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2013年7月17日 (水)

大分_930_00

Ooita_930_00

これも去年の秋口にお預かりしたままになっていたTS-930.
おなじみのアンロックですが,オーナーさんのお話ではメーカーに何度も送ったけどすぐ再発し,終いにはメーカーさんの対応も“もう送ってくるなオーラ”を感じるものになり,治らなくても請求はされるし..ということでお受けしました.

(こう書いちゃうと刺激的すぎますかねえ,しかし,オーナーさんがそう受け止められたのは事実ですし,コミュニケーションを含めて対応のマズさがあったんじゃないでしょうか,一部の担当者だけのことかもしれませんが..オーラじゃなくてICOMさんみたいに宣言しちゃえばいいのに)

Ooita_930_01

930のアンロックはメールやコメント欄で相談して来られる方も多いのですが,正直手元にないマシンのことはわかりません,今回の例も無数のパターンの中の一つでしかありません,出ている症状からどうやってたどり着くのか?その考え方だけ参考にしてもらうしかありません.
アンロックで表示が消えているだけなのかどうかをまず確認します,デジタルユニットの9番を抜いてみて..
 

Ooita_930_02

表示が出るようならPLLのアンロックです.
デジタルボードの不良やVFDの電源不良でも表示が消えることがあります.

 
 
 
 

Ooita_930_03_2

アンロックといってもどこが?が問題です.
PLLボードには3つのループが存在して,アンロック信号もダイオードORでつながっています.
D2,D16,D18のカソードをオシロで当たります,ロックしている回路のダイオードはHigh,アンロックはLowだったりパルス状に安定していなかったりしますのでそれで判断します.
今回はD16がロックしてません,20kHzステップを作っているPLL2が不良なんだなということがわかりました.
T15の再調整を試みてもロックしません.

Ooita_930_04

次はリファレンスとなる信号が来てるか?LOは来てるか?VCOはそれらしい周波数を発振しているか?といったことを確認します,今回はいずれも来ています.
では次は,VCOがバリキャップ電圧によって周波数をスィープするかどうか?
VCOは単独で動作させることが可能です,外部から電源を与えてフリーランニングで発振させ,バリキャップ電圧を変化させて周波数が可変となることを確認します.
ちょっと面倒ですが,不具合箇所の切り分けのためにやるべきことです,これもOKでした.
ここまでOKで分周比データにも問題がないとするとハンダ割れか半導体不良を疑います.

Ooita_930_05

基板を外したついでですからVCOからPLL・IC周りをハンダ上げして組み上げ,スイッチを入れてみますとロックしていて表示が帰ってきました.
受信が出来ています.
最終的にハンダ上げが効いたのか?Hi


 

Ooita_930_06

パワーも出ています.
これで糠喜びせずにヒートランしてまいります.
まだ,原因を特定できていません.

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コメント

930のアンロックはいろいろなんですねー
うちのは電源系かもね

投稿: k | 2013年7月17日 (水) 23時13分

kさん

いろいろなんですよねえ
だから症状の勘所を押さえないと..ループだけに堂々巡りHi
PLL回路の動作をしっかり把握してないと難しいですね.

投稿: Yamada | 2013年7月17日 (水) 23時40分

 TS-930を含め900シリ-ズのメンテは体力が要ります 腰にご用心

投稿: ぶっちゃのおやじ | 2013年7月18日 (木) 19時21分

二階から下ろしてくるのにヒーコラ言ってました。
ちよっとしたリニアなみHi

投稿: Yamada | 2013年7月19日 (金) 12時42分

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