果は得られておらず、2001年に行われた国際がん研究機関(IARC)の評価「人にとって発がん性があるかもしれない(2B)」を変更する必要はない。

(3)
    今回の評価の結果からは国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)において定めている国際的ガイドラインを尊重すべきであり、予防的方策としてこれを任意のレベルに引き下げることは推奨されない。電力の健康上・社会的・経済的便益を損なわない限り、ばく露を低減するための極めて低費用の予防方策を実施することは妥当であり、是認される。

---(略)---

やはり,マスコミ報道などから受ける感じと違って落ち着いた内容だと思います.
大きな方向転換があったわけではなさそうですね.
予防的方策といっても,いたずらに低いレベルの規制値を設けて莫大な予算を注ぎ込むべきようなものではないでしょう.

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2007年6月19日 (火)

まあ冷静に

どうもここ数日アクセス数が多めだと思ったら電磁波をキーワードに検索されているものでした.
こういう報道があったからですね.

電磁波対策の法整備を勧告 WHO、初の国際指針(東奥日報社/共同)

 電子レンジなど電化製品や高圧送電線が出す超低周波電磁波の人体影響について、世界保健機関(WHO)が「小児白血病発症との関連が否定できない」として、各国に対策法の整備など予防的な措置を取ることを求める勧告を盛り込んだ「環境保健基準」を17日までにまとめた。電磁波の長期的な健康影響についての初の国際指針で、18日にも公開する。

 WHOは、具体的な規制値は示さなかったものの、日本や米国などでの疫学調査から「常時平均0・3-0・4マイクロテスラ以上の電磁波にさらされていると小児白血病の発症率が2倍になる」との研究結果を支持。「電磁波と健康被害の直接の因果関係は認められないが、関連は否定できず、予防的な対策が必要だ」と結論づけた。

 経済産業省は今月、作業班を設置して送電線周辺の超低周波磁界規制の検討を始めたばかり。電磁波の人体影響に着目した規制がない日本も対策を迫られることになる。

(共同通信社)

この件については何度も書いてますのでクールに観察して行きたいと思います.

しかし

>電子レンジなど電化製品や高圧送電線が出す超低周波電磁波...

超低周波の電磁界の話なのに,ここに電子レンジを持って来るセンスがいただけないです.>記者さん.
ただでも誤解の多いところなのに.

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2007年6月13日 (水)

水は水

O君がネタとして買ってきたペプシアイスキューカンバー(きゅうり味)
おぇ,マズ!(ーー;)と言いながらサントリーのHPを眺めていたら
水と生きるサントリーとか言ってなにやらやたら水に熱い.
こども水育わくわく大百科なんてものまでありました.
水の宣伝っていうとナントカ還元水じゃないけど科学っぽさを装うインチキなものが多い中,上記についてはわりとまともな範囲内で注意して作られている感じがしました.
それだけに同社の商品ラインナップに酸素がどうしたこうしたという清涼飲料水が混じっているのが残念です.
水に溶けたわずかな酸素を消化器からなんとか吸収しようとするよりも肺に頼って普通に呼吸してたほうがマシ.
これは多くの人が指摘していることですね.
水は大事ですが過度にミラクルなものを期待してもダメということで..

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2007年6月 7日 (木)

DDTってそうなんだ

雑感388-2007.6.5「こんなに悲しいグラフがあるんだ-DDTについて考える-」 (中西準子先生のホームページから)
ご一読されることをお薦めします.

DDTと聞くと私なんかも「危ないもの,怖いもの」とばかり思い浮かんでしまうのですが,そのDDT使用を廃止してヒトの発ガン・神経障害のリスクを減らし,鳥繁殖の環境が守られた一方,(DDTでほぼ征圧できていた)マラリア感染者は数百万人/年,死亡者は約百万人/年とリバウンドしているのですね.
やっぱり「リスク」ってものは一点を見て「無ければいい」と対応してしまうとそれに代わるリスクが突出してしまったりするので管理・コントロールしなきゃいけないものなんですね.
ゼロ・100%の話にしちゃうと簡単で一見正しそうに思われがちですが,そのわかりやすさに逃げたり騙されたりしちゃいけない.
気をつけたいですね,難しいですが..

※追記
私の記事が中西先生の間違った捉え方を無批判に鵜呑みにしている例であるとして こちらにリンクが貼られていました.
(お,カミさんの実家のそばじゃないか.)
先方の記事によるとマラリアが再燃したのはあくまでもマラリア耐性のハマダラカが原因であって安易にDDTを使えば防げたという問題ではなく危険な捉え方だという指摘のようです.
なるほど,医学の観点ではそれが常識なのでしょうか,私も中西先生のHPを見て「へぇー.」と思っただけのシロウトですからさらに勉強させてもらおうと思います.

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2007年4月26日 (木)

超低周波磁界の規制強化

送電線の磁界、規制強化へ 経産省、国際基準作りと連動(asahi.com)

 送電線など電力設備の周りに生じる磁界について、経済産業省は規制を新設する方針を固めた。電力設備の電磁界について、同省は「健康との因果関係は明確になっていない」との立場を変えていない。だが、近く電磁界の環境保健基準をまとめる世界保健機関(WHO)などの動きにあわせ、規制を強化する。

 海外では、送電線の近くの住民の健康について「電磁界の強さと小児白血病に関連性がある」との報告もある。各国の専門家で作る「国際非電離放射線防護委員会」は98年、健康への影響を防ぐため、居住環境での電磁界について国際的な基準を作成。WHOの下部組織「国際がん研究機関」は01年、電力設備や家電製品の周りの超低周波の磁界については「人間にとって発がん性があるかもしれない」としている。 ...

超低周波の磁界の健康への影響については確かにグレーで「わかっていない」ことと思いますが,個人的に私の中では疫学調査で影響ありとされることについてどう捉えるか,実験研究でどんなことが明らかになったのか,いろいろ考え合わせて極めて薄いグレーなのでこういった“予防原則”的な動きはどうなのかな?と思ってしまいます.
私が思うよりずっと少ないコストを想定し,一方,ずっと大きなリスク予想をされているのでしょうね.
よその国がどうとかじゃなくて,日本としてどう判断したかを知りたいところ.

それと,「人間にとって発がん性があるかもしれない」も,記事のニュアンスと参照先の資料をダイレクトに読んで受ける印象とが(私の場合は)だいぶ違います.

  • 国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)のガイドラインについてはこちら.(日本物理保健学会)
  • 国際がん研究機関(IARC)の2001年報道発表についてはこちら.(国立保健医療科学院)

こういう報道が電磁波恐怖を煽る商売に使われないことを祈ります.
上記の話はあくまでも「超低周波」の「磁界」の話です.
発がん性などの話はそれ以外の周波数帯については(私の中では)グレーというよりほぼシロです.

「電磁波」と一言で言ってもその周波数で大きく性質を変えます.
だからこそ,上記ICNIRPのガイドラインなどは周波数ごとに細かく分類して記述されています.
それを理解するのは少々ホネです,でもだからといってそこを投げ出して送電線も携帯電話も電子レンジもパソコンもなにもかもいっしょくたに「危ない」と煽る本やあやしい「電磁波防護グッズ」を売るようなサイトを信用してはいけません.
それらは肝心なところをケムに巻きながら,概してわかったような気にさせる内容だったりします.
しかし,わかりやすくないものが極端にわかりやすいのは何か間違っているからでしょう.
携帯に貼ったり持ち歩いているだけで電磁波が避けて行ってくれるようなモノなんてありません.

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2007年4月 8日 (日)

ナノバブル

「ニュートンのりんご」なるローカル放送局の番組.
核燃料施設の多い当地における日本原燃らの提供番組で科学技術を紹介するという形.

今日は「ナノバブル」ですか.

(最初におことわりしますが,以下は「ナノバブル」なるものの殺菌等の効果自体を否定するものではありませんし肯定もしません.)

例によって「海水魚と淡水魚が同居できる!」と大々的に伝えている.
開発した業者の声として,なぜこのようなことが出来るのかは解明されていないとのこと.

しかし,番組を見ていると塩分濃度は1%としっかり読めました.
ならば,ナノバブルとやらである必要は全く無いし,「解明されていない」というのは違うのでは?

ぜひ,こちらをご覧ください.
あやしいナントカ水などの,科学っぽいがインチキな説明を科学者の立場からわかりやすく叩く水商売ウォッチング(by apjさん)の中のFAQ-2で「マリンワールド海の中道」(海の中道海洋生態科学館)の方が解説された文章と写真が載っています.
(これは過去にパイウォーターなる水を販売する会社が海水魚と淡水魚が同居できるというデモンストレーションをしていたことに対する解説文です.)

(一部引用)
当館では淡水魚と海水魚を同じ水槽で飼育展示しています。
これは、魚の浸透圧調節の機能を学んでいただくために設置している水槽です。
水槽に特別な装置があるわけでも、魚を徐々に馴らしたものでもありません。ましてや、水槽水がパイウォーターで満たされている訳でもありません。またマジックでもイリュージョンでもありません。
原理は到って簡単。魚の生理食塩水をつくり、その中に淡水魚と海水魚を同時に、(馴らしたりせずに)入れているだけです。つまり、淡水魚も海水魚も体液の塩分濃度がほぼ同じであるため、その生理食塩水に入れると、魚の体から出入りする水がないのです。

その生理食塩水の濃度ってのがまさに1%程度なんですよね.

番組制作者が業者の言うことを信頼してこういう内容になるのだろうし,昨今騒がれる捏造でもないと言うかもしれませんが,あれは業者のデモンストレーションでしょう.
もう少し事前調査や検証をするという慎重な姿勢が必要ではないでしょうか?

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2007年4月 4日 (水)

DPZにつっこみ

サングラスだけでお手軽飛び出すメガネ(デイリー・ポータルZ)だそうで.

そんなのはどうでもいいのですが,「どういう仕組みか?」という説明がいただけません.

仕組みを簡単に説明すると、光がサングラスを通過するとき、そうでないときよりも少し時間がかかるらしいのです。そこで、サングラスを片方の目だけにかけて景色を見ると、サングラスを通さずに見ている目よりも、サングラスをかけている方の目が見る景色が少し遅れる、ということらしいです。

たとえばサングラスをかけた場合に映像が0.1秒遅れるとして、サングラスをかけた目が見ている景色はもう一方の目が見ている景色の0.1秒前の景色なわけです。だから横に動くものを見るとサングラスをかけた目とかけてない目で視差が生まれて飛び出して見えるってことなんですが、いまの説明でわかりました?

わからないですね.
たしかに光学ガラスは2より低いぐらいの屈折率を持つので光のスピードはガラスの中では半分強ぐらいのスピードになるでしょう.
しかし,それは数百メートル先のモノを見ているときに5mmほどのレンズの厚みを通る間だけの時間差で,無視できる差.
ましてや真空中秒速約30万キロの光です,屈折率が2だとしても「サングラスをかけた場合に映像が0.1秒遅れる」には厚みが一万五千キロのメガネをかけなきゃいけません.
これは,時間差じゃなくてガラスを通したときの屈折と色の違いで(脳内で)錯視が起こるということだろうと思いますが..

マジに突っ込むようなことじゃないんですが,このように「○○という性質がある」という話と「量的に××違う」という話は全く別モノで,科学のフリをしてこのあたりを悪用するインチキ商売が多くあります.
そういうことに陥らないような物の捉え方が必要ということで,あえて苦言を呈させていただきます.

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2007年4月 2日 (月)

一審判決

科学者どうしの訴訟というエントリで,化学物質リスク管理研究センター長の中西準子先生が京都大学の松井三郎教授に名誉毀損で訴えられたという件を書いたのが2005年の10月5日でした.
あれから1年半,3月30日に一審の判決が出たようです.

判決文は環境ホルモン濫訴事件:中西応援団で読めますが,きわめて妥当な判決とお見受けしました.
難しいところはわかりませんが,私などが持っていた「なんで名誉毀損になるの?」という疑問に「そもそも名誉毀損になる話じゃない.」という答えを見たような気がします.
また,判決の中には中西さんがWEB上で行っている意見表明や批判の活動に一定の評価をしている部分があって,ほっとした気分になりました.
私も多少なりともWEB上で何かに対して意見や批判を書くことがあります.
今回の訴訟は「それで訴えられてたんじゃ,たまったもんじゃないよね.」という思いで傍観していただけですが,まずはご苦労さまと申し上げたいです.

控訴の受付期間は2週間とのこと.
早く決着を見て,学問という場でのご両人の研究が滞らないことを望みます.

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2007年3月28日 (水)

ディプロマミル

Canned_tea 会社の自販機でたまたま買ったお茶.
パッケージをよく見ると「中嶋農法」?なんだそれは.
(野生的カンがウズウズHi)
へえ,こういうものですか.

まあ,その農法と付随して販売されている商品についてはコメントいたしません.
創始者が中嶋さんとおっしゃる.
明治大学商科卒で理学博士?どこで学位取ったんだろ.
ああ,こういう情報もありますね.
おや,出てきましたね,還元水
で,ホノルル大学ですか.

