« FT-767を直す_2 | トップページ | Win2kの方アップデート前にご注意 »

2006年9月12日 (火)

一般紙にPLC問題記事

コンセントをネット端子に 電力線通信、解禁は不透明(asahi.com)

 電気のコンセントをネット端子に変えてしまい、電源コードがインターネットの配線を兼ねる――。そんな高速電力線通信(PLC)という技術を解禁するかどうかが、13日にある総務省の電波監理審議会(電監審)で最終判断される。国の検討は6年に及ぶが、発生する雑音電波(ノイズ)で短波放送に混信が起き、電波による天体観測が妨害されるなどの反対意見が噴出。土壇場になって行く末が不透明になっている。

 PLCは、本来は電力を供給する電源コードを使い、ネット接続を可能にする技術。コンセントと電源コードの間にPLCモデムという装置をはさむだけで、配線工事なしで手軽に高速インターネット回線が家庭に引けるとして、政府は01年3月、「e-Japan重点計画」に盛り込んで推進してきた。

 ただ電源コード本来の使い方でないため、コードがアンテナのように振る舞い、ノイズが漏れて無線通信や放送に影響が出るのが欠点だ。

 そのため、計画は一時頓挫。03年の重点計画で、家庭のテレビとパソコンなどを結ぶ「屋内に限っての活用」と目的を変え活路を見いだした。

 電監審は、これまでの研究会や技術検討委員会が報告したノイズの規制値が適当かどうかを判断する。一部のメーカーはかなりの投資をしており、すでにPLCモデムを完成させて10月の電子機器見本市で発表する構えだ。4年後に600万台が出荷されるとの推計もあり、「ゴーサイン」を待っている。

 ところが、ここに来て反対の声が強まっている。電監審は8月、審議を控えた意見聴取を行った。関係者によると、賛成は推進協議会などメーカー側のみで、反対意見が大半。反対してきた日本アマチュア無線連盟が突然、賛成に回ったものの、アマチュア無線家らは独自に2000人近い反対署名を集めて提出した。

 天文学者の反対も強い。大石雅寿・国立天文台助教授は「欧米に比肩する成果を上げてきた日本の電波天文学が崩壊する」と話す。「個々のノイズは弱くても、大勢が使えば話は違う。宇宙からの微弱な電波はノイズに埋もれて観測できなくなる」と心配する。

 国内向け短波放送の日経ラジオは「わが社にとって死活問題」。PLCを使う家庭では、短波放送が聞こえなくなるほどのノイズが出ると想定されているためだ。国内には900万台近くの短波ラジオがあるという。

 大阪大学の北川勝浩教授は、理論計算をすると想定外のノイズが大量に出るという文書を電監審に提出。「もっと科学的な検討が必要ではないか」と主張している。

 NEC電力エンジニアリングの安木寿晴技術主幹は「ノイズが出るのは事実だが、市場に製品が出れば利用者の声も集まり、改善点もはっきりしてくる」と語っている。

JA1ELY草野さんが取材を受けていたらしいことは拝見していましたが,電波監理審議会の前日に出してきたんですね.
一般の方々にも目に付くのは良いことで,この問題のドタバタぶりも少しは伝わることでしょう.
北川教授のおっしゃることがごもっとも,NECのはヒドい話,市場に出してから改善?
あちこちでPLCをデモしているようにツイステッドペアで配線されている家庭なんかまず無いでしょう.
製品になる前に電界を実環境で検証しとくのがスジというもの.
JARLもそこを主張してたはずなんですがまさかの寝返り.

さて,明日の審議会,「大人の事情」ではPLC解禁と出ることが決まってるんだそうですがどうなりますやら?
賛成に回ったJARLの愚行もわからないけど,その後も何のコメントもしない会長,理事さんたち,何の言及もしない支部に失望.
どちらに転んでも責任追及の声が本格的に高まることでしょう.

|

« FT-767を直す_2 | トップページ | Win2kの方アップデート前にご注意 »

アマチュア無線」カテゴリの記事

コメント

もちろん、PLCに賛成ではありませんが、敵方の主張も見てみたら?

http://www.plc-j.org/index.htm

投稿: すぎやま | 2006年9月12日 (火) 14時21分

↑ あり? リンクにならない・・。スペースかCRが入ってるか?

投稿: すぎやま | 2006年9月12日 (火) 14時23分

「大人の事情」とは小泉さん勇退の餞別だったりして。

投稿: JA7QQQ | 2006年9月12日 (火) 14時42分

TAG使えるようにしたらURLが自動的にリンクになりません.

でも,aタグのhref使えますよ.

投稿: Yamada | 2006年9月12日 (火) 15時24分

>小泉さん勇退の餞別

○○問題とか世論に乗って法律まで作って予算を取って...後から考えると何だったの?って例がありますね.
誰が得したか考えてみるといいのですが.

今回は e-Japan ですか.

投稿: Yamada | 2006年9月12日 (火) 15時52分

投稿: すぎやま | 2006年9月12日 (火) 16時09分

推進派の充実したHPを見せられると、反対派にはあそこまでの内容が無いだけに、一般の方には推進派の方が本気ぽく映るでしょうね。

投稿: jh7めv/盛岡 | 2006年9月13日 (水) 07時26分

会長が渡島檜山支部大会でなんか言ったらしいですね.
-10dBを評価したのであってPLCには反対だとか,反対し続けると相手にされなくなるとか.

じゃあ-10dBで手を打つことにしたよってのはどこに書いてありますかねJARL NEWSでもJARLのHPでも.

会員のほとんどは「-10dBならいいじゃん,会長もそう言ってるし.」という認識だったのですかね,で,私のようなのは事情知らずの少数派だと?

投稿: Yamada | 2006年9月13日 (水) 22時53分

>じゃあ-10dBで手を打つことにしたよってのはどこに書いてありますかね

これ?
「JARLは、元よりPLCの実用化には反対ですが、反対派、推進派ともぎりぎりの戦いをおこなってきました。会議の状況は10dBの値をさらにゆるめる方向にならないよう予断を許さない状況であり、結果的にPLC推進側にとって厳しいコモンモード電流の準尖頭値となったことから、たとえ実用化されても影響を及ぼすことは極めて少ないであろうと判断し、厳しい値のコモンモード電流の準尖頭値を基準とすることに賛成することとした次第です。」

くわしくはここ。
電波監理審議会の意見の聴取について

あんまり経緯がわかってないので、ピントはずれだったらごめん。


投稿: すぎやま | 2006年9月14日 (木) 07時56分

すぎやまさん,これはドタバタが始まった後に掲載された事後報告言い訳記事です.
私のblogでも8月24日に取り上げました.

投稿: Yamada | 2006年9月14日 (木) 08時24分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/126022/11866286

この記事へのトラックバック一覧です: 一般紙にPLC問題記事:

« FT-767を直す_2 | トップページ | Win2kの方アップデート前にご注意 »