灯台下暗し,good old TS-850はうちのメイン・マシンです.
ここのところさっぱり送信してなかったのですが,試験電波を出してみたところALCの挙動がおかしい.
パワーのピークで突然ALCが振り切れ,しばらくパワーダウンし,ほっとくと元に戻ってまた同じことを繰り返します.
これは850ではよく知られた不具合で,ALC用のマイナス電源(-6V)を作っているDC-DCコンバータのマルチバイブレータの発振が電源電圧の低下で不安定になることが原因のようです.
KENWOODのマシンは,ALCを始め,DC-DCに起因する不具合が多いような気がします.こないだのTS-930の-C変動とか..
いろいろな対応が考えられますが,手みじかにマルチバイブレータ回路のTrのベース抵抗を低いものに替えてみました.
チップ部品が手元に無いので不格好になってますが(汗
いっそ,555なんかでライザ基板を組んでもいいと思います.
(あくまでも間に合わせです.これで発信が安定になるというのは下記のとおりhfeが低下しているものと思われます.このままではいずれ再発の可能性がありますし,発振周波数も上がってしまいます.)
※追記 Veboがたかだか5VのTrで電源電圧14Vに近い無安定マルチバイブレータ動作ってのは無理があるんでしょうね.
瞬時ですが定格を超えてしまう状況があるので長い時間が経つとhfeの低下を引き起こすのでしょう,けっこう乱暴な設計に見えてきました.
Q1,Q2(2SC2712Y)をイキのいいのに取り換えて再発防止にエミッタ-GND間にダイオードを入れたらいいのかもと思います.
LTC1144あたりのチャージポンプICだと18Vまで使えるのか..そのうちやってみよう.
※さらに追記 やってみた.(ドーターボードをLTC1144で入れ替え)
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