ホノルル大学(wikipedia)

ホノルル大学 (ほのるるだいがく。Honolulu University of the Arts, Sciences, and Humanities) は、米国ハワイ州に本部がある非認定の大学。旧名ゴールデンステート大学 (Golden State University)。大学側は公式サイト上で「州商務省より設置を許可」と自称して(教育省からの許可ではない)、 ハワイ州大学認可証なるもの[1]を掲載している。しかしこれはよく読むとハワイ州商務省商業登記局に「Honolulu University of the Arts, Sciences, and Humanities」という文字列を商標登録したものに過ぎない。

オレゴン州やミシガン州などで公的な使用が禁じられている学位の発行元の一つ。

なるほどね.

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2007年3月27日 (火)

特効薬

医療については門外漢なのであまり言うまいと思っていたのですが少しだけ.

WEB上の皆さんの意見を拝見すると,私と同じような感触を持っている方が大勢いらっしゃるのに報道とのズレを感じます.

いわゆるタミフルと問題行動の関係について,タミフルがひとり悪者のように報道されることについては強く違和感を覚えます.

それほど単純じゃない話をシロクロつけてしまいすぎであろうと思います.
そういう「わかりやすさ」が違和感のもとです.
いい,ダメじゃなく,タミフルを使った場合と使わなかった場合,リスクと利益が誰に対してどの程度なのか,で「コントロール」すべきものでしょう.(薬なんてものは全て)

また,問題行動について因果関係が「はっきりしないが疑われる」という場合,少しでも疑わしいならクロにしておけというのも違うと思います.

そういった意味で厚生労働省の対応はほぼ妥当に思えます.(当初,因果関係が認められないと断定的にすぎたことを除けば)

「第二の薬害エイズ」とか陰謀論とか,そういうのはぜんぜんダメだと思います.

とにもかくにも,リスクと効果を比較して使わざるを得ない,使ってはじめて助かる方々が多くおられるのは事実でしょう.

もちろん,耐性のことを考えると安易に誰にでも使うべきものではないでしょう.
数年前,「インフルエンザの特効薬,タミフル」とか大々的に報道したのはマスコミですよね.
それが広く使われるようになるきっかけになったんじゃないでしょうか.

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2007年3月13日 (火)

脱力感

松岡氏,恥の上塗りを続けていますね.

「今,水道水を飲んでいる人はほとんどいない.」

「1本5000円のミネラルウオーターのペットボトル(500ミリリットル)を使用していた」

こういうことが言い逃れに使えると考える不見識.
逆算して辻褄が合いそうなものを探したらもはや怪しい商品しか残っていないけど,この際なんでもいいやってことなんでしょう.
政治家であれば怪しい水よりは高度処理などで努力を重ね改善されてきた水道水こそ安全であることを示すべきでは?

党紀委員長の笹川とかいう人も

「わたしも毎日還元水を飲んでいるが、1台20万円だ。1度付けると5年や6年持つ」

「水」商売にやられていることを公表しているようなもので,なんとも.

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2007年3月 6日 (火)

気になった答弁

松岡農水相の国会答弁に関する記事(時事通信から)

 5日の参院予算委員会で、民主党の小川敏夫参院幹事長は、松岡利勝農水相の政治資金管理団体が2005年分の政治資金収支報告書に507万円余の「光熱水費」を計上していることを取り上げ、「虚偽記載ではないか」と追及した。
 小川氏は松岡氏から、資金管理団体の事務所は議員会館だけとの答弁を引き出した上で、「議員会館は暖房も水道も電気もすべて無償だ」と指摘。これに対し、松岡氏は「還元水(の装置)を付けており、別途、暖房(器具の代金)などが含まれている」と答えた。
 しかし、小川氏は「還元水の装置や電気ストーブを100個も置いているのか」と納得せず、松岡氏は「毎日使っていても、いちいち見ていない。確認して答える」と約束してその場を収めた。
 これに関し、民主党の鳩山由紀夫幹事長は同日の記者会見で「事務所の数が1つと言った以上、光熱水費がそんなにかかるはずはない。虚偽記載の疑いが極めて強い」と述べた。

ニュースのVTRでは「ナントカ還元水」とか言ってましたか.
還元水といえば水中で安定して存在してそうもない「活性水素」がどうたらと九大のセンセが言うやつでしょうかね.
「あるある」のレベルかな,と.
言い訳とはいえこんなものが国会答弁に出てきて欲しくなかったですね.
虚偽記載疑惑もさながら「還元水」がダメさかげんを強調しているように思うのは私だけじゃないでしょう.

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2007年2月22日 (木)

毎日のニセ科学特集

毎日新聞の理系白書というコラムが,ここのところ,疑似科学・ニセ科学向けに力の入った記事を書いています.

また,理系白書ブログという場で読者との意見交換もあり,今までになかった試みだと思います.

書かれていることは私の知る限り4~5年ほど前からWEB上のあちこちで言われ続けてきたこと以上のものではないし,その間マスコミが逆にミスリードしてきた事実が棚に上がってしまっているのはどうなんだろ?と思うところはありますが,こういう特集を組むこと自体は悪くないと思います.
「あるある叩きがトレンド?」と意地悪を言いたいのをコラえて注目してみようと思います.

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2007年1月29日 (月)

あるある批判続出ですが

いろいろ出てきますが,そもそも「信じてたのに」って人が相当多そうで複雑な気持ちになります.
健康情報番組だけじゃなく,スピリチュアルだの,超能力捜査も「TVがやってることだから」と信用して見ている人がそんなに多数いるのでしょうか?
報道でさえ危ういことがあるのに.

今回は取材を受けた側の研究者が「そんなことは言っていない」と言ったことで問題化していますが,問題はそれだけじゃないと思います.
学者(らしき人物)が実際に説をとなえていればそれでいいのか?といえばそんなことはないわけで,論文を書くより自分の本を売りたいような人がミスリードする場合が少なくありません.
「マイナスイオン」なども「あるある」がきっかけでした,当時多く露出していた3名ほどの人物の自作自演のようなもの.

「博士」といってもディプロマ・ミル(学位工場)からお金で買える学位もあり.
そんな医学博士=「医師」だろうという思い込みもある.
「学会」といっても身内だけのなかよし学会もあり,まともな学会であっても「発表」だけならかなり常軌を逸したものも敢行するツワモノが存在し,放置されます.
「学会で発表」にステータスを見出すのは危険です.

番組制作者側にも視聴者側にも言えると思いますが,真実に迫ろうと言う目は懐疑的でなければならず,センセーショナルなものを追おうとする目には違うものが見えてしまうのだろうと思います.
みのもんた氏が「あるある」を批判したらしいですが,それは自爆発言のようなものと思います.

また,スポンサーも企画選びにはもっと慎重になるべきなのだろうと思います.

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2007年1月22日 (月)

大丈夫か茂子さん

ntvの鉄腕ダッシュはよく見るのですが,このパウンドケーキの作り方は問題じゃないかなあ.
使い古しの電気コードをえいやっと剥いてアルミの洗濯バサミをつなぎ,牛乳パック内に貼り付けた電極を挟み込むとタネを流し込み,感電しないようにゴム手袋をして,なんとプラグをダイレクトに差し込んでケーキを焼くんだそうです.
子供も見てる番組で大丈夫ですか?コレ
相当場数を踏んだ(つもりの)私でもヒューズもなし,電極むき出しってのは躊躇しますが..
ショートでもさしたらエラいことになりそうですよね.

「あるある」よりはマシな番組と思ってましたけどコワいことしますねえ.

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2007年1月21日 (日)

納豆騒動

納豆が品薄(msnニュース)になるという事変.
「ダイエットに有効」というネタの火元は私もかねてより批判しているあるある大事典
大手スーパーにはこの放送内容が事前にリーク(livedoorニュース)していたらしい.
納豆を取り扱う会社の株価がストップ高.(ロイター)
番組内容に捏造(朝日新聞),次回の放送取り止めへ.

いつも体験談と仮説が事実であるかのようなミスリードで作られる番組は困ったものだと思っていましたが,それに踊る人たちの消費行動とウケる番組を作り上げるという製作者の恣意的な編集がエスカレートしての結果でしょう.
今回はとりわけひどかった.
科学の目で見てあまりひどいものについてはチェックされるような仕組みが出来ないものか.

今回のケースでは株のインサイダー取引?が可能ですよね,それも風説を流布した上での.

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2007年1月 7日 (日)

雪が青い

20070107_snow雪が雨を吸ってめちゃ重く,これはこれで難儀な雪です.
通常の2倍ぐらいの比重があるかな.

雪の隙間が青く見えますでしょうか.
水分子が波長の長い赤い光を吸収するためですね.
お風呂の水が青く見えるのも同じ.

朝からびしょびしょになりましたー
雪かきしたいとはりきっていたお客(東京出身のムコ殿)は...
夜が遅かったようでまだ寝てます(^^)

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2006年12月26日 (火)

図書の分類_2

県立図書館で江本勝氏の「水からの伝言」関係の図書が「無機化学」に分類されていた件
県立図書館OPACで検索してみると,依頼した件は全て分類147番の「超心理学・心霊研究」に訂正されていましたー(^^)v
図書館からまだ連絡はないけど,ま,いいや.←削除してお詫びします.

(※追記:図書館から電話頂きました.なんでも20日にメールの返信を頂いたのをが私が見逃していたようです.申し訳ありません.(汗)対応,ありがとうございました.)

※追記:頂いていたお返事の内容です.TRC(図書館流通センター)の分類が基本らしいので話の筋を通せば他の図書館でも聞き入れて頂けることと思います.

山田様からの最初のメールにつきましては、検討依頼として受理しており、館内での調査・検討をしておりましたが、投稿いただきました「ご意見」につきましてまとまりましたので、ご連絡申し上げます。
さて、ご検討依頼のありました著作の分類番号について他の図書館を調査しましたところ、147、435ほかの分類番号がありました。当館では、多くはTRC-MARCにより分類番号を付与しているところです。よって当初のTRC-MARCは435.44が付与されていました。ご意見を承ったあとに、TRC-MARCの分類番号について確認しましたところ、現在は147に変更になっているとのことでした。
それらを含めて総合的に判断し、ご意見のありました当館の資料につきましては、分類番号を147に変更することとしました。
回答が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。

平成18年12月20日

435(無機化学)⇒ 147(超心理学・心霊研究)に分類変更された図書.

  • 水からの伝言 ; [1]/江本 勝 波動教育社 ; 1999.6
  • 水からの伝言 ; Vol.2/江本 勝 波動教育社 ; 2001.11
  • 水からの伝言 ; Vol.3/江本 勝 波動教育社 ; 2004.2
  • 水の「真」力/江本 勝 講談社 ; 2003.8
  • 水は答えを知っている ; [1]/江本 勝 サンマーク出版 ; 2001.11
  • 水は答えを知っている ; [2]/江本 勝 サンマーク出版 ; 2003.1

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2006年12月21日 (木)

先日の視点・論点

18日月曜の夜,ぼんやりTVを見ながら田舎の少ないチャンネルをチェックしているとNHK教育で偶然飛び込んできた「視点・論点 まん延するニセ科学」!おー,きくちさんだ!

きくちさんのblogはいつも拝見しているけど,告知がなかった.
なかったわけで,本人もその日に放送されるとは認識しておらず見てなかったらしい(笑.
YouTubeにアップされちゃったようです.
プロンプタをゆっくり読み上げながらの収録で,ご本人は「いつもはもっとスラスラ喋るのよー」と主張されたいご様子.
ともあれ快挙,大変良い内容と思いますのでお勧め.

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2006年12月19日 (火)

知って欲しいPLCの負の面

(※注記:私のこの記事のトラックバックが何ヶ所かのblogに届いているのを確認しましたが,私本人がトラックバックをどこかに送ったという事実はありません.第三者のなりすましではないかと推察しております.)

電力線通信はどこまで使えるか?(後編)――無視できない電波漏洩や混信(NIKKEI.NET IT Plus 田村安史のパソコン進化論から)というコラムがPLCの負の面を伝えている珍しい例と思うのでご一読下さい.

我々,アマチュア無線の立場についてもかなり好意的に書かれています.
例のアマチュア無線不要論に対する批判と思われる事も述べておられます.

