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2006年7月31日 (月)

プール事故

小2女児吸い込まれ死亡 埼玉、プールの吸水口(共同通信)

 31日午後1時50分ごろ、埼玉県ふじみ野市大井武蔵野、市営ふじみ野市大井プールで、所沢市立小手指小学校2年の戸丸瑛梨香さん(7つ)が流水プールの吸水口に吸い込まれた。瑛梨香さんは約4時間後に吸水口から約5メートル奥の吸水管内で見つかり、病院へ搬送されたが死亡した。

 吸水口はプールの流れを作るため壁面にあり、ボルトで固定されていた格子状のアルミ製ふた(約60センチ四方)2枚のうち1枚が外れ、すき間から吸い込まれたという。

 監視員が事故の直前、ふたが外れていることに気付き、吸水口に近づかないよう注意を呼び掛けていた。県警は業務上過失致死の疑いで捜査、管理や運営に問題なかったか関係者から事情を聴いている。

実に悲惨な事故です.
私自身,プール関係の仕事を長いことやり,流水プールも何ヶ所か手がけましたので余計に胸が痛みます.
当初,報道では「排水口」と流れていましたが,救急隊員が壁面を覗き込んでいたのでこれは排水口ではなく流水用の取水口(吸水口)だと思っておりました.
配管を体で塞いでしまうと※二桁キロワットのポンプ・モータで吸い込まれることになり到底逃げ出せません.
パイプからある程度離れていればそれほど流れを感じませんが,そのまま近づいていくと急激に引き込む流速が上がります.
これが危ないのです.
なので,体で塞ぎきれないような広い範囲かつ遅い流速で取水しなければならず,大きな窓に格子を設ける構造となります.
映像を見る限り,格子の構造や取り付け方法が弱かったのだと思います.
作った当初だけでなく経年劣化,流水の振動などで外れないよう十分強固な構造でなければならず,点検時も最優先でチェックすべきところでしょう.
私が過去に手がけたものは格子がボルトではなく,溶接で固定されていました.

また,格子の異常を見つけたあとの対応もまずかったのでしょう.
監視員はその場を離れず,すぐに遊泳者をプールから出し,次に流水ポンプのスイッチを切ることを誰かに指示するべきだったでしょう.

教訓を生かし,こういう痛ましい事故が皆無になることを願ってやみません.

※追記 流水ポンプが3箇所にあったとの事らしく,一台あたり「二桁キロワット」はないかもしれません,7.5kWぐらいか...

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