 PLCは、ある意味では電灯線をアンテナとした短波帯の送受信機のようなもの。そのため、同じ短波帯の電波を使うアマチュア無線とPLCが相互に悪影響を及ぼす懸念がある。PLCが無線通信を妨害するだけでなく、逆に電灯線が無線電波を拾ってしまうことで通信速度が一時的に落ちる現象も起こりうる。

 国内でアマチュア無線家を中心とする原告団が行政訴訟を起こしているのも、どうやらこのあたりも案じてのことのようなのだ。

 訴訟に対して、巷には「既得権を取り上げられることを恐れたアナクロな愛好家たちが、アマチュア無線対インターネットという構図のもとに、ヒステリックな戦いを挑んでいる」と見る向きもあるようだ。が、実際には、まったくもって違う。

 なぜなら、パソコンやインターネットの世界を切り開き、今もリードしている国内の優れた技術者やキーパーソンたちは、実は、そのほとんどが無線従事者免許を持っている。多かれ少なかれアマチュア無線の世界に身を投じ、基礎から応用に至る技術や見識を実体験として学び、それを背景にパソコンやインターネットの世界を開拓する活躍をしてきたのである。

 アマチュア無線なくしてそうした人材は育まれなかったし、パソコンやインターネットが今日ほどに発展することもなかったといっても過言ではない。そして今なおITをリードし、自らもネットにアクセスしているのだから、インターネットを便利にするであろう技術そのものを、合理的な背景なしに排除しようなどということはあり得ない。

 訴状では、裁判を起こす権利関係における根拠が必要だからこそ、PLCによって妨害を受けるとしているし、もちろん、それも嘘ではない。しかし、差し止めたい真意は、行政の拙速によって、そうした人材を育ててきたアマチュア無線の文化とインターネットを手軽に利用できるはずの技術とがつぶしあいかねない状況になっているのを打開することだ。

 私は、このコラムを書くにあたって、原告団に近い筋にも、遠い筋にも、無線経験者でありITのキーパーソンである人物たちと個別に話をしたが「(周波数がぶつかる形で見切り発車してしまったことで)アマチュア無線の電波がPLCへ悪影響を及ぼさないかも心配だ」と口を揃えた。

 彼らは技術をよく知るがゆえに、十分な検証と対策を講じないままPLCがわざわざ短波帯に入ってくれば、相互に干渉しあう可能性があることを容易に推察する。PLCに恒常的にアマチュア無線の受信が妨害されることも、技術的にも法的にも正当に運用していても、アマチュア無線の電波がPLCの速度を断続的に下げるようなことも、いわば親心として困るということである。

 アマチュア無線というのは、もっぱら技術的な興味から行い、研さんする場であると、法的に規定されている。興味や趣味というと低俗に見る人もいるようだが、好き好んでやって基礎を実体験するからこそ、キーパーソンを多く育むのである。そんな重要なコミュニティーであり教材であるものを、再び見直されようとしている中で、虐げるべきではないだろう。

ただ,重箱の隅ですが,上記引用部分の「PLCは、ある意味では電灯線をアンテナとした短波帯の送受信機のようなもの。」あるいはソース記事文頭部分「PLCは電灯線をアンテナにみたてて、かなり低い周波数でデータの送受信をしようとする技術。」という表現は正確でないと思います.
あくまでも,「PLCは電灯線を通信伝送ラインにみたてて,高周波信号を重乗するが,本来の目的外使用であるため電灯線がアンテナとして働いてしまい不要なノイズを空間に放射してしまう中途半端な技術。」かと思います.

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2006年12月14日 (木)

図書の分類

県立図書館「水からの伝言」の分類が無機化学なのはおかしい,と先月投書したのですが,投書が読まれたかどうかもわからないノーリアクションゆえ再投稿してみました.
今度はどうかな?

しかし,図書館のHP,なんだか重たいホームページビルダなトップページとか,住所・氏名・電話番号をSSLでない投稿フォームに書かせるとか(なぜかメールアドレスは記入欄が無い),送ると「ブラウザの戻るボタンで戻れ」とかだし,そのへんもなんとかならんもんだろか.

11月16日に下記のような要望を貴館ホームページの
「意見・ご要望はこちらまで」のフォームから投稿させて頂きました.

> はじめまして.
>
> さて,図書の分類についておたずねしたいことがあります.
>
> 波動教育社出版 江本 勝著 で 「水からの伝言」
> 及びそれに関連する一連のシリーズの図書があります.
>
> 貴館におかれましてはこの図書の分類を435(無機化学)に分類されていますが
> この図書の内容は自然科学には値しない内容であると思います.
>
> この江本氏の一連の書物は国会図書館のNDL-OPACで検索しますと
> 147(超心理学・心霊研究)の分類になっているものが多いと思われます.
> TRC(図書流通センター)の分類でも旧来から変更されているかと思います.
>
> ぜひ分類の再検討をされてみてはいかがでしょうか?
> なお,市民図書館では147になっているようです.
>
> 以上,検討をお願い致します.

この件について1ヶ月経ちますがリアクションがありませんので
未逹の可能性もあるかと思い,再投稿させて頂きます.

恐れ入りますが,この投書について

◎受理されたかどうか
◎対応の可否

などについてeメールにて連絡頂ければ幸いです.
アドレスは ************* です.

なお,江本氏の著書の貴館分類とNDL-OPC分類の差異のリストを下記に記します.

##############################################

水からの伝言:世界初!!水の氷結結晶写真集   波動教育社;東京 1999.6
↑貴館分類[435], NDL-OPAC分類[147]

水からの伝言:VOL2 波動教育社;東京 2001.11
↑貴館分類[435], NDL-OPAC分類[147]

水からの伝言:VOL3 波動教育社;東京 2004.2
↑貴館分類[435], NDL-OPAC分類[147]

水は答えを知っている:[1] サンマーク出版;東京 2001.11
↑貴館分類[435], NDL-OPAC分類[147]

水は答えを知っている:[2] サンマーク出版;東京 2003.1
↑貴館分類[435], NDL-OPAC分類[147]

水の「真」力:心と体のウォーター・ヒーリング   講談社;東京 2003.8
↑貴館分類[435], NDL-OPAC分類[147]

##############################################

また,補足致しますが,江本氏本人が朝日新聞の「アエラ2005年12月5日号」にて下記のように述べています.

> 水からの伝言はポエムだと思う。科学だとは思っていない。僕は科学者ではない。単なるロマン的なこと、ファンタジー。

このことからも同書籍を無機化学に分類されるのは不適当だと思っております.

以上,よろしくお願い致します.

2006年12月14日

山田

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2006年12月 8日 (金)

アマチュア無線不要論

PLCについてアマチュア無線家による行政訴訟が起こされました.
原告団オフィシャルサイト
毎日新聞の記事
NHK News
TBS News i
/.Japan

7J3AOZ's Hamlifeさんの「必要かどうかは社会が判断するでしょう」という記事によるとアマチュア無線不要論も湧いているようですね.

つまり,
「PLCという技術発展をアマチュア無線は既得権で妨害しようとしている.免許人口も減りつつあるアマチュア無線は役目を終えた.アマチュア無線に割り当てられた周波数を受け渡せ.」
的な発想なのでしょうか.

私はPLCについては環境問題と捉えています.
ノイズフロアが上がるのは100%の事実で一方それを甘受してまでの将来性がPLCにあるとは思えません.
電灯線という既設の目的外のラインに高周波信号を乗せる中途半端な技術と認識しています.
それが推進されるのは規制緩和によって誰かにもたされる利権のためかなとも思っています.
不要論を仰る方々はそこを重要視はせず,HF(短波帯)の特性や魅力もご存じないのでしょう.

自然雑音にも変動があります.
雑音それ自体が情報であり,人工雑音にマスクされる機会は極力少なくあって欲しいのです.
今は太陽の活動期の入り口です,おりしもX9.0級の特大フレアが発生してましたね.
自然雑音の表情はそういうことも反映するでしょう.
「来たか?磁気嵐」「お,これがブラックアウト,デリンジャ現象ってものか.」とか...
ノイズの表情,ノイズに浮き沈みする彼方の信号に聴き耳を立てていると季節,日中に地球が宇宙の中で回っていることを実感できます.
こういう場がどれだけ私たちに残されているでしょうか?
こういうことを体感できる環境は私のようなオヤジのためだけじゃなく,若い人たちのためにも是非残しておかなければ.

一部の経済優先で自然科学を廃れさしてはならないと思います.
ヘッドホンを頭に,受信機のダイアルとビームアンテナをくるくる回してノイズを聴きながらニンマリしているオヤジ,これも不要ってことなんでしょうけど(汗

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2006年12月 2日 (土)

はやぶさ-2

SF作家の野尻抱介さん(JQ2OYC)がご自身の掲示板野尻ボードで「はやぶさ」及び「はやぶさ-2」について
>ウェブサイトやblogをお持ちの方はリンクと投書で協力をお願いします。
書いておられた
そりゃ是非とも,無力ではございますが..というわけでHi

JAXAの“「はやぶさ」の近況と 「はやぶさ-2」 にむけて”という記事はこちらです.
1億2000万キロの彼方と断続的な256bpsの通信で復旧運用を試み,満身創痍ながら残された機能でなんとか地球へ帰って来いという努力が継続中なんですね.
そりゃスゴイわー.

はやぶさの成果は日本が他国に先んじて成しえたものが多いわけで「はやぶさ-2」の計画でさらに先行したい,しかしその予算獲得が厳しい状況ということでしょうか.
NASAが何倍もの予算で「はやぶさ-2」に類似した計画を進めているとのこと.
日本がやらなきゃ早晩他国がサンプルリターンするのは確実でしょう.
別にナショナリズムってわけじゃありませんが日本が宇宙科学で先鞭をつけたのは稀なこと,これで終わっちゃうのは惜しい気がします.
で,「はやぶさ-2,ええんちゃう?」と応援いたします.

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2006年11月28日 (火)

4年遅い

東京都生活文化局から報道発表資料

科学的根拠をうたったネット広告にご注意!"「マイナスイオン商品」表示を科学的視点から検証しました"

pdf資料354kB

まっとうな内容ですが,4年遅かったという感じ.
一時は大手家電メーカも乗った疑似科学,今では潮時を過ぎてしまいました.
抜け目の無いメーカは既に手を引いて毛色を変えたなんちゃらイオンだの酸素だのナノ○○に乗り換えてます.
「一見」科学的な用語の力を借りて不確かな(あるいはありもしない)付加価値を付けて売ろうという商品はまだまだありますし湧いてきます.
ミラクルな説明を鵜呑みにしない消費者になりましょうねー.

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2006年11月14日 (火)

「水からの伝言」を信じないでください

もう随所で話題になっているのだけど,物理学者の田崎晴明さん(学習院大学)が“「水からの伝言」を信じないでください”という啓蒙文書を掲載されました.
ところがどうもGoogle検索にこのページがヒットせず,もしやあの"Google八分"(wikipedia)では?との懸念もあります.
Googleのインデックスの不具合である可能性もありますが,とにかく私もリンクを貼っておくことにします.
(※追記20061116:google.co.jpで“日本語のページを検索”だと引っかかりませんが“WEB全体から検索”あるいはgoogle.comでの検索だとトップに出てきます.“八分”ではなかったようです.)(追記に追記:めでたくどんな検索でもトップになってますね.)

小中学生にも読める平易な文章ながら,実はこの「水伝」を批判しているとよく起こりがちな疑問についての解答が既に用意されており,私と違って(汗)巧くまとめられた文書だと思います.

私も「水伝」については単なるオカルトじゃなく,教育の場で道徳の教材として使われることが大問題だと思いますし,言葉のイメージを意図的に単純化して植え付け,それに連携する思考をさせないところが非常によろしくないと常々思っております.
普通に考えて「またデタラメな話だね...」と思われる方がほとんどだろうと思いきや,感化された芸能タレントなどが受け売りで言及したりすることで意外に多くの信者さんがおられ,「波動」ビジネスにつながっているのが現実.

さて,その田崎さんの文章について「科学者なら反証すればいいだけの話」みたいなことを言っている方がおられます.
これについては批判する側では出尽くした議論で,田崎さんの文章の中にもあらかじめ用意されています
「科学者なら反証すればいいだけの話」という意見は信者のような方ならいざ知らず,けっこう論客とされている方々からも出ていて,思うにそういう方々は社会科学とか科学哲学あたりの反証主義(wikipedia)がお好きなのでしょうか.
でも,自然科学の体裁をとるのなら「言ったもん勝ち」は許されないのがルール,「ありそうもない」ことを「ある」と言うための証明責任は言いだしっぺの方にあるでしょう.
だいたい疑似科学(wikipedia)は反証出来ない構造を取るものです.(悪魔の証明)(wikipedia)
仮に反証をして見せたところで「いや,それは観測者の邪悪な波動が...」とか言い出すのがオチ.

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2006年11月 9日 (木)

スゴい絵だ!

「ひので」衛星が見た「水星の太陽面通過」

やー,コレが水星ですか!!
こんな絵はついぞ見たことがありませんね.
スゴいねー「ひので」クン

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2006年10月26日 (木)

Brian,You're cool.

クイーンのブライアン・メイ、宇宙に関する書籍を出版(cnn.co.jp)

ロンドン──人気ロックバンド、クイーンのギタリスト、ブライアン・メイさん(59)が23日、英天文学者との共著で、宇宙に関する書籍を出版した。

メイさんは英ロンドン大学インペリアル・カレッジで数学と物理を修めた後、同大学の博士課程に進んで天文学を専攻していたが、人気が爆発したクイーンの活動を中心に生活するため、研究を中断していた。

出版されたのは「Bang! The Complete History of the Universe」で、宇宙の起源などについて書かれている。英天文学者のパトリック・ムーア氏とクリス・リントット氏の共著となっている。

メイさんは、「晴れた夜、外へ出て星を見上げてごらん。美しい星の輝きを見ていれば、自分が抱える問題が、いかにちっぽけなものかが分かる」と話している。

おー,なんかカッコいいなあ,ブライアン・メイ.
wikipediaによると専攻したのは宇宙工学らしいけど,本のタイトル見る限り理学っぽいですね.
ギタリストには理系が多いかも,ジョー・ウォルシュとかもそうだし.
(イーグルスのサイン入りギターがARRLのオークションに出てるらしい)

私も一応理系のギター弾きなんですが,どっちも大成しなかったなあ(汗

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2006年10月19日 (木)

ダイオキシン報道

母乳のダイオキシン濃度、90年代調査に比べ半減(読売)

 2004年に出産した女性の母乳中に含まれるダイオキシン類の濃度が、1990年代の調査結果に比べて、ほぼ半減していることが、北海道大や福岡県保健環境研究所などの共同研究で明らかになった。

 26日から愛知県で開かれる日本食品衛生学会で報告する。

 ダイオキシン類はゴミ焼却時などに発生し大気などの環境中に排出、人体へは大半が食べ物を通して蓄積される。調査は、出産後約1か月たった年齢21~47歳(平均年齢31・2歳)の北海道在住の母親60人から母乳を採取し、脂肪1グラム当たりのダイオキシン類の濃度を測定した。その結果、平均値は13・7ピコ(1ピコは1兆分の1)・グラムだった。

 これに対し、同研究所や九州大が1994~96年に西日本で測定した母乳中のダイオキシン類濃度の平均値は、20~28ピコ・グラム。旧厚生省の「母乳中のダイオキシン類に関する研究班」が1999年に岩手県や大阪府など全国6府県で採取した平均値は24ピコ・グラムで、今回測定した結果に比べ、ほぼ2倍高かった。わが国では1999年に、ダイオキシン類対策特別措置法が成立した。

(2006年10月19日3時2分  読売新聞)

何かデ・ジャ・ヴュを見るような記事でした.
ダイオキシンや環境ホルモンについてはマスコミがミスリードしてきた部分がありますね.

記事を読むと何か特措法が功を奏したように読めますが,特措法以前から減少しています.それは過去の農薬の規制が効いているからですね.
まあ,今後長い年月の後には特措法の効果が現れてくるのかもしれませんが,現状問題となるのは河川湖沼,港湾の底,農地に蓄積された「底質汚染」とそこに生息する魚介の摂取でしょう.
また中西先生の記事に登場願いますが,特措法以前の新潮1998年12月号に掲載されたものをご覧下さい.
ダイオキシンや環境ホルモンについては煽ったマスコミよりもリスク学者さんが言ってきたことの方に軍配が上がると思います.

一部抜粋・引用します.

 今年の春、厚生省は母乳中ダイオキシン類の経年変化を発表した。分析したのは大阪府公衆衛生研究所。何と一九七三年からこの二五年間に、母乳中のダイオキシン類は半減していた。ごみの焼却だけがダイオキシンの原因だと、思っていた人には全く理解できない結果だったらしい。先に述べたように、かつては農薬の不純物がダイオキシンの主たる原因であり、それが現在は禁止されているから母乳中のダイオキシン類は減少するのである。これは欧州も同じで、歴史的には化学合成品の不純物がダイオキシン汚染の主要な要因で、その後焼却の寄与が加わるが、化学品の規制で環境中のダイオキシンは減少しているのである。

 日本の場合には、もう一つダイオキシン摂取量が減少する原因がありそうだ。それは我々の食品の輸入品依存率が上がっていることによる。食べ物の大半を外国や遠洋に依存していれば、日本のダイオキシン汚染と関係なくなるのは当たり前である。

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2006年10月17日 (火)

訃報に接し電磁波のことなど

国立環境研究所上級主席研究員の兜真徳さんが亡くなられたとの事でご冥福を祈ります.

兜さんと言えば電磁波リスクの研究をされ,「電磁波(極低周波電磁界)で小児白血病発症率が倍増」とする調査の中心人物であったと記憶しています.
私としてはその調査はサンプル数が少ないこと,交絡要因が排除しきれていないのではないか?という疑問から精度の高いものではないだろうと思っていたし,実際,その調査研究についての文部科学省の評価は「C」であったことなどが思い出されます.
このあたりは中西準子先生のHPから雑感207が参考になるかと思います.

電離放射線,熱的作用,刺激作用など解明されていること以外の電磁波のリスクでグレーゾーンとされるのは極低周波の交流磁界ぐらいでしょうけど,上記のような疫学研究のいくつかでクロとされたものの,実験研究で証明された例が一つもないという状況から,私個人としてはリスクはあったとしてもそれほど高いものではなかろうと思っております.
一方,危ないと言われる物からは回避したいと個人で考え行動されることはもちろんけっこうだと思います.
ただ,確認されていないリスクについて「予防的」に対応しようとする法律や政策の話,環境基準となると,どうかな?と思います.
きちんとリスクのレベルやコスト,効果を評価しないとその予算を別のことに使ったほうがもっと多くの人命を救えたかも?みたいな話にならないか危惧します.

そういった意味で中西先生のようなリスク学者が電磁波についてどう考えるか非常に興味のあるところですが,先日「電磁波による健康影響(環境省調査)」という記事を書いておられました.
環境省から出た二つの報告書

について雑感を述べられています.
奇しくも第一部をまとめられたのは兜さん等らしいのですが,これについて中西先生は

あまりまとまったものではなく、全体に散漫な報告である。また、二度も三度も同じことが出てくるので、全体の脈絡がとりにくい。杜撰な仕事だ。どこに何が書いてあるのか、それが分かりにくい。

と手厳しいです.
いずれにしても科学的不確実性のあるものについてどのような基準を作るのか重要な時期にさしかかっていると言えるでしょう.

重箱の隅ですが先の中西先生のサイトの中で,

1) WHOが静磁界の影響と、超低周波電磁界の影響に分けて、健康影響モノグラフ(環境保健基準:EHC)を近々発行すること。静磁界とは、電流の変化により生ずる磁場のこと。超低周波の電磁場とは、非常に波長の長い電磁波で、しばしば問題になるのは送電線などの影響である。

とありますが,「静磁界とは、電流の変化により生ずる磁場」は間違いかと思います.
「静磁界とは定常電流により生ずる磁場」だと思います.

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2006年9月29日 (金)

機能水

朝,通勤の車中,TBS系ラジオ「日本全国8時です」で東大名誉教授で工学博士の月尾嘉男(つきおよしお)さんの話を聞きました.
この番組は毎日分野の異なる方々が話をするのですが,月尾嘉男さんは理系の話を聞ける数少ないお方です.
お天気森田さんもいますが,あの方は理系の香りがほとんどしない(^^;(失礼)

その月尾さんが「機能水」について話しておられました.
たとえば,ナノバブル水という微小な気泡を含んだ水で海水魚と淡水魚が同時に棲めるというデモンストレーションの話,オゾン水殺菌の話や「電解水」という電気分解で作る水での殺菌の話,腹部愁訴に効果があるというアルカリイオン水の話など...

「機能水についてはわかっていない事も多い.怪しい商品も存在する.」と釘を刺しながらも月尾さんはこれらについてかなり好意的に話をされていたように思います.
日本機能水学会というのがあって機能水について

「人為的な処理によって再現性のある有用な機能を獲得した水溶液の中で、処理と機能に関して科学的根拠が明らかにされたもの」

と定義しているという説明もありました.
これらがいつもの調子に比べて歯切れが悪いというか,何か言わされているような感じさえ受けたのは私の読みすぎでしょうか.

月尾さんの好意的なお話に比べて私が以前から見聞きしている情報はちょっと方向が違います.
海水魚と淡水魚が同時に棲めるというデモは旧来○○ウォーターというダメなほうに分類される「奇跡の水」のデモとしてもやられていたようですが,生理食塩水濃度ならそれほど不思議な話じゃない水商売ウォッチングapjさん)ということです.

電解水についても小林映章(こばやしてるあき)さんの「水の話」を読むと(2.2.2 電解水から)

(電解水)

 後で述べるアルカリイオン水もそうですが、水に適当な電解質を溶かして電気分解を行ったいわゆる電解水が大々的に宣伝されています。例えば、強酸性電解水というのがあります。

 うすい食塩水を隔膜で仕切り、膜の両側に電極を挿入して電気分解を行ったとき、アノード側に強酸性電解水と称する水溶液ができます。殺菌力が強く残留性がないことから、驚異の水として病院や食品業界で話題になりました。

 機能水研究所がこの水を分析した結果が発表されています。その結果は殺菌力のある主成分として次亜塩素酸(HClO)と分子状塩素(Cl2)が検出されています。これはアノード側に移動したCl-が電極で電子を放出してCl2となるとともに、水と反応して次亜塩素酸が生成したものです。次亜塩素酸はpH5付近で最も殺菌力が強く、この条件が揃ったものです。この例はいわゆる電気分解で機能的な水が作り出されたものといえます。

 ただ一言付け加えるならば、次亜塩素酸の水溶液に希塩酸を加えてpH5前後に調節すれば、強酸性電解水と同じ水が得られます。こうすれば、高価な電解水製造器を必要としないことになります。

ということですし,同じソースからアルカリイオン水についても

 さて、上記のようなアルカリイオン水は、腹部愁訴に若干有効という結果は出ていますが、要するに弱い炭酸水のようなものですから、胃酸を調節しようするならばそのための薬を飲んだ方がよいでしょう。また、カルシウム分の補給という意味で考えると水道水の2倍程度しかありません。また、アノードにできる酸性水も殺菌力が期待できるとは考えられません。私達はアルカリ性という言葉に何か期待を抱き過ぎているのではないでしょうか。

とあります.
つまり,わざわざ高価な機械で電気分解するのと安価な薬剤を調整するのとどこが違うの?ということ.
素人ながらも私には説得力のある記述に受け止められます.

意味も根拠も無く「水が活性化する」みたいな自明のトンデモもありますが,グレーゾーンっぽいのも多数あります.
私は「機能水」については慎重に見ていきたいと思います.

※2006/09/30 追記 : こういう番組(TBS)もやっていたようなので月尾先生は以前より機能水については肯定的に受け止められておられるようですね.

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2006年8月30日 (水)

合調法

「次期総裁激似説」にまた一票を入れられてしまったYamadaです.

似てないっつうの!

カミさんの仲間というかおばさま(失礼)方のパターン認識のプロトコルには独特のものがあるのではないか?と推測する次第です.

さて,こないだの合調法の話でつらつら考えると,歴史の年表とか元素周期表がありますね.
私はこういうつまらない暗記が嫌いでさっぱりダメだったような(汗
ま,文系の人が「三角関数なんてなんの役にも立たん.」って言うのと同じぐらい「いい国作ろう」も役に立ってない.

そんな合調に縁の無い私だけど小学校のときに覚えたπだけは忘れない.
3.141592653589793238462643383279...
これがスッと出ては来るけど..
これも役に立ったことは無い(笑

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2006年8月28日 (月)

物理の散歩道

Buturinosanpomiti_1 図書館に行ったらあったので借りてきました.
第五巻まで出てたんですね.
魂の重さのネタは第二巻にありました.

第一巻にざっと目を通しましたが,物理をネタにしたエッセイといいますか,目くじらを立てて読むような本ではなさそうです.

中には脳を真空管に見立てて

「正しい姿勢で勉強するとアタマがよくなる,これは電子工学でいえば直流バイアス,じゃあ交流バイアスをかけるというのはどういうことか?それはラジオでジャズを聴きながら勉強すること.」

???という感じの飛んだ内容もあり,あくまでもネタとして読まないとくたびれてしまいそうですHi

とりあえず,「これは違うな.」と思ったのは電信符号の「合調音語」すなわち「イトー」「ロジョーホコー」「ハーモニカ」についての記述です.
抜粋するとこのように書いてありました.

 「伊東」と聞えるから「イ」、「路上歩行」といっているから「ロ」、「ハーモニカ」だから「ハ」と書きとる。これでは言葉をきいているのとちっとも変わらない。全然努力なしに、自然にそう聞えてしまうのである。ここでは、前に述べたような意識的な記憶にたよることは不要となるのである。
 実際合調音語で育った人と、「トツー」「トツートツー」・・・で訓練された人とを比較すると、前者の方がずっとはやい送受信をすることが出来るということだ。これはいくらはやい人でも、前者(Yamada注※「後者」の間違い?)では辞引をひく要素的な操作が介在するためであろう。

合調音語が成り立つのはかなり限定された速度の範囲内での話だろうと考えます.
失礼ながら,書いてらっしゃる方は電信兵として入隊したけど健康上の理由で一ヶ月足らずで現場を離れられたようで,私の方が経験豊富かと思われますので申し上げます.
合調法では早く符号を覚えられるかもしれませんが,経験上,何度か訪れる速度の「壁」を越えるためにはある意味逆効果だと思っています.
「イトー」でもなく「トツー」でもなく,ただ「ピピー」がそのまま「イ」として認識されるように最初から訓練するのが結局早道だし,壁を乗り越える力がつくと思います.
合調法でも最終的には「イトー」に関係なく意識せずに「ピピー」がスッと入ってくるようになるのでしょうけど,遠回りをする必要も無いし,逆に「イトー」から抜け出すのに苦労される方がおられるようです.

これは私だけじゃなく,電信に親しまれている多くの方に賛同して頂けると思うのですがいかがでしょうか?

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2006年8月18日 (金)

ローカルニュースで

ガソリン値上げに伴って気の利いた情報を提供しようと思ったのか,夕方のTVローカルニュースで「燃費改善グッズ」を取り上げいていました.

TV局は何の疑問も持たずに良かれと思ってこういう情報をニュース番組で取り上げるんでしょうかね?
実際の効果以前に,商品のマグネットや遠赤外線,なんたらイオンといったアヤしげな説明を鵜呑みにしてしまうのは報道する者の科学リテラシーとしてはお粗末だと思います.

いろいろな燃費改善グッズがありますが,科学的な用語だけを定性的,仮説的に使って体裁を作っているものだらけで定量的な検証がされているものはまずありません.
(教科書に書いていないミラクルなことはそうそう起こりません.)
使う人間の心掛けがドライビングに反映する程度以上の効果は,まず期待出来なかろうと思います.

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2006年8月16日 (水)

魂の重さ

死ぬと魂が抜けて体重が減る,魂には重さがあるという話への考察(apjさん)元ネタは岩波の「物理の散歩道」らしいですが,お盆に面白い話題と思いますので紹介しておきます.

  • 魂がフワフワと天に上がっていくものなら浮力を持った風船を切り離すようなものだから逆に体重が増えるだろう.
  • 魂が重いものだとしたら死ぬとゴロゴロっと転がり落ちて行くのだろうか.
  • ホントに消滅するとしたらe=mc^2のエネルギーはどこに?

「ポンッ」と発射されるようなものでしたら一瞬反動で重くなるのが観測出来るでしょうねHi

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2006年8月 2日 (水)

まだ甘い,けど評価

酸素入りの水が人気、でも「飲む」とどうなるの?(asahi.com)

 通常の数倍~数十倍の濃度という酸素ガスをミネラルウオーターなどに溶かした「酸素入りの水」が最近、コンビニエンスストアなどで人気だ。今年の市場規模は昨年の3倍以上との推定もある。だが「飲む酸素」の「効き目」は、科学的にはよくわかっていない。

マスコミの記事で滅多に見ないニセ科学疑惑への批判記事ですが,まだ弱いですね.
「効果なし.」でいいと思うのですが...

「そんな水で酸素を摂った気になってないで深呼吸でもしてろ.」

ぐらい書いてもいいのでは?Hi

大体,活性酸素は老化や発ガンの根源と悪者にされるのに,酸素が正義の味方じゃ矛盾してるでしょう.
摂取した酸素の一定量は活性酸素になるわけですから.
※追記(私は活性酸素・諸悪の根源説も否定する立場です)

ま,でも,みょうちくりんな仮説を引き合いに出して人目を引こうという記事を書くよりも,そのおかしさをきちんと批判できるような記事を書くほうが記者としてはまともな姿ってことがどんどん広がって欲しいと思います.

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2006年7月24日 (月)

違和感..

アクセス解析を眺めていて「長沼伸一郎+カルト」というキーワードがあり,気になった.
長沼氏はこないだ買った本(物理数学の直観的方法)の著者です.
あの本については邪道とは思いましたが,思い切りのよさかげんについて私はやや好意的に受け止めたのですが,さて?と氏のサイトと思しきところをたずねてみると,うーん,たしかに本流からのズレが香ばしいまでになっている感じも否めない.
テーマが物理・数学からはみ出しているし,なんか「チーム」とか言ってるし,これはちょっと理解の及ばないところです.

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2006年7月18日 (火)

スペースシャトル

無事,ご帰還されたようで,おめでとうございます.
打ち上げ時,SRB/固体ロケットブースタに搭載されたカメラの動画がNASAのサイトにアップされていますね.

12分あまりの動画ですが,実にかっこいい.
リフトオフから地表が遠ざかっていくところ,切り離されてシャトルを見送るところ,引力に引き戻されてきりもみ,パラシュートが開いて着水するまで,どれも見たことがないような映像で,感動モノです.
お子様などおられましたら是非見せてあげられたらいかがかと.

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2006年7月13日 (木)

たばことダイオキシン

たばこの毒、細胞内ではダイオキシン並み 山梨大研究(朝日新聞)

 たばこを吸うと、猛毒ダイオキシンが大量に体内に入った時と同じ反応が細胞内で起こる――。こんな報告を、山梨大医学工学総合研究部の北村正敬教授(分子情報伝達学)らが、米学術誌「キャンサー・リサーチ」15日号に発表する。

 ダイオキシンはヒトの体内に入ると、細胞にある受容体(カギ穴)にカギが入るように結びついて細胞を活性化させ、毒性を発揮する。国は健康に影響しない1日の摂取量を、体重1キロ当たり4ピコグラム(ピコは1兆分の1)と示している。

 北村さんらは、たばこの煙とこのダイオキシンの受容体とのかかわりに着目。市販されているたばこ1本分の煙を溶かした液体を使い、マウスの細胞の反応を調べた。国の基準の164~656倍のダイオキシンが受容体に結びついた状態にあたる活性がみられ、タール量が多いと活性も高くなる傾向が出た。

ダイオキシンを「猛毒」とする記事には以前から批判も多いです.
まず,急性毒のことなのか慢性毒についてなのかぐらいは言及して欲しいところ.
ダイオキシンの毒性を「サリンの17倍の猛毒」と表現するのをよく見聞きしますが,これはモルモットの致死量から人間へと単純に換算したもののようで,人間に対してホントにそう言えるのかどうかは確認されておらず,実際,ダイオキシンの急性毒性による死者の例を知りません.
ウクライナ共和国の大統領選で毒を盛られたユシチェンコ氏でさえ命を失うことはなかったわけで..

慢性毒に関しても,普通の環境で普通のものを飲食していれば(妊婦さん,妊娠予定の方は注意して頂くとして)ダイオキシンはそれほどの脅威ではなかろうと思います.
新聞記事表題の「たばこの毒、細胞内ではダイオキシン並み」から読み取ると,記者さんは元来,“ダイオキシンの毒”“たばこの毒”と思われていたのでしょうか?
どうも私の感覚と違います.
たばこのリスクの方が端から重いだろうと思います.

そもそも,たばこの煙にはダイオキシンが含まれているようですので記事のような結果が出て何の不思議も無いようにも思います.
ま,私のようなアマチュアの言うことよりも安井センセのサイトの記事でも読んで頂くほうがいいと思います.

以下,摂取量編から

たばこの煙は、ダイオキシン発生編でも述べたように、1本あたり、20~40pg-TEQのダイオキシンを含むとされている。もしも40pgだとして、1日20本、そして、摂取量とはそんなものだとして100%を掛けて計算すると、なんと800pg/日となって、食品から摂取しているとされているダイオキシン量120pg/日のなんと6~7倍になる。下の表では、それはあまりなので、吸収率を25%として、200pg/日という値にした。それでも、食品からの摂取量を上回っている。

いくら食事に気をつけていても,隣でたばこを吸われたらおしまいってことか?

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2006年6月30日 (金)

これも都市伝説か

最近のCPUはンGHz○△×ワットと高速,大電力化する一方ですね.

ところで,クロック周波数が2GHzを超えたあたりから電子レンジとの比較を持ち出して,あたかもCPUがプチ電子レンジであるかのようなことを懸念されるおかしな記事をWEB上で見るようになりました.

中には水冷PCでは水が電磁波で加熱されるので他の媒体を...のような話もHi

まあ,落ち着きましょう.
「ンGHz」はクロック周波数で,「○△×ワット」は直流の消費電力です.
決して電子レンジのように2.45GHz,600Wの高周波電力が輻射されるワケではありません
CPUからの高周波の輻射ノイズも少しはあるでしょう.
しかし,そこはいまどきの機器,EMCなどの基準を満たしていますし,仮にそんなに漏れるのならシールドを施さなければ基準を満たせません.
所詮ノイズ程度で電磁波加熱に供するようなエネルギーは出てっこありません.

水冷PCの話でも水冷ヘッドは金属で出来ているのが普通ですからそのノイズさえ遮蔽されます.
これも,都市伝説の一つなのでしょうか?

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2006年6月22日 (木)

バッハと同時進行する事象

バッハ:インベンションとシンフォニア バッハ:平均律クラヴィーア曲集

グレン・グールドのバッハが好きで,子供が小さかった頃から,毎朝,朝食時などインヴェンションとシンフォニアとか,平均律クラヴィーアを聴いていました.

バッハのポリフォニック(対位法的)な音楽は現代の一般的な「主旋律と伴奏」という和声の関係とはずいぶん違っていて,伴奏なしで二つ三つ,時には五つ六つと複数の旋律がお互いに計算し尽くされて絡み合うというノリがキモでして,カミさんなどは当初,

「バラバラなメロディーが聴こえてきて頭がおかしくなりそう,お願いだからやめて.」

バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年デジタル録音)

と不平をこぼしていたものです.
でも,アレがバラバラに聴こえるようなら見込みがあります(笑
和声的な音楽と区別がつかずに「あ,いい音楽.」と聞き流してしまう人よりは音感がいいと言えるでしょう.
おかまいなく毎朝聴き続けた結果,無事洗脳が出来たようで,最近では「この人の演奏はちょっと...」みたいな生意気なことを言うようにもなりました.
今ではグールドの「ゴールドベルク変奏曲」が一番のお気に入りとか.めでたしめでたし.

物理学者の田崎晴明さんの文章で「バッハと多体問題」というのがありました.
バッハと物理・数学の問題を関連付けるあたりはさすがですし,

グレン・グールドによれば、J. S. バッハは、人間には同時に生起する複数の出来事をそのまま知覚し理解する能力があることを認識し、それを音楽の形で実践した最初の人だという。バッハの多声的な鍵盤楽器曲には、主旋律と伴奏という区分はない。異なる二つ、あるいは三つの旋律は互いに完全に対等であり、それらが緻密に計算された方法で絡み合い、全体として一つの完璧な楽曲が構成される。バッハを真の意味で理解するためには、同時に進行する複数の声部を独立に認識しながら、楽曲全体の姿を感じとらなくてはいけないという。

私のように音楽的能力の乏しい者にとっては、これは至難の業である。それでも、比較的透明な構造の曲を繰り返し聴いたとき、突然霧が晴れ渡るように同時進行する複数の声部の姿が完全に認識されることがある。それは、我々の中の、知性と感性が未だ分化しない深い所を魅了する素晴らしい体験である。

というあたりも,正に同意です.

無線バカの私は混信だらけのモールス信号を注意深く聴こうと集中するときにバッハを聴く時に似た感覚を覚えるときがあります.

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2006年6月14日 (水)

そんなに飲めません

ビールに前立腺がん予防効果 1日17本飲めば 米大学(asahi.com)という記事がありました.

 米オレゴン州立大学の研究チームは、ビールの風味や苦味を生み出す原料ホップに含まれる化学物質「キサントフモール」に、前立腺がんの予防効果があるとの研究成果を発表した。

 同チームは約10年前にキサントフモールの研究に先鞭(せんべん)をつけ、健康にもたらす効果を調べてきた。これまでに活性酸素の抑制作用などを確認したが、最近の実験で、前立腺がんにつながる悪性腫瘍(しゅよう)の成長を抑える公算が大きいことも分かった。

 ただ、研究チームの1人、エミリー・ホー助教授は「(実験で効果があったのと)同量のキサントフモールを摂取するには、1日17本以上のビールを飲む必要がある」と指摘。アルコール依存症や肝硬変といった副作用を考えると、ビールを通じた摂取は非現実的だが、キサントフモールを抽出した錠剤や効果を強化したビールが開発される可能性はあるという。(時事)

私はまるっきり飲まないので関係ないのですが...
この手の記事としては「1日17本以上」というオチが既に用意されているのが珍しい.
これではさすがの「あるある」や「おもいッきり」も乗っかりにくいことでしょう(笑

「フランス人はワインを飲むので心臓病になる確率が日本人に比べて低い」とかいうのも以前ありましたね.
これは心臓病になる前に他の病気になってるのがオチだと思いますが,世界有数のご長寿国日本の食生活,もっと自信を持っていいでしょうね.

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2006年6月 9日 (金)

こないだ買った本

丸の内オアゾで本を買った件.

物理数学の直観的方法 物理数学の直観的方法
長沼 伸一郎

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「物理数字の直感的方法第二版」なる本はタイトルから想像して高尚で難解な本と思われるかもしれませんが,そうでもありません.
理学専攻の人には無用,工学でもデキのいい人には必要ないでしょう,かといって一般には敷居が高いですがHi
つまり,この本は「数学のデキの悪い工学畑のひと」の目からうろこを剥がすための本なのです.

「アナタが○○を理解出来ないのはたぶんこういうコトがわからないんでしょ?」
(そう,図星!)
「じゃあ,こう考えてみたら?これって実践的にはこういう風に使うのヨ.」
(おー,ありがとう!)

てな本です.
言い方を変えると,ちょっとわかった気にさせるに十分な「How to 本」であり,全く「邪道」な本だと思います.

概してナントカの定理,カントカ公式だけを理解しようとしても挫折するのがオチ,実際に道具として,どの場面でどういう風に使うことになるのか?ということが事前にわかってるとモチベーションも違うというもの.
私の学生時代にこの本が出てたら良かったのに,残念...
なんて,自分の勉強不足を棚に上げているだけの話ですが(汗

立ち読みしていて,「ベクトルのrot(ローテーション)と電磁気学」の項でベクトルポテンシャルの段をナナメ読みして「買い!」と決めました.
そんな本だけに,今の「理科離れ」世代にはむしろ重要な役割を持つ本かも,と思いました.

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2006年6月 1日 (木)

朗報@はやぶさ

探査機:「はやぶさ」のイオンエンジン起動試験に成功

 小惑星「イトカワ」の岩石採取を試みた探査機「はやぶさ」について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は31日、イオンエンジンの起動試験に成功したと発表した。加速は良好で、順調にいけば年明けにイオンエンジンを起動させ地球に向けて出発。2010年6月の帰還を目指すという。

 四つのイオンエンジンのうち二つのエンジンで試験を実施。JAXAの川口淳一郎・宇宙科学研究本部教授は「エンジンが2台あれば帰りの飛行は可能だ」と話している。

毎日新聞 2006年5月31日 19時07分

帰って来れる目処がついたんですね.
しかし,まー,よくコントロールできるもんですね.
限られた通信速度でコマンド送ってフィードバックを待って,でしょうから.
スタッフ寝てますかね?

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2006年5月15日 (月)

IH

国民生活センターのページにIHクッキングヒータのテスト結果が出ていました.

その「結果」によりますと,

  • 揚げ物少量油対応のものを含めて、全銘柄とも200gで調理してもほぼ設定した油温に制御されていたが、加熱キーで調理すると一時的に油温が250℃を超え発煙するものがあった


  • 最大火力でフライパンの予熱を行うと、わずか1~2分で底の温度が600℃に達するものもあり、油を注いでから予熱すると発火することもあった。また、空焚き状態になると、鍋底がリング状に赤熱するまで運転を続けたものもあった


  • オールメタル対応のものは、アルミや銅の鍋も加熱できたが、ステンレス鍋に比べて火力や熱効率が劣り、湯沸かし時間が2倍以上かかった。また、使用中に鍋に浮力が生じ動いたり、トッププレートの温度が高温になるものもあった


  • 電磁波の強度(磁束密度)を測定した結果、健康影響について確立されている曝露制限についての国際的な指針であるICNIRPのガイドラインを満たしていた

やはり,オールメタル対応とはいえアルミや銅の鍋は効率が悪いのですね.

我が家も昨年IHにしたわけですが,原理的にもオールメタルは効率が悪そうだし,愛着のあるアルミや銅の鍋なんて持って無い,鍋・フライパン類は鉄やステンレスのIH対応品で全て揃え直せばいいんだから,と当初よりオールメタルは選考外でした.
正解だったと思います.

「電磁波」についてはICNIRPのガイドラインを基準にしたものです.
巷で往々にして「数ミリガウスで健康被害」があるとし,「予防原則」で規制すべきだという方々からすれば不満足なレポートなのでしょう.
私自身が考える電磁波のリスクは他のリスクに比べてかなり優先順位が下っ端の方ですので問題にしていません.
これは,カミさんも同じ.

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2006年4月 5日 (水)

降雪量の定義

以前「大雪だったのか?」のエントリで気象台から発表される降雪量が実生活の感覚とズレていることを書きましたが,地元紙に“今年は「少雪」?市民感覚とずれ”(東奥日報)という記事がありました.

 従来の降雪観測は、一定時間に板に積もった雪の高さを職員が測る「雪板観測」だったが、二〇〇五年度から、自動積雪計による一時間前と現在の積雪値の差を降雪とみなす方法に改められた。

 「雪自体の重さで沈んだ分が考慮されない積雪計観測は、実態に合わない可能性がある」と、青森市は試験的に雪板観測を継続。気象台の観測値と徐々に差が広がり、観測を終えた三月三十一日では、差は二〇五センチとなった。

計測方法が変わったのは知っていましたが,そんなに差があるとも思わず,差があったら補正されるものだろうと思っていました.
「差」が生じるかどうかについては事前に検証しているはずだと思うのですが,「降雪量」の定義自体が変わったんだからこれからはこれで,ということか?
今後の降雪量については過去のデータと単純に比較してはならないデータになってしまいそうです.
二〇五センチの差を認めたにしても感覚的にはもっと多かったように思います.

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2006年3月31日 (金)

異常震域

震源が東海道沖なのに一番揺れたのが茨城だったりする(気象庁),不思議に思うことがありますが,これ「異常震域」と定義されているのですね.
減衰の大きい軟らかな上部マントルよりも,減衰の少ない硬いプレートのふちを伝わってきた振動の方が地表では大きく現れるということのようで,納得.

こちらのアニメーション(Hi-net高感度地震観測網)も面白いですよHi

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2006年3月30日 (木)

物理学会Good Job!

今日は物理学会で「ニセ科学」とどう向き合っていくか?(田崎晴明さんのページ)というテーマのシンポジウムが開かれる画期的な日です.
私が日頃WEBでチェックしている先生方が揃って講演されるので楽しみにしています.

以前,私は「疑似科学・未科学」というエントリで

「○○はコレコレこうなのだと推察されます.」
みたいな学会発表や投稿があったとして,それが評価に値しないトンデモであっても
「××氏の説は間違っている」
ということを証明するだけの研究をするほどヒマな研究者はいませんし,批判のためだけの研究予算など取れません.

と書きました.
実際,物理学会ではアインシュタインが間違っているとかUFOがどうのとかいう常連さんが居ても放置されていたと思います.
そういった意味でこのシンポジウムは画期的だと思うわけです.
その背景には「科学っぽさを装う」商品に加担する御用学者が無視できないほどに多く,既に疑似科学とまっとうな科学の間で予算の取り合いという構図が出来てきているのかも知れません.
おりしも京都大学で大学院医学研究科教授の懲戒処分ということがありました.
この場合も「代替医療」というトンデモが入り込みやすい分野での出来事と思います.

科学はそれが絶対,とかいうことじゃなく考え方の手法です.そこを押さえると妙ちくりんなニセ科学が整理されてくると思います.

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2006年3月23日 (木)

リンゴポリフェノール

リンゴ成分、中性脂肪を抑制 アサヒビールが商品化検討(asahi.com)

 臨床試験では、約600ミリグラムのリンゴポリフェノール(リンゴ3個分)を摂取してから食事をすると、摂取しない場合に比べ、血液中の中性脂肪が約20%減る効果が確認された。

 単純比較はできないが、ウーロン茶ポリフェノールと同程度の効果と見られる。同社は肥満や高脂血症の予防に役立つとみて、サプリメントなどへの商品化を進める考えだ。

ということですが,これはりんごの「ポリフェノール」を摂取した場合であって,りんご丸ごと喰った場合じゃありませんよね.
以前より
「りんごを毎日1.5個~2個食べると中性脂肪が減少する.」
という記事をよく見かけて,いくらポリフェノールだとか言っても中性脂肪への近道になりそうな果糖を同時に摂りながら減りますか?と疑問に思っておりました.
(商業サイトのノイズを減らすために)ドメインをac.jpに絞って検索してみると「減る」派はバイアスがかかってそうな弘前大学ぐらいで,大勢は「食べ過ぎるなよ」という事のように思えるのですが,さて?

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2006年2月26日 (日)

高周波,低周波

ベストで電磁波大幅カット 札幌などの4社が共同開発(共同通信~東奥日報社)だそうで,以下引用(文字着色は筆者によります)

携帯電話の高周波電磁波だけでなく、電磁誘導加熱(IH)調理器などが出す低周波電磁波も防ぐのが特徴。影響を及ぼす電化製品は減りつつあるが、不安を感じるペースメーカー使用者は多く、開発関係者は「安心して日常生活を送ってもらいたい」と話している。

なんでもひとからげに「電磁波」とせず「高周波」と「低周波」に分けているのは評価できますが,IHのくだりはどうでしょう?
IHの一次側の商用周波数50~60Hzのことなのか,加熱用の数十kHzのことなのか,おそらく後者なのでしょうけど,インバータで作った数十kHzは「低周波」じゃないように思ってしまうのは工学的すぎるでしょうか.
それに,ペースメーカー使用者以外の一般に発ガン性の疑いとかで「電磁波が危ない」として取り沙汰されるのは極低周波の商用周波数であり,これと混同する読者がいるのではないか?と先読みしてしまいます.
商用周波数となると「電磁波」の「電界」と「磁界」は分けて考えるべき性質がありますし,いわゆるリスクの可能性を言われているのは主に「磁界」の方です.
商用周波数の「磁界」の遮蔽はなかなか難しく,このベストでは出来ないでしょう.
そういった混乱が起こらなきゃいいなと思います.

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2006年1月25日 (水)

いい話だ

H-ⅡA8号機打ち上げ成功,おめでとうございます.
来月の9号機も無事に行ってほしいですね.

「ロケット屋」と「衛星屋」が別々なんですね,この業界.
 宇宙作家クラブ ニュース掲示板(No.969)に記者会見のインタービューがありました.

西日本新聞 あらためてなんですが、衛星とロケット、お互いに対するコメントを聞きたいです。

遠藤 では私から。ロケットというのは基本的に籠かき。しかも雲助で、でこぼこ道を100km/hで走るような車に乗せて「壊れたらお前のせい」で、分離したら「はいさようなら」なんです。ロケットは長くても30分でお終いだけれども、衛星は場合によっては10年以上。
「衛星を長く役立ててくれ」そして「乗り心地悪くてごめん」です。

富岡 我々、かなり以前からのコンビで「遠ちゃん、健ちゃん」でやってきたんですが、持ちつ持たれつなのかも。遠藤主任は30分の勝負というけれど、時間の長さじゃないんじゃないかと思います。

なんか,ぐっと来るじゃありませんか?

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2006年1月16日 (月)

あの記事

少し前に「WHOが電磁波に基準案」という記事に対してコメントしたわけですが,この記事,読売からしか出ていませんね.
他の新聞社がどう取り扱うか?と調べてみましたが出してきていないようです.
WHO本家からも今のところ出ていませんね.

わりと重要な内容だと思うのですが,なぜ読売からしか出てこないのか?
今回のケースがそうだと言うわけではありませんが,よく,御用学者さんが自分の予算獲得に有利になるようにとメディアへ情報をリークする,ということが時折見受けられます.
「予防原則」の連発といい,なんか不自然なものを感じています.

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2006年1月12日 (木)

電磁波に「予防原則」はいかがなものか

健康被害予防、電磁波対策でWHOが初の国際基準案(Yahoo!ニュース/読売)という報道がありました.

 原案は、電磁波による健康被害の有無は「現時点では断言できない」としながらも、発がん性について「(30センチ離れたテレビから受ける最大電磁波の5分の1程度にあたる)0・3~0・4μT(マイクロ・テスラ)以上の電磁波に常時さらされ続ける環境にいると、小児白血病の発症率が2倍になる」とする米国や日本などの研究者の調査結果を引用。科学的証明を待たず被害防止策を進める「予防原則」の考え方に立ち、対策先行への転換を促す。

低周波電磁界の悪影響に関しては疫学調査の統計で肯定的な結果もいくつか出ていますが,私としては少ないサンプル数,他要因の排除の困難性からあまり精度の良いものとは思えません,また,逆に否定的な調査もあるわけです.
疫学調査で信頼性が高いのは前向きコホート研究と思いますが,人に対する電磁波の影響となりますと大規模で時間のかかる研究になり,そういう調査結果はまだ出ていないのではないかと思います.

疫学調査で因果関係があるとするなら,次に,電磁波(低周波電磁界)の何がどれくらいのとき,人の何にどういうメカニズムでどのように悪影響を与えるのかということを仮説を立て,実証していくような研究がなされるべきです.
電磁波問題が言われるようになって長い時間が経っていますが,私の知る限りそういった実験研究で肯定的結果は出ていないと思います.
それゆえ『健康被害の有無は「現時点では断言できない」』とされているのでしょう.

こういった状況で「予防原則」を持ち出すのには反対です.
「予防原則」はあまりコストがかからずに効果が期待出来る事について早期に対応する場合はいいのでしょうが,電磁波(低周波電磁界)となりますと問題が極めて大きくなります.
「予防原則」でケリをつけてしまっては,他の「解明されているリスク」へ行くべき予算が減少することで全体のリスクを逆に上げてしまう可能性もあります.
正当なリスク評価の流れを止めてしまうのではないか?と危惧します.

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2005年12月15日 (木)

ノルウエーの子供たちの科学者観

Nature.comの記事でNorwegian children's not-so-mad scientistsというのがありました.
科学をテーマとしたアート・コンペティションから見えて来るノルウエーの子供たちの科学者像でしょうか.

A decade ago, when the Research Council of Norway's youth club held an art competition for children aged 5 to 15, most of the pictures of scientists were of the stereotypical mad variety, complete with dishevelled hair and test tubes. And they were all men.

やはり一昔前は科学者というと髪を振り乱して試験管を覗き込む男性のマッドサイエンティストというイメージだったようで...

In this year's competition, though, scientists were drawn excavating dinosaur bones, in outer space and studying whales underwater. Of the hundreds of drawings submitted, 30% were of female scientists.

それが今年のコンペでは恐竜のホネを掘り,宇宙に飛び出し,海中で鯨を研究するというような描き方をされており,30%は女性の科学者として描かれているらしいです.
先日の日本の中学3年生の意識調査と対照的だと思いましたが,このアート・コンペは5歳から15歳ということなので目がキラキラした幼い子の作品も多いのでしょう.
そこを持続させるような教育であって欲しいです.

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2005年12月13日 (火)

科学者にはなりたくないそうだ

「理科大好きでも科学者イヤ 中3男子56%・女子81%」(朝日新聞)だそうです.

 世界の研究者が02年から44カ国・地域の15歳4万人余りを対象に進めている「科学教育の内容と日常生活との関連性調査(ROSE)」のうち、小川教授らが03年に実施した国内の中学3年生560人分のデータを分析した。

 その結果、理科については「面白くて他の教科より好き」が33%、「面白いがもっと好きな教科がある」が32%、「面白くなく嫌い」が33%と三分された。

ま,それは,そんなもんだろうと思えます.

 このうち、「面白くて他の教科より好き」と答えたグループに職業を選ぶ観点を尋ねると、「能力や才能を発揮できる仕事をしたい」が92%、「重要で意味があると考える仕事をしたい」が87%。さらに「科学は社会にとって重要」との回答も87%にのぼった。

おお,優等生的なお答え.だけど...

 ところが、「科学者になりたい」との回答はわずか34%(男子44%、女子19%)。男子の56%、女子の81%は「なりたくない」と答え、前者の回答との食い違いが目立った。

 ROSEの予備調査で各国の子どもたちに科学者の絵を描いてもらったところ、日本の子どもはマニアックで暗いイメージの科学者を描く傾向が強かった。

そうかー,科学者ってカッコ悪いのかorz
私の中ではヒーローなんだけどなー.
お子様たち,科学者も職人もカッコいいと思うですよー.

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2005年12月 7日 (水)

まだ読んでませんが

奇妙な論理〈1〉―だまされやすさの研究 奇妙な論理〈2〉なぜニセ科学に惹かれるのか疑似科学モノではこちらのほうが基本かも知れません.

数学者であり,マジシャン,パズルの大家,懐疑派著書多数

マーティン ガードナーさん,

今度借りてこよ...

奇妙な論理〈1〉―だまされやすさの研究
奇妙な論理〈2〉なぜニセ科学に惹かれるのか
ハヤカワ文庫NF:マーティン ガードナー (著), Martin Gardner (原著), 市場 泰男 (翻訳)

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2005年12月 6日 (火)

こんな本読んでます

きわどい科学―ウソとマコトの境域を探る 図書館でこんな本を借りてきては読んでます.
<きわどい科学―ウソとマコトの境域を探る>マイケル・W. フリードランダー (著), Michael W. Friedlander (原著), 田中 嘉津夫 (翻訳), 久保田 裕 (翻訳)
疑似科学ネタはひととおり読んでおこうと思いまして,ただ,買ってまでは...(汗
読んでる途中ですが科学の手法など基本のところがしっかり書かれていると思います.

「知」の欺瞞―ポストモダン思想における科学の濫用過去に読んで一番痛快だったのは,<「知」の欺瞞―ポストモダン思想における科学の濫用>アラン・ソーカル (著), ジャン・ブリクモン (著), 田崎 晴明, 大野 克嗣, 堀 茂樹(翻訳),でしょうか.
アランソーカル事件は物理学者が小難しい学問用語をテキトーに並べてネタで投稿したらポストモダニズムの学会誌に載って絶賛されたというお話.
ポストモダニズムがなんだかよくわからないのは中身が無いからだという皮肉が利いています.
これは買って置いておいてもいいかなと思ってます.(買えよ!自分)

なぜ人はニセ科学を信じるのか―UFO、カルト、心霊、超能力のウソ<なぜ人はニセ科学を信じるのか―UFO、カルト、心霊、超能力のウソ>マイクル シャーマー (著), Michael Shermer (原著), 岡田 靖史 (翻訳),も読みましたねえ.
疑似科学がどうやって騙そうとしているかの実例を多く見ておくことは自分のためにもなります.


 

わたしたちはなぜ科学にだまされるのか―インチキ!ブードゥー・サイエンス<わたしたちはなぜ科学にだまされるのか―インチキ!ブードゥー・サイエンス>ロバート・L. パーク (著), Robert L. Park (原著), 栗木 さつき (翻訳),人間が持つ「信じたがる脳」の働き,参考になります.
モヤっとしていたことが「そうだよな」と思えてくる一冊.

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2005年12月 1日 (木)

中周波?

「中周波」,聞いたことがない言葉です.
「低周波」,「高周波」ならばわかりますが...
おととい来たチラシの,胡散臭いエステの広告中に「中周波」とありました.
試しに「中周波」でGoogleしてみるとあるわ,あるわ...
健康・美容モノではメジャーなんでしょうか?

まともそうなのを探すと,中には水晶振動子メーカのページ(エプソン・トヨコム;“周波数帯”の項目を参照)などでも見ることが出来ますが,ごく狭い業界では使うのでしょうか?
これを見ると100kHz~1MHzが「中周波」と分類しています.
ただ,その帯域を中周波とすることにどれだけの意味があるのか?

電気工学的には「低周波」,「高周波」ならばわかります.
英語では "Audio Frequency" と "Radio Frequency" ですね.
これは,厳密には周波数で分類しているのではなく,

    *音声周波数帯域としての扱いなのか
    *無線信号の搬送波としての扱いなのか

の違いです.
なので10kHzの電気信号が「低周波」でもあり得るし,「高周波」でもあり得ます.

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2005年11月23日 (水)

水道水が安全

40代以上の日本人にピロリ菌保有者が多く(七割以上),その原因は昔の飲み水の衛生状態が良くなかったのも一因らしいのです.

私もピロリ菌保有者で胃潰瘍経験者,昨年除菌治療をしましたが失敗したらしい(>_<)

ここ,地方都市の水道水は昔から「良い水」として有名なのですが,私が生まれて間もなく親父の転勤で東京に住んだことがあります.
当時,この田舎でもちゃんとした水道がありました.
ところが親の話によりますと,そのころ(昭和30年代初頭)東京都足立区では井戸水だったとのことです.
養殖蛙が毎夜牛のように鳴き,すごいところだったそうな.
近所の人から

「まー,遠いところからお出でになったのねー.」

と田舎者のように言われるたびに

「こんなに不便なところで暮らしたことないわ.」

と内心思っていたとのこと.
ピロリ菌はそこで貰ったのか?親父も胃潰瘍持ちでした.

ここいらの水道水は山の雪解け水を沢から取水し緩速ろ過したもので今も優秀です.
そのまま飲むのはもちろん,蕎麦打ちにも問題なく使えます.

しかし,そんな当地でも浄水器とか付けないと安心出来ないお方がおられるようです.
浄水器はアヤしいのが多いので注意が必要です.
塩素の除去,物理的なろ過以上の効果はあまりあてになさらない方が懸命.
「○○が治る(消える)」「○○活性水」「クラスターが小さい」など書いてあったら要注意.
また,まともな浄水器であっても塩素が除去された水が溜まる状況には注意が必要.
朝の捨て水が肝心,冷蔵庫の氷に使うのは危ない.
トリハロメタンが怖いといって塩素を除去するより感染症のリスクの方が怖いと思います.

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2005年11月21日 (月)

TV雑感,私の目くじらなど

「世界一受けたい授業」(NTV)という番組がありますが,19日放送分に国連大学副学長の安井至先生が出ていました.
「水道水の水質は年々悪くなっている」,「ミネラルウォーターは安全」,「天然のものは安全」といった市民の誤解についてわかりやすく説明されており,さすがと思いました.
しかし,安井先生のHP「市民のための環境学ガイド」によると1/3程度にカットされていた模様です.
興味がある方はHPのこちらこちらで放送されなかった部分も確認できます.

概してバラエティ番組は視聴者の目を惹こうという意図でアヤしげな内容になりがちなところ,この番組は至極まともな内容がセンセーショナルだったりするのがおもしろく,「あるある・・・」なんかと正反対の内容になったりするのが実に興味深いのです. #司会者,同じなんだけど(笑
こんな取り上げられ方でも「安井先生のHPでも見てみようか」と思われる人が増えればそれは結構なことと思います.

さて,先日,私のエントリ「安易でくだらないネタ」で波動系の「声かけ」について書きましたが,期せずして安井先生もやっかいな「水からの伝言」という記事を書いておられました.
引用させていただくと,

(1)どうせお伽噺なのだから、まあ良いではないか。
(2)「善意」に基づく話なのだから、まあ良いではないか。
(3)この話に科学性が無いことぐらいは、誰でも分かっているから、まあ良いではないか。


A君:お伽噺仮説については、表面的な現象だけを追えば、それほど問題にならないような気もするのですが、次の善意に基づく話なのか、ということも絡めれば、これは違うだろう。

B君:やはり、付加的問題点その2の波動測定器、波動転写器なるものによる商業的価値を高めるための意図が隠されている、という理解をすべきではないか。

A君:しかも、(3)科学性が無いことぐらい分かっている、という判断はどうも間違いのようですね。ウェブなどを見ていると、盲目的に「水への伝言」を礼賛するような、全く分かっていないという感じのブログなどが多いので。

B君:あの本の記述のやり方などを見ていると、科学的にも、現時点では未解明ではあるが、正当な科学であるという主張をしているように思える。しかし、これは明らかに、疑似科学である。すなわち、科学教育に悪影響を与えるという主張を、我々も積極的に行うべきであるように思える。

私も全く同感で,私ごときが何を書こうが影響力は無いかもしれないけど細々と目くじらを立てているわけです.
で,この「水からの伝言」ですが,大阪大のきくち先生のblogに6億冊の「水伝」絵本 という記事がありました.
これを読むと,波動転写器商売にとどまらず,何か薄ら寒いものを感じざるを得ません.

ttp://www.hado.com/info/waterforlife.htm

に出てますが(ちらしのpdfファイル)

..... 江本勝氏は「未来を創造していく世界の子供たちに水のメッセージを伝えていくことが世界の平和につながる」という信念のもと、"絵本版『水からの伝言』" を製作、無償配布する計画を立てた。題して「EMOTOプロジェクト」。2015年までの10年間で世界人口の10%に相当する6億5千万人の子供たち (3歳~12歳)にこの絵本を配布する計画。その公開記者会見をかねた絵本の完成披露と計画発表がこの日、会場で行われる ......
Water for lifeフェスティバルで、実際にこの発表があったようです。

さて、江本はなにを目論んでいるのか。

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2005年11月18日 (金)

安易でくだらないネタ

以前,ニュース雑感のエントリでTOSSなる教員のグループが道徳の時間に

「水にありがとうと声をかけると結晶がきれいになり,ばかやろうと言うと結晶が崩れる」

というような授業をしていることに触れました. もちろん批判的にですが.

昨日,NiftyのDaily Portal Z「コシヒカリに英語が通じるか」というネタを見つけた.
「ごはんに声かけ」もよくある“波動”がらみのトンデモだけど,それを英語でという安易なネタ作りもなんだか,ですね. こういうのは無くなって欲しい.
先の授業を受けて育った記者じゃあるまいか?

Daily Portal Zはそんなに嫌いじゃないんだけど,実験モノには科学リテラシーに欠けるうっかりネタがかなり登場して来ます.
たとえば,「気化熱で安く涼む装置を作ってみる」とか.
これって気化してないし...orz

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2005年10月13日 (木)

ニュース雑感

すみません,また長くなります.

 昨日,「住宅地の川に鮭が遡上」というニュースがありました. その中で,「地元の小学生がEMという微生物の醗酵液を撒くなどの活動が実った」というようなコメントがありました.

 川がきれいになることは大変結構なことで美談に水を注すわけではありませんが,ここで出てくる「EM」については二重の意味で引っかかる部分があります.

 一つはEMとは「有用微生物群」ということらしいのですが学術的に広く使われる用語ではなく,微生物には好気性,嫌気性,それぞれに名前のついたものがたくさんあるわけで,EMとひとくくりにしてしまったものについての効能をあれこれ言うことに違和感があるのです.
 浄化槽や下水処理施設は微生物のおかげですし,微生物ろ過,バイオリアクターといった技術は産業的にもそれほど特殊なものではありません.
 土木工事などで河川などの浄化をする場合は微生物を撒くというよりは,微生物膜と水との接触面積が広く取れるように多孔質のセラミックや複雑な形に変形させたプラスチックの接触材などを沈めるような工法があります.
こういった環境を整えてやると微生物は自然に繁殖します.(溶存酸素を増やすような構造も大事,またヘドロなどで覆われてしまわないよう定期的な清掃が必要ですが.)
 EMについては私の勤める会社にも,とある商品の紹介があって調べたことがありますが,いろいろ問題がありそうでした.
 もともとは沖縄大学の教授が農業向けに開発したもののようで,本も売れ随分広まったようです.
 ただ,「有用微生物群」と一口で言ってもあちこちで出来上がるものの組成や管理方法が異なるでしょうから「うちは効果があった」「うちはさっぱりダメだった」と評価が分かれるようです.
 そして,「波動商法」のフィクサーとの関係が出来てからは農業の枠を飛び出し,EMを名乗るオカルト的な商品が続々と出てきました.
 「EM」「波動」というキーワードでgoogleすれば珍妙な商品が多数ヒットすることでしょう.
カルト資本主義 また,ガン治療に使うという医師まで登場したり,某宗教の様式化にも一役買ったりしているようです.
 このあたりの経緯については斎藤貴男氏著の「カルト資本主義」が詳しいでしょう.
 微生物がEMでなければならない必要は無いと私は思うし,背後の経緯を知れば知るほど警戒したくなってしまいます.

 もう一つはEMの指導をする教師についてです.
 実はカリスマ的人物が主催するTOSS(教育技術法則化運動)という教員のグループ活動があります.
 ここでの活動は良い結果を出しているものもあるのでしょうけど,看過出来ない事も行われています.
 例えば道徳の時間に江本勝氏著の「水からの伝言」という波動系の本を持ち出し,
「水にありがとうと言えばその結晶はきれいになり,ばかやろうなどと声をかけるとその結晶は崩れる.」
というような授業をするわけです.
 言うまでも無く水の結晶の成長の過程はそんなものに左右されるわけはありません,結晶については日本の中谷宇吉郎先生の立派な研究があるのですから. いかな,道徳の授業とはいえこの本の引用はひどすぎます.
 このTOSSに疑問を投げかけておられる方も多いです,TOSSウォッチングというサイトを紹介しておきます.
 回り道になりましたが,TOSSのサイトを見るとEMに入れ込んでいる先生が多数おられるようなのです.
 その授業内容を見るとやはりEMをひとからげのブラックボックスとして扱い,万能の抗酸化作用や浄化作用という,本の受け売りをしているようなものがあります.
 酸化が悪で抗酸化が善というようなステレオタイプも受け入れ難いし,EMの何が何にどう作用しているのかという考えに至らなければ,教員としても学問の探求にならず,思考停止ではないか?と思ったりするのです.

私の懸念が杞憂であればいいのですが,このようなニュースを聞くたびにどこか引っかかるものがあるのです.

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2005年10月 5日 (水)

科学者どうしの訴訟

ちょいと堅い話で長くなりますので,興味の無い方は飛ばして下さい.

実は,注目している裁判がひとつあります.
疑似科学・未科学のエントリで私が参考にさせて頂いていると書いた化学物質リスク管理研究センター長,中西準子先生が京都大学の松井三郎教授(環境ホルモンの権威)に名誉毀損で訴えられたのです.
どちらも著名な科学者であり注目を集めていると思います.
が,どうもこの訴訟ウラがありそうなのです.

そもそもの経緯は中西先生が座長を務めたリスクコミュニケーションに関する国際シンポジウムに松井先生もパネラーとして参加され,発表もされたのだけど,その発表がテーマにそぐわないもので,そのことについて中西先生が自分のウェブサイトで批判的に意見を述べたところが訴訟を起こされたというもの.
公開されたシンポジウムでの発表についてWEB上で意見を述べる事が名誉毀損になるものか?なんでいきなり訴訟なのか?学問のことは法廷じゃなく学会で議論したら?と疑問だらけの訴訟なのです.

この訴訟に疑問を持たれた方は多いようで,ぐぐってみる(by Google)と多くのサイトで話題になっています.
(そのほとんどは中西先生を支持するもので松井先生サイドの情報は探したのですが見ることが出来ませんでした.)
「WEB上で何かに批判的な意見を述べたからといって,それで訴えられていたんじゃたまらない,中西先生には勝ってもらわないと困る.」
と,環境ホルモン濫訴事件:中西応援団が立ち上がりました.
経緯はそちらに詳しく掲載されています.

バックグラウンドとして,中西先生は人に対するいわゆる「環境ホルモン」(和製造語,正しくは外因性内分泌攪乱化学物質 by Wikipedia)問題は終わったとする立場をWEBでも公表されており,私もシロウトながら得られる情報を総合するとその通りだと思っています.
1998年ごろからのマスコミの論調は環境ホルモンが諸悪の根源のような勢いでしたが,検証の結果,結局,人や哺乳動物に対する明らかな作用は認められなかったわけです.
中西先生の研究はリスクを定量化して管理することであり,「環境ホルモン」の重要性は極めて小さいとする立場です.
一方,松井先生は学会(環境ホルモン学会:通称)や市民団体(ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議)をリードする立場で,リスクが小さいといって軽んじらては活動上困るわけです.

京大教授,学会,市民団体,いずれも一般的イメージは立派なところ,錦の御旗という感があり,そこに訴えられるというのはイメージダウンと取られるかもしれません.
また,訴訟に突入すると労力が取られ,本来の研究にブレーキがかかるでしょう.
名誉回復を訴えるというよりも,こうしたことを狙った訴訟の濫用ではないか?という見方も出来るわけです.
松井先生の弁護団を見ると市民団体側と同列であることが明らかで,益々そんな見方に信憑性が増して来ます.
シンポジウムでのテーマ外れの発表も公の場で「環境ホルモンの次はナノ」という自分および学会・団体のPRをしようとしただけなのでは?とも思えて来るのです.
この裁判の行方は見守りたいと思っています.

尚,中西先生は9月29日付で反訴されました.

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2005年9月29日 (木)

あちゃー

なんとなく自分のblogの名前でgoogleしてみたらこんなQ&Aのサイト(教えて!goo)の解答欄に私のエントリが参照されていました.

遠赤外線肌着の効果についての疑問でしたが,国連大学副学長の安井センセのサイトへのリンクのあとに私ごときのエントリが連なるというのは,そりゃ余分というものでしょう(大汗
恐縮ものです.
これは迂闊なことは書けないな,と気が引き締まりました.

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2005年8月26日 (金)

クールビズのあとは

「ウォームビズ」だそうで,また「遠赤外線下着」のようなあやしげな商品が広まるのでは?と,(その温かさっぽさに反して)悪寒が.

遠赤外線も世の誤解が多い用語だと思います.
エネルギーを外から加えられておらず,熱的に平衡あるいは低い温度の物質が周りに対して遠赤外線を放射することはありません.

断熱された箱の中に温度の違う物質を二つ置くと
時間が経つごとに,「対流,熱伝導,輻射」の三つが働いて両者および周りの容器の壁は最終的に同じ温度に落ち着きます.これが熱的平衡です.
遠赤外線は「輻射」の担い手です.
遠赤外線はあくまでも温度の高い側から低い側に対して放射されますが,どんな物質でもその逆はありません.
エントロピーがどうのと持ち出さなくても,高校の理科程度の知識で「遠赤外線下着,なんかおかしい」と思えるのではないでしょうか?
保温性能がいい商品ということなのでしょうが,遠赤外線は違うでしょう.

私が遠赤外線について考えるようになったのは会社に持ち込まれた商品がきっかけ.
道路融雪(電気式ロードヒーティング)で舗装に「遠赤外線素子」なるものを混ぜると効率がアップしヒーターの電気容量を25%減らせる,というもの.

一般に道路融雪では「対流,熱伝導,輻射」のうち「熱伝導」だけで設計・計算されます.
実際に25%減らしたという計算書を見せてもらうと中身は普通に熱伝導だけの計算で,最後の最後に省エネ係数なるものを乗じています.
当然,ではその係数の根拠は?という事になりますが,「過去の実験の結果から」という事でした.

前回申し上げた「科学的方法」から言えば,特定の実験者が特定の実験施設で得た結果があるとしても,理論で裏付けされ,他者が別の実験で追証・再現出来るようなものでなければ正しいだろうとは言えません.
省エネ係数はいかにも唐突すぎます.

それに,道路融雪ではほとんどが熱伝導の作用であり,輻射の効率アップで25%も改善する余地があるとは思えません.
アスファルトなどの舗装材料の遠赤外線輻射効率は94%ほどでもともと悪くないらしく,「遠赤外線素子」の輻射効率がいくら高くても(96~98%らしいですが)その(4~5%の)輻射効率の「差」が25%の省エネになるでしょうか?
私はならないと思います.

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2005年8月25日 (木)

疑似科学・未科学

プロフィール  

出来は悪いが理系コテコテ人間。
理科離れの世の中に蔓延する疑似科学話にはちょっと口を出したくなるタチ

と書きましたが,まだそのテの話題が出てきていませんでした.
これから,ちょこちょこ,気になったものについてはコメントしてみたいと思っています.
なんか,Radio Clinic がさっぱり Radio の話になりません(汗

TV番組やバイブル本など,世の健康情報,環境危機を煽る情報には眉唾なものが多いですね.
波動,電磁波,遠赤外線,磁気,マイナスイオン,血液サラサラ,環境ホルモン,なんちゃら活水器,etc.

「目に見えないモノ」   に対して, 「“一見”科学的な説明」   をつけられると
「へー,そうなのか」
と無批判に思ってしまう傾向があるのではないでしょうか?
理数科離れと言われる今の社会では,批判しようにもその素地が育てられていないのだと感じます.

自然科学には 「言った者勝ち」   ではない科学の 「ルール」   があります.
数学と違って,科学には 「絶対正しい」   はありません, 「正しいと言っていいだろう」   はあります.
ニュートンもアインシュタインも自然現象を完璧に法則化したわけではありません,しかし,それでも,彼らは彼らの視点において正しかったと言っていいでしょう,ということになります.

その一方で,身勝手な理論を流布するトンデモな“疑似科学”や仮説に留まっているだけの“未科学”が存在します.
それらは書店に平積みされていたり,毎日のTV番組で紹介されています.
「そんないいかげんなものは学会で淘汰されるだろう.」
と思われるのはもっともですが実情は違います.

「○○はコレコレこうなのだと推察されます.」
みたいな学会発表や投稿があったとして,それが評価に値しないトンデモであっても
「××氏の説は間違っている」
ということを証明するだけの研究をするほどヒマな研究者はいませんし,批判のためだけの研究予算など取れません.
また,「学会」と言っても身内だけの自作自演学会もあり,放置されることになるわけです.

そもそも,新しい仮説が立てられたときにそれを証明する責任は新規性を主張する側にあるのであって,否定派が 「それは違う,ということ」   を反証する必要はありませんし,反証は一般的に難しいものです.
「幽霊は存在する」   という説に対して 「幽霊はいないこと」   を証明しようとしてみて下さい.
枯れ尾花である可能性,屋根裏のネズミである可能性,飲みすぎた焼酎のせいである可能性...全ての可能性を検証し尽くすことは不可能です.
逆に「存在することをこうやって確認した」という事実があって,その証明過程において見落としが無ければ「いると言っていいだろう」ということになるでしょう.
「私の説が間違っていると言うのなら,間違っていることを証明してみろ.」
と言っていたら,それは疑似科学者の常套句です.

△△博士が推薦
学会で発表
□□研究所で確認
特許取得
著書多数
体験談
TV番組で紹介された
◎◎と言われている

いずれも, 「科学的正しさ」 とは直接関係ありません.
教科書に載っていないミラクルなことはそうそう滅多に起こりません.
きちんとした 「科学的方法」(by Wikipedia)のルールを知っていれば氾濫する疑似科学話に惑わされることも少なくなるだろうと思うのです.

科学的正当性を持ち出すと
「科学は万能ではない,わからないこともある.」
と,かえって反発される方がおられます.
しかし,だからといって疑似科学を信じる必要も全く無いわけです.
科学的説明を敬遠して,“科学っぽい”仮説のほうを尊重するのは間違っていると思います.
それならハナから“科学っぽさ”を棄てて信心,信仰の道,では?と思われるのですが,どっこい宗教も独自な理論で様式化する事を好むようで,疑似科学に結びついていることも多いようです.
やはり人間はどこかに「説得されたい」と願う気持ちがあるのでしょう.
そこに付け入るのが疑似科学なんですね.

疑似科学やあやしい学説を科学者の立場からきちんと批判しているサイトは少ないのですがあります.一度,ご覧になることをお奨めします.

市民のための環境学ガイド
(国連大学副学長,安井先生;マイナスイオン批判で有名ですがほかにも参考になるコメント多数)

J.Nakanishi's Home Page
(化学物質リスク管理研究センター長,中西先生;環境リスク学の立場から書かれる“雑感”は目からウロコという情報が多い)

お茶の水大富永研究室 中の 水商売ウォッチング
(山形大学助教授,天羽先生;あやしげな浄水器商売などの非科学的説明をぶった切る,掲示板では活発な意見交換が行われている)

Tsubono Report
(東北大学教授,坪野先生;疫学の立場から健康情報の読み方が伝わってくる.特に健康情報を評価するフローチャートは必読.)